冨永愛が追及する“美しさ”――価値観が180度変わる世界的トップモデルの「美のマイルール」

健康・美容

2020/5/19

冨永愛 美の法則』(冨永愛/ダイヤモンド社)

 17歳でNYコレクションデビューし、20年経った今なお一流メゾンに愛され続ける世界的トップモデルの冨永愛さん。長年第一線で活躍し続けているのは、見た目の美しさだけが理由ではありません。

 細部まで磨き上げられた透き通った肌やすらっと長い手足、服が映える身長…。美しい容姿の冨永さんも、かつては「どうして私はかわいく生まれなかったのだろう」と、鏡に映る自分を恨んだこともあったといいます。

 コンプレックスから抜け出すためにモデルの世界に勇気を持って一歩踏み出し、試行錯誤を繰り返しながらがむしゃらに努力し続けた駆け出しの頃。成功した後も淡々と自身の“美しさ”を追求し努力を重ねた人生そのものが、冨永さんを輝かせているのです。

 初のビューティーブック『冨永愛 美の法則』(冨永愛/ダイヤモンド社)では、“美しさ”についての独自の考え方、具体的なスキンケアやトレーニングのメソッド、食事メニューにいたるまでを惜しげもなく披露。モデルとして究極の“美しさ”を求められる環境に長く身を置きながら、冨永さんが見出し辿り着いた独自の“美しさ”への考え方には、「モテる」という言葉が躍る女性ファッション誌や、SNSの「いいね」など、周囲の評価を重視するあまり自分自身が持つ本来の“美しさ”を見失いがちな日本人女性へのメッセージも込められており、これまであなたが漠然と捉えてきた“美しさ”への価値観が180度変わる1冊となっています。

ごく限られた世界の価値観に縛り付けられないで

 冨永さんの身長の高さや気の強さは、「かわいい」に価値を置く日常ではコンプレックスでしかありませんでした。ですが、モデルの世界に入るとそこには多様な“美しさ”が存在し、コンプレックスであった個性のすべてが武器に変わったといいます。

 とはいえ、若さという“美しさ”の武器を持つ新人モデルが次々に現れるランウェイモデルの世界で活躍し続けることは容易ではありません。厳しい競争の中で冨永さんが学んだ“美しさ”の源は、「100%私自身であり続けること」でした。

 もちろん、モデルとして体を磨き、鍛え上げておくことは基本中の基本。シースルードレスを纏うこともあるコレクションの仕事で「いつでも裸になれるわ」と言えるコンディションをキープすることは自信にも繋がりますが、ランウェイで服の世界観を表現しうるのはモデルのボディや顔だけでなく、「精神性」であると気づいたといいます。

撮影/下村一喜

撮影/下村一喜
モデルを目指す若い子にアドバイスを求められることも。「ウォーキングやポージングも、『こうしなさい』と言ってしまっては私のコピー」。自分の個性を伸ばし、「モデルとしての在り方」を掴んだ存在感が、服を輝かせるのです。

変化していくことも美しさ

撮影/下村一喜

 まだまだ「老い」=「醜い」という考え方が根強い日本社会ですが、ランウェイの世界ではLGBT+のモデルや、インフルエンサーがモデルを兼任する「スラッシャー」の活躍など、多様化の時代を迎えているそう。広い視野で美しさを捉える流れの中で年齢を重ねることへの価値観も見直されており、90年代に活躍したスーパーモデルがカムバックするなどランウェイにも変化が。

「経験を積んだ人間としての深みはその人の大きな魅力だし、美しさの源であると感じる方が自然」と冨永さん。これからも続いていくモデル人生の中“自分らしい美しさ”を自らに問い続け、ひとつずつ丁寧に階段を上ってきた冨永さんの“美しさ”の秘訣がすべて詰まったビューティーブック、必見です!

文=箕浦 梢

この記事で紹介した書籍ほか