筋肉のバランスを整えて気になるパーツを部分やせ! “がんばり筋”をほぐし“なまけ筋”を目覚めさせよう

健康・美容

公開日:2021/3/28

“がんばり筋”をほぐせばおなかも脚も細くなる!
『“がんばり筋”をほぐせばおなかも脚も細くなる!』(miey/学研プラス)

 カロリー消費は少ないはずなのに、ついつい食べてしまう……「おこもり」は太ると実感した人も多いのではないだろうか。いざダイエットと思っても、がむしゃらに筋肉をつけたいわけではないのだ。お尻や太ももなど、気になるパーツがすっきりしてほしい……。そんな切実で困難な願いは『“がんばり筋”をほぐせばおなかも脚も細くなる!』(miey/学研プラス)が助けてくれるだろう。骨格矯正ピラティストレーナーである著者が、「筋肉のバランスを整えれば細くなる」という自らのダイエット経験からたどり着いた結論をもとに、体を整える「筋ほぐし」のエクササイズを教えてくれる。

「がんばり筋ほぐし」と「なまけ筋トレーニング」のあわせ技でしなやかなボディに

日常の動きのクセや姿勢の悪さなどが原因で体がゆがむと、負荷が集中して常に縮みっぱなしの筋肉=「がんばり筋」と、逆に負荷がかからずゆるみっぱなしの筋肉=「なまけ筋」が発生。

 腰や肩、首、前ももなどの「がんばり筋」は硬く、張りやすく、血流が悪くてこりがちになるという。一方、お尻や背中、下腹などはなまけ筋で気がつくとたるみ、太るのだそう。思い当たる節がありすぎる……。自己流でスクワットをしてみても、がんばるのは前ももで、効いてほしいお尻はなまける。結果、お尻はやせず、ムキッとした筋肉のみついてしまったことがある。

 目指すのは「バランスの取れた、動ける体」。がんばり筋をほぐし、なまけ筋を叩き起こすことで、ゆがみをリセットする。結果姿勢がよくなり、肩こりや腰痛の改善も期待できる。さらに基礎代謝のアップにもつながるので、やせやすくもなるというのだ。

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まずはほぐすところから! 簡単トレーニングは気分転換にもぴったり

 基本の筋ほぐしは「くびれ呼吸」、裏ももをほぐす「天井キック」、前もものハリを取る「プロポーズ」の3種類。くびれ呼吸は名の通り、お腹を引き締める呼吸法。どこでもできるので、電車の待ち時間などにもおすすめだ。

“がんばり筋”をほぐせばおなかも脚も細くなる!

 私は前ももが張りやすいので、この「プロポーズ」が特に効いた。背中を曲げてやるのがポイントである。下腹、お尻&脚、背中と、気になる部分ごとにほぐし方が載っているので、悩みに合わせて行える。巻末にはモデルトレーニングも載っているので、どれをやろうか迷うという方は参考にしてほしい。

“がんばり筋”をほぐせばおなかも脚も細くなる!

 エクササイズやトレーニングはデスクワークの息抜きにもちょうど良い。特に首をほぐす「首横伸ばし」「鎖骨下ろし」は3分程度でこりがラクになり、ストレートネックがほぐれるので、ダイエット抜きにしてもこまめに実践したい。

“がんばり筋”をほぐせばおなかも脚も細くなる!

 スクワットやひねりなど、定番のトレーニングにひとひねり加えたものが多いので試しやすい。くびれを作る「体育座りひねり」は骨盤を後傾させて行う。やってみると効いている感覚はあっても、悲鳴を上げるほどのハードさはない。じっくりじんわりと筋肉をきたえるので、幅広い年代の方がチャレンジできそうだ。

QRコードで動画もチェック! 美ボディをめざそう

 本だけでも十分詳しく説明されているが、付属のQRコードを読み取れば著者であるmieyさん出演の動画を見ながらトレーニングを行える。今から「なまけ筋」を起こしてしなやかスリムを目指せば、薄着の季節がもっと楽しみになりそうだ。

文=宇野なおみ

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