朝のわずか1分で体調管理! 幸せを手に入れる「脳科学的習慣」とは?

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公開日:2021/4/2

精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法
『精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法』(樺沢紫苑/飛鳥新社)

『精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法』(飛鳥新社)は、形を決めにくい“幸せ”という概念に実用書の観点から切り込んだユニークな本だ。“幸せ”=“脳内に幸福物質が出ている状態”と大胆に割り切って実践的なメソッドをまとめた同書は、発売からわずか2週間で3万部を突破。各書店で続々ランキング1位となり話題となっている。

 精神科医の樺沢紫苑さんは、『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版)や『精神科医が教える ストレスフリー超大全 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』(ダイヤモンド社)などのベストセラーを生み出してきた。ビジネスパーソンに寄り添ってきた著者のメソッドは、どれも今日から試したくなるものばかりである。

幸福を手に入れるにも優先順位がある

 著者の知見によれば、脳内物質の「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」が、人間に幸せをもたらす「3大幸福物質」にあたるという。また、セロトニンは「心と体の健康」を、オキシトシンは「つながり・愛」をもたらし、ドーパミンは「成功・お金」に結びつくので、それぞれ役割も異なる。

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 ただ、すべてをいっぺんに手に入れようとしてはいけない。優先順位を間違えると「おもいっきり不幸になる可能性もあります」と、著者は指摘する。実際、過去に何千人ものメンタル疾患の患者を見てきた経験からも、そうなった人がたくさんいたという。

 本書で提案するのは「セロトニン的幸福→オキシトシン的幸福→ドーパミン的幸福」の順番だ。まず、自分自身の「心と体の健康」を維持する。その上で、周囲にいる人たちとの「つながり・愛」を保ち、果ては「成功・お金」を得るために突き進むのが、人生の鉄則なのだそう。

朝のわずか1分で自分の体調と向き合う

 セロトニンを上手く分泌させられれば、心身ともに健康でいられるという。そのためには、意識レベルで自分の体調と向き合う時間も大切である。

 例えば、著者のすすめる「起床瞑想」は、朝方のわずか1分で自分の体調と向き合うための方法だ。「身体にだるさはないか?」「疲れは、睡眠で回復したか?」などを、自分に対して問いかける。そして、できれば「今の体調」「気分」「調子」を主観でかまわないので、100点満点で記録していく。

 睡眠や運動、食生活を見直すだけではなく、まずは自分自身の生活習慣を数値化して、客観的に把握しようとすることが大切だ。

誰かに対して1日3回「ありがとう」を伝えてみる

 オキシトシンを分泌させるには、周囲とよい関係性を築くのが不可欠なのだそう。大敵なのは孤独で、人とのつながりを作るために少なからずの労力も必要だ。

 そのために役立つのが「感謝ワーク」を心がける習慣だという。著者によれば、他人に対する「ありがとう」は「究極の幸福状態を簡単に作り出す魔法の言葉」だという。方法は単純に「1日3回、誰かに感謝し、『ありがとう』を言う」だけで、心に秘めるだけではなくて、言葉としてじかに相手へ伝えることをすすめている。

 そして、毎日の感謝した出来事は「感謝日記」に記録しておくのがなおよい。誰にどんな状況で伝えたのか、1行でもよいので記録していくと、幸福度の増加も期待できるという。

自己肯定感が低ければ思い切って飛び出してみる

 ドーパミンの分泌は、目に見える成功やお金の幸せに結びついている。下手に取り扱うと依存症状を引き起こしかねないが、上手く生み出せれば、モチベーションや学習意欲の向上に役立つという。

 そして、ドーパミンを引き出すためには「自己肯定感」を高めるのも必要だ。昨今、その低さを嘆く声も聞かれるが、著者は「生まれつき決まっているようなものではなく、変化するもので、これからの努力次第で、いくらでも高めることができます」と励ます。

 ひとつの方法として著者がすすめるのは、今いる場所から少し飛び出してみて、新しい人間関係を築いてみることだ。特に「失敗がこわい!」「挑戦したくない!」と思っている人ほど勇気を持つのが大切で、一気に人生を変えるチャンスにもなりうるという。

 何をもって幸せとするかは、人それぞれだ。ただ、そこへ向かうための道筋には、決まったメソッドがあるという。本書ではこれらの他にも、さまざまな習慣が紹介されている。日々の生活へ、ぜひ取り入れてみてほしい。

文=カネコシュウヘイ

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