人見知り、口下手、ネクラ…自己肯定感のスイッチを入れる方法を紹介!

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公開日:2021/1/3

『“自己肯定感”のスイッチが入る! 自分を受け入れる力』(午堂登紀雄/青春出版社)

 いつからネット上で「自己肯定感」というキーワードを、いたるところでみかけるようになったのだろう。卵が先か、にわとりが先か。自分に自信が持てないというモヤモヤした気持ちは以前からあったものなのか、SNSで誰かと比べるようになって目立つようになったのか…。いずれにせよ日常生活の中でそのような思いを抱えている人たちは、けっして少なくないはずだ。
 
 極論すれば自分の気持ち次第なのかもしれないが、それでもやはり、自分に対して自信が持てないときには何かにすがりたいときもある。書籍『“自己肯定感”のスイッチが入る! 自分を受け入れる力』(午堂登紀雄/青春出版社)は、本稿を書いている筆者と同じく「人と比べてしまう自分」から卒業したいと思っている人に向けて書かれた1冊。その中から、特に自分を励ましてくれたトピックを紹介していきたい。

ささやかながらも「自分を発表する場」を設けてみる

 ふつうに暮らしている中で、常に「自分なんて…」と思い続けるのは、ぶっちゃけ辛い。何をしても手応えをつかめない感覚が残るのはモヤモヤと気持ちが悪いし、とはいえ、自分自身のことなので、誰かに相談してもなかなか解決できず、結果的に「相手の時間を無駄に使わせてしまった」と後悔するときすらある。

 そうやって自己肯定感の低い自分に気付く瞬間は多々あるのだが、周囲を気にして自分を抑え過ぎるがあまり、かえって自分のことがいっそう嫌いになるというのも、あるあるの一例だろう。それに対して本書では、「自分の主張を表現してもいい」という姿勢こそが、解決策になりうると語る。

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 このような場面でなぜ自分を嫌いになるかといえば、そもそも「他人に合わせてしまう自分も本当は好きではない」から。他人に合わせていれば、たしかに何か特別なことを言われるリスクも少なく傷つくこともないはずだが、その態度のまま暮らしていると、嫌われることへの「恐怖」がどんどん肥大化してしまう。

 ただ、誰かと一緒にいる場面でいざ自己主張をと言われても、なかなか簡単に実現できないかもしれない。そこでおすすめしたいのが「自分を発表する場」をわずかでも設けるという方法だ。SNSやブログでその内容に共感してくれる人を広く探してみるのもひとつの手だが、この本を参考にして、筆者は“1人っきりのLINEグループ”に思いを吐き出すようにしてみたところ、いくらか気持ちが楽になった。

いっそ開き直って「赤の他人に無関心」になるのもアリ

 悪い癖だとは思いつつ、人に嫌われるのを恐れてついつい口をついて「すみません」と言ってしまう瞬間がある。

 本当に謝るべきときは使って差し支えないのだろうが、とりわけ問題だと感じているのは、本来は「ありがとう」と感謝を伝えるべき場面なのに、過度に「すみません」と言ってしまう場合。そして、そういう自分に気付き、「無難にことを済ませようとしてるなぁ」と自分自身にツッコミたくなるような場合だ。

 そんな状況で自己肯定感が低い人が抱えているのは、「敵を作りたくない、誰とも対立したくない」という気持ちだと本書は指摘する。心の芯を突かれる一言ではあるが、まさしくその通りだ。ただ、それに続く本書の内容でいくぶん心が楽になった気もした。

 正直なところ、「すみません」と口をついて出てしまうのは、他人に対して過度に遠慮してしまう姿勢も理由のひとつ。いわば“他人を気にし過ぎている”わけだが、それを少しでも回避するために、「自分は未熟。だから周りに迷惑をかけることもある。でも他人だって未熟。だから他人にも寛容になればいい」という気持ちを持った方がいいという。このアドバイスはとても響いた。

 そう、いい意味で「赤の他人には無関心」になって、開き直ってしまうのも自分を守るひとつの手段。実際にこの本の著者は、その思いを持ってから「他人の目が気にならなくなりました」と経験談を述べている。自分の心を守るためにもこれは肝に銘じておきたいと思った。

 生き方にたったひとつだけという正解はないはずだが、自己肯定感が低いままで生活するのはやはりしんどい。本書を読むことでそんな自分の人生にも光が少し差してきたかのような感覚を覚えた私は、似たような悩みを抱えている人にもぜひ本書に目を通して欲しいと思う。

文=カネコシュウヘイ

この記事で紹介した書籍ほか

“自己肯定感"のスイッチが入る! 自分を受け入れる力

著:
出版社:
青春出版社
発売日:
ISBN:
9784413231770