押しつけがましい嫌な人に「NO」を伝える3ステップ。自分を守るルールを作ろう

ビジネス

2020/3/4

『NOを言える人になる 他人のルールに縛られず、自分のルールで生きる方法』(鈴木裕介/アスコム)

 自分のために生きるか、他人のために生きるか。人から何かを頼まれたときに「断れない」という人は意外と多い。ひょっとすると、今この記事を読んでいるあなたもそれに当てはまるかもしれないが、周りから「いい人」と思われようと気づかいし過ぎると、やがては疲れてしまう。
 
 ヘトヘト生活を脱したいのであれば、今日からでも「NO」と言える人になるのが一番の近道。その秘けつを教えてくれるのが、内科医・心療内科医による『NOを言える人になる 他人のルールに縛られず、自分のルールで生きる方法』(鈴木裕介/アスコム)。本書は、自分らしさを取り戻すためのヒントを教えてくれる。

「他人に利用されてる?」と感じることが大切

 世の中には、こちらのテリトリーにまで土足で踏み込んできたり、無茶な要求を平気で放り込んでくる人たちもいる。彼らに対抗する手段として、まずおさえておきたいのは、「他人からのラインオーバー」に敏感になることだという。

 ラインオーバーとは、自分の中に「なんだか嫌だな」「利用されているのかな」といった違和感が込み上げてきた瞬間を意味する。周りから“いい人”と思われがちな人は、そういった場面でも「自分の気のせいかも」「自分にも落ち度があるし」と考えてしまうかもしれないが、まずは自分の感情を素直に受け止めてみよう。

 ネガティブな感情を抱いたのはひとつの事実。本書は、「あなたの領域の中では絶対的に正しいことであり、他の誰にも侵されない『真実』だ」と太鼓判を押している。相手が誰であっても、言動やたがいの関係性にモヤモヤした気持ちを感じたのであれば、自分が限界に近づいているということを感じ取ってほしい。

嫌な人に「NO」と伝えるのはワガママではない


 ラインオーバーしてくる人への対抗手段として、本書は3つのステップを紹介する。

1.第三者に相談する

 他人に「NO」を言えないのは、自己肯定感の低さや自責傾向の強さが関係している場合もある。そのため、頭では理解できてもすぐに実践できないということもあるだろう。そんなときには、信頼できる誰かに相談してみるのが有効だ。ラインオーバーしてきた人を嫌ったり、ときには悪口を言ったりしてもかまわない。不快に感じた場面について、頼れる第三者に打ち明ければ、きっと的確な意見を返してくれるはずだ。

2.気持ちを伝える努力をする

 ラインオーバーしてきた相手に対して邪険にするのではなく、あなたの中に少しでも「話せばわかってもらえそう」という感情があるならば、対話する勇気を持とう。そんな場面で役立つのが「アイ・メッセージ」だそう。

 これは、「『私』を主語にして、自分がどう感じたかを伝える」という方法で、自分の気持ちを率直に伝えるのが大切。反対に、相手を示す「あなた」を主語にした「ユー・メッセージ」は攻撃しているように受け取られてしまいがちなので、「(あなたは)なぜそういうことをするのですか」と、詰め寄るような訴え方は避けたい。

3.相手を「NO」の棚に分類する

 いわば最終手段。どれほど誠実に自分の気持ちを伝えても相手が受け入れてくれないのであれば、思い切って「NO」の分類棚にしまい込むのが最善策だ。親や友人、会社の同僚や上司など、相手との関係性にかかわらず思い切って距離を取ることが、あなたの領域を守る手段になる。

 どうしても付き合わなければ…と、無理をして背負い込んだり関係改善しようと悩んだりする必要はない。「話しながら、ちょこちょこと時計を見るそぶりをする」「誘いにはいっさい乗らない」など“塩対応”を心がけるのがコツだ。相手からの情報をシャットアウトすることも、自分を守るうえでは有効。嫌な人からのメールはいっそ「迷惑メール」フォルダに振り分けるなど、自分の気持ちを優先しよう。

 仕事にしろプライベートにしろ、多くの人と触れ合っていればいつか“嫌な人”と出会うのは必然。八方美人を装い過ぎて自分の心が壊れてしまったら、自分の人生を損なってしまう。もし今、他人に振り回されてしんどい! と思っていたら、本書の紹介する方法を試してみてほしい。

文=カネコシュウヘイ

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