元NMB48・吉田朱里に学ぶ! 前を向いて生き抜く2つのテクニック

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公開日:2021/2/9

アイドル10年やってわかった”わたしが主人公”として生き抜く方法
『アイドル10年やってわかった”わたしが主人公”として生き抜く方法』(吉田朱里/主婦の友社)

 昨年12月、10年間在籍したアイドルグループ・NMB48を卒業した“アカリン”こと、吉田朱里さん。NMB在籍中から、YouTuber、モデル、コスメプロデューサー、女優など、さまざまな活動をしていたアカリンは、男女問わず多くのファンを魅了しています。そんな彼女の卒業を記念して、アイドル人生10年間を振り返るエッセイ『アイドル10年やってわかった”わたしが主人公”として生き抜く方法』(吉田朱里/主婦の友社)が発売されました。

 本書には、アイドル時代に培ったセルフプロデュースのノウハウや、物事をポジティブに捉える思考法などが記され、アカリンファンでなくとも参考になる内容ばかりです。ここで、働く人々にとってタメになりそうなアカリンのメッセージを抜粋してご紹介します。

自分の悩みを具体的に掘り下げてから相談すると
ほしいアドバイスが得られる

 コンサートの客席に女性専用エリアを作ったり、女子力選抜ユニットを結成したりと、NMBが女性人気を獲得する火付け役となったアカリン。独自路線を開拓したパイオニアであり、1期生でもあるアカリンは後輩メンバーの頼れるお姉さんでした。

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 そんなアカリンが後輩から相談を受けたときに、あることを感じたそうです。

「悩みや疑問を自分のなかで具体的に起こしてから相談すると、実践的なアドバイスがもらえて、成長の速度もきっと速くなるんじゃないでしょうか。」

 相談を受ける立場からすると、具体的ではない悩みや疑問に答えるのは至難の業ですが、相談内容が明確であるほど、アドバイスの確度も上がっていきます。アカリン自身も「後輩たちが悩みを具体的にしてから相談をしてくれると、より細かいアドバイスができた」と語っているので、相談する前にまずは自分で悩みを掘り下げるのがベター。

 もしもあなたが「誰かに悩みを相談しても、なかなか欲しいアドバイスがもらえない…」と悩んでいるならば、アカリンの教えの通り、悩みを具体的にしてから相談するといいかもしれません。

コンプレックス解消の前に、
チャームポイントを伸ばす

 人間誰しも「この人みたいになりたい!」という、憧れの人がいるのではないでしょうか。目標があるとモチベーションもアップしますが、ときには憧れの人と自分を比べて「あんな風にはなれない…」と落ち込んでしまう日もあるでしょう。しかし、アカリンは「マイナスな感情になるくらいなら、理想の人にはなれないとすっぱりあきらめていい」といいます。

「無理なことに執着しているのは時間がもったいない。そのかわり、叶えられる余地があることに対しては全力で向き合う。」

 さらに、短所の改善よりも先に長所を伸ばすことが、コンプレックスの解消を助けてくれるとアドバイス。

「コンプレックスを感じた時、自分を卑下しがちなら、先に長所に目を向ければいい。長所を伸ばして自信がついたら、コンプレックス解消に着手すればいいんです。」

 アカリン自身も、周りの人と自分を比べてしまったり、自分のコンプレックスばかりが気になったりして、落ち込んだ経験もあるそうです。しかし、自分にしかない“武器”を磨き続けることで自信がつき、気持ちが落ち着いたと話しています。

「職場でうまくいかないことがあって落ち込んでしまった」「周りの人たちばかりが成果を出して焦ってしまう」…そんなときは、まず自分の長所に目を向けてみてはいかがでしょうか。気分を上げる糸口が見つかるかもしれませんよ。

 本人も口にしていますが、”アイドル・吉田朱里”の10年間は、けっして順風満帆ではなかったといいます。しかし、思うように芽が出なくても腐ることなく、試行錯誤を続けて誰も歩いたことのない道を果敢に進んでいます。努力で数々の夢を叶えてきたアカリン。そんな彼女の言葉だからこそ、強い説得力が生まれるのかもしれません。本書は、多くの人が楽しく生きるヒントを与えてくれるはず。

文=ますだポム子