文章術の名著100冊のノウハウをランキング化! 「文章の書き方」大事な順1位~10位は?

ビジネス

公開日:2021/2/14

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた
『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた』(藤吉豊、小川真理子/日経BP)

「文章が上手くなりたい!」

 そう願う人はいつの時代も多く、大型書店に足を運べば、文章術の本は山ほど置かれている。だが、「本当にキソのキソから文章術を学びたい」と思っている人が、その書籍の山から最適な1冊を探し出すのは困難だろう。

 そんな中で、「とりあえず最初にこの1冊を」と推薦できる本が登場した。『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた』(藤吉豊、小川真理子/日経BP)だ。

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 タイトル通り、本書には文章術の名著100冊のエッセンスがギュッと凝縮。そして、文章術の書籍に頻繁に登場するノウハウが、「そのノウハウが掲載されている本の冊数順」にランキング化されている。

 つまり本書を頭から読んでいけば、文章のプロたちが「これが大切だ」と考えているノウハウを重要な順に学んでいけるのだ!

1位~10位のランキングは以下!

 同書には「『文章の書き方』大事な順ランキング」が1位から40位まで掲載されている。1位~10位は以下の内容だ。

1位 文章はシンプルに
2位 伝わる文章には「型」がある
3位 文章も「見た目」が大事
4位 文章は必ず「推敲(すいこう)」する
5位「わかりやすい言葉」を選ぶ
6位 比喩(ひゆ)・たとえ話を積極的に使う
7位 接続詞を「正しく」使う
8位 思いつきはメモに、思考はノートにどんどん書く
9位「正確さ」こそ、文章の基本
10位「名文」を繰り返し読む

 少しでも文章の勉強をしたことがある人なら、「当たり前のことしか書いてないじゃん!」と思うかもしれない。だが、そうした「当たり前のこと」をきちんと知り、書きながら身体で覚えてこそ、文章は上達するものだ。

 突飛なノウハウがなく、キソのキソの項目がしっかり並んでいる点は、文章術のベストセラー100冊のポイントを抽出したランキングとして非常に納得のいくものだ。

 そして本書では、各々のノウハウが「なぜ重要なのか」も丁寧に説明されている。たとえば1位の「文章はシンプルに」では、シンプルに書く理由として以下のような解説がされている。

・主語(誰が)と述語(どうした)が近づくので、事実関係がはっきりする。
・書き手の「短い文(文章)で正しく伝える」という意識が高まり、「もっとも適した言葉を選ぶようになる」

 そして「削っても文章の意味が変わらない言葉は省略するのが基本」「一文の長さの目安は60字以内」など、詳細かつ具体的な助言も多い。文章を学びはじめたばかりの人には、勉強になる内容が多いだろう。そのほか、下記のように各々のノウハウが具体的な数字として示されている点も面白い。

・ひらがなと漢字はバランス重視で、漢字2~3割、ひらがな7~8割が目安(3位 文章も「見た目」が大事)

・改行の目安は行数では「5~6行」、文字数では「200~250文字」(14位 段落はこまめに変える)

 こうした内容は、文章術を学んだ経験がある人も面白く読めるはずだ。

 そして巻末には、本書が参考にした文章術の名著100冊のリストも掲載。「『文章の書き方』本の選び方」を指南したコラムもあり、文章術の書籍が著者のジャンル別(コピーライター、ジャーナリスト、作家など)に列挙もされている。

 本書は文章術の「とりあえずの1冊」として最適なだけでなく、「次に読むべき“自分に合った1冊”」を探すうえでも非常に役立つ本なのだ。

文=古澤誠一郎