会話下手な人のNG例から、「会話がスムーズに続く究極の方法」を学ぶ! 決め手は聞く力

ビジネス

2020/5/20

『「話す」は1割、「聞く」は9割 どんな人とでも会話が途切れない究極の方法』(丘村奈央子/大和出版)

“会話上手”と聞いてどんな人を思い浮かべるだろう? 「会話が途切れない人」「どんなときもおもしろい話ができる人」「テレビ番組のMCのように場を盛り上げる人」などをイメージしていないだろうか。
 
 話術で会話を盛り上げられる人は、間違いなく“会話上手”だ。しかし、いきなり彼らのマネをするのは至難の業。だとしたら、口下手な人が会話上手になろうとするのは無理なのか…?
 
『「話す」は1割、「聞く」は9割 どんな人とでも会話が途切れない究極の方法』(丘村奈央子/大和出版)は、話術ではなく「聞く」ことで会話上手になろう、という1冊。「聞くこと」に特化することで、口下手な人でも、誰とでも、無理なく、スムーズに会話ができるようになるという。

初対面の人との話題の選び方にはコツがある

 初対面の人との会話を盛り上げたい。そんなときによくいわれるのが共通点を探すという方法。確かに、出身地や趣味など共通点があれば、グンと話しやすくなる。しかし、もし共通点が見つからなかったら…。

 実践してみればわかるが、初対面の人との会話で共通点を見つけるのは結構大変。だからこそ、本書では共通点ではなく、相手と自分との「違い」や自分が知らない「謎」にフォーカスを当て、話題を広げることをすすめている。
 
 例えば、相手の趣味が読書であれば、

「月に何冊くらい読むのか」
「どんな作家・ジャンルが好きなのか」
「読書が好きになったのはいつからか」
「何の本がきっかけで好きになったのか」

 など質問してみるといいだろう。余程のひねくれ者でない限り、自分に興味をもっている相手に快く答えてくれるはずだ。大切なのは、知ることを楽しむというスタンス。「へぇ、そうなんだ!」「知ることができて良かった」という気持ちをもって知らない話題に切り込んでみよう。

「一問一答型」ではなく「グラデーション型」で

 たくさん質問して会話を盛り上げよう、と意気込むと、つい「一問一答型」の会話を展開してしまいがち。例えば、

「休みの日は何をしているんですか」
「ご出身はどちらですか」
「好きな食べ物は何ですか」

 など、次々と色々な質問をしてしまう。相手からすれば「何だか尋問されてるみたい…」「ちゃんと話を聞いてくれているのかな?」と不安に感じてしまうはずだ。
 
 そこで意識したいのは、「グラデーション型」の会話の進め方。

あなた「休みの日は何をしているんですか」
相手「ショッピングですかねぇ」
あなた「へぇ、ショッピングはどこに行くことが多いんですか」
相手「そうですねぇ、銀座や渋谷が多いですよ」

「質問→答え→答えに関連した質問→答え…」とくり返していくのがグラデーション型だ。こうすれば会話の流れが自然で、相手が不安に感じることもないだろう。

“聞き上手タイム”を作る

 人の話を聞いていると「自分は〇〇だと思うけどな」「わかるわかる! 自分もそうです」と、つい話したくなってしまう瞬間があるはず。

 その欲求を抑えて会話の最初から最後まで、聞き役に徹するのは結構ストレスが溜まってしまうもの。そこで“聞き上手タイム”を作ることを本書ではおすすめする。これは「最初の〇〇分は聞き上手に徹する」と、あらかじめ目標を決めておくこと。聞く力を鍛えながら、自分の好きな話もできる方法だ。

 実際にやってみて聞き上手タイムが長いと感じたら、短く設定するのもOK。無理のない範囲で実践してみよう。
 
 自分の言いたかった一言の最後に「あなたは?」という質問を加えるのもアリ。例えば、

相手「昨日、ずっと見に行きたかった映画を見に行ったんだ」
あなた「あ! それ、私も見に行ったよ。最後のシーンが本当に感動的で…。あなたはどのシーンが良かった?」

 このように「自分の意見+質問」方式で話すことで、違った角度から会話を盛り上げることができる。

 ここで紹介したマインドやメソッドは、本書のほんの一部。ほかにもシーン別の対処法や必要な情報を手に入れるためのビジネス会話術なども掲載されている。自分は話下手だから、会話が長続きしなくて沈黙が怖い…と悩みを抱えている人は一読の価値アリだ。

文=冴島友貴

この記事で紹介した書籍ほか