仕事が途切れないフリーランスに必要なのは「仕事相手の仕事相手」を考えること? 年収2000万円以上稼ぐ、上阪徹氏の46の心得

ビジネス

公開日:2021/7/26

人の倍稼ぐフリーランス46の心得

著:
出版社:
草思社
発売日:
人の倍稼ぐフリーランス46の心得
『人の倍稼ぐフリーランス46の心得』(上阪徹/草思社)

 コロナ禍は私たちの生活を一変させた。特に「誰も自分たちの生活を保障してくれないのではないか」という危機感を覚えた人は多いだろう。私も、貯金通帳に頭を突っ込むようにして残高を眺めることが増えた。しかしフリーランスの中には、引き続きびっくりするぐらい高収入を稼ぐ人もいるのである。

『人の倍稼ぐフリーランス46の心得』(上阪徹/草思社)では「ブックライター」(本を著者に代わって書くライター、最近は編集協力としてクレジットされていることが多い)のベテランの著者が、仕事が途切れないために普段心がけている46の心得を紹介する。

 フリーランス歴はなんと26年、しかも毎年2000万円以上の年収を得ているというのだから驚く。フリーランスの夢のような暮らしぶりだが、その心得は、フリーランスはもちろん、社会人すべてに必要なことばかりだ。

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すべては「自分自身の信用」を得るために

 フリーランスには、大手企業の看板などはなく、頼れるのは己の腕だけ。自分自身の信用を積み上げていかなければ、継続して仕事を依頼されたり、新たな仕事を得たりすることは不可能である。締め切りを守る、レスポンスは迅速に、月曜の朝や金曜の午後のメールは避ける……。ちょっとしたことだが、それが信用できる・できないの差を大きく分ける。

 また、著者は「仕事相手の仕事相手」に満足を与えられているかも大事だと言う。

仕事相手の立場に立つ、とは、言葉を換えると、相手の成功を応援する、ということでもあります。

相手を出世させたい、相手に少しでも仕事で成功してもらいたい、と考えるのです。

 仕事相手のためだけに仕事しても、実は相手が得るものは少ない。それよりも、お客様のお客様を考える、そこにある課題の解決を考える。この目線を持つことでクライアントに対峙することなく、寄り添って共に歩くことができるのだ。この視点を持ったことがあるかどうか、ふと考え込んでしまった。

大切なのは「まじめ」に頑張ること。結果は後からついてくる

 コロナ禍や副業解禁の流れに伴い、「好きなことをして生きる」「ラクして稼ぐ」といった本がたくさん出ている。今の時代はピンチと同時にチャンスでもあり、自分を抑え込まずやりたいことをやろうとすることは素晴らしい。しかし、まじめにコツコツ、の美しさを忘れてはいけない。

 著者は旅行に行ったりスイートルームに泊まったり、ゆとりのある生活ができている。紛う方なき自由を謳歌しているフリーランスだ。しかし26年間フリーランスで生きてこられた自分の武器に、「まじめ」だったことを挙げている。

とにかくまじめに仕事に向き合う、仕事をいただけたことに感謝する。約束を守る、時間を守る、締切を守る、やりたいことやら未来やら、余計なことを考えず、目の前の仕事をとにかく一生懸命やる。

 こうしたことの積み重ねで縁がつながり、仕事の幅が増え、それに伴い収入も増えていったのだそうだ。

まじめな人には大きなチャンスがあると私は思っています。

 ついラクをしがちで、要領が良い人を羨み、またそんな自分がイヤになる。そんな時は誰しもあるだろう。そんな人、もとい、私たちを勇気づけ、背筋を伸ばしてくれる言葉である。

この時代を生き抜くために、小さな一歩から

 フリーランスは安定していない。それは事実である。しかし今のご時世、安定は本当にあるのだろうか。やみくもに不安になる必要はない。それよりも常に備え、「食べていける自分」を目指すことがより重要だ。

 本に書かれている、46分の1でも真似してみよう。何かがきっと変わるはずである。

文=宇野なおみ

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