「うちの子も同じ!」とインスタで共感の嵐! 幼児の“リアルな生態”を描いた保育園の連絡帳エッセイ

出産・子育て

公開日:2021/5/25

せんせい、うちのコがタイヘンです。保育園児ゆまの予測不能連絡帳
『せんせい、うちのコがタイヘンです。保育園児ゆまの予測不能連絡帳』(ゆままま/ジー・ビー)

 子どもは時として、大人には理解できない行動をする。ちょっとそこまで散歩に行くだけなのに、かばんにおもちゃをパンパンに詰めて行ったり、サングラスをかけて寝たり…。

『せんせい、うちのコがタイヘンです。保育園児ゆまの予測不能連絡帳』(ゆままま/ジー・ビー)は、そんなクスッと笑える子どもとの日常を綴ったエッセイ。インスタグラムのフォロワー7万人超のゆまままさんが毎日投稿する保育園の連絡帳のイラストを書籍化した、ファン待望の1冊だ。

 フォロワーからは「わかります!」「うちの子も同じ」「なつかしい」と共感の声が続々。ページをめくるたびにほっこり和めるその中身をちょっとご紹介しよう。

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日常のひとコマを切り取ってみると、子どもって…やっぱりおもしろい!

 保育園に登園するときに提出する連絡帳。子どもの体調や家庭での様子を保育園に伝えるためのものなのだが、毎日となると意外と書くことがなかったりする。そこでゆまままさんが考えたのが、娘のリアルな日常を“ひとコマ漫画風”に描くこと。広告会社でアートディレクターをしているというゆまままさんの天性のエンターテインメント精神で、幼児期ならではの子どもの姿をユニークに綴っている。

 例えばこんな感じ。

せんせい、うちのコがタイヘンです。保育園児ゆまの予測不能連絡帳

 これは娘のゆまちゃんが、3歳のころのひとコマ。「お洋服で手を拭かないでね」というママのひとことに、「おズボンだからだいじょうぶよ」と堂々と返すゆまちゃん。このくらいの時期の子どもってなぜか自信に満ちているものだ。

 この投稿に添えられている「#えーと #お洋服というのはいわゆるカテゴリ名であってな #おズボンもそこに含まれているのであってな #お互いに解せぬ」というゆまままさんのハッシュタグを活用したツッコミもおもしろい。

せんせい、うちのコがタイヘンです。保育園児ゆまの予測不能連絡帳

 こちらは3歳児らしいかわいい一面が垣間見えるひとコマ。我が家にも保育園に通う息子がいるが、「あのしゃ(あのさ)」を連発するのも、唐突に絶対解けないクイズを出してきたりするのも、“わかる~! うちも、うちも!”と心の中で大きくうなずいてしまった。

 ちなみに「あのしゃ」を連発するイラストに付けられたハッシュタグは「#あのしゃー #一生懸命 #にやにやしながらじっと待つ親 #着信音にしたい #3歳8ケ月」。

 本書はこんな風に、インスタに投稿した保育園の連絡帳のイラストと書き下ろしの4コマ漫画で構成。きっと子育て世代は、自分の子どもと重ね合わせながら夢中で読み進められる。

“あるある”を見つければ、毎日の育児がちょっと楽しくなる!

せんせい、うちのコがタイヘンです。保育園児ゆまの予測不能連絡帳

せんせい、うちのコがタイヘンです。保育園児ゆまの予測不能連絡帳

 みそ汁にぬいぐるみを突っ込んだり、よくわからない理由で泣きわめいたり。普通なら怒ってしまいそうな場面も、ゆまままさんがイラストにするとププッと笑えるひとコマに! 育児に苦労はつきものだが、こうやって切り取ってネタにしてみると、案外楽しめたりするものだ。

 そんなゆまままさんにも、慣れない子育てにイライラが続き、しんどい時期があったという。でもこの連絡帳を始めてからは、毎日ネタを探して「何か起これ…!」と思うようになり、今では子どものかわいさやおもしろさに釘付けなんだとか。

 育児は、まさに“予測不能”の繰り返し。子どもだから仕方がないとわかっていても、イライラが抑えられなかったり、つらいと感じてしまったり…。そんな時こそこのエッセイを手に取ってみてほしい。日々奮闘して疲れた心を、ほんわかと穏やかに包み込んでくれる。

文=齋藤久美子

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