「話がわかりにくい人」の3パターン。自分の考えを上手く言語化するには?/すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術

マンガ

公開日:2024/1/2

 「コミュ力を鍛える」という言葉があるように、コミュニケーションに苦手意識がある人や、もっと上手く話せるようになりたいと思っている人は多いのではないでしょうか。

 今回ご紹介するのは、芸人たちが使っている“ちょい足し”してコミュニケーションを円滑にするテクニックを、実際に使えるレベルにまで落とし込んだトーク&雑談術。人気コント集団ザ・ニュースペーパーに19年間在籍し、もともとアガリ症で人見知りだった著者の桑山元さんが、舞台に立つために編み出してきたり学んだりしたものに、アレンジを加えたテクニックをまとめました。

 すぐに簡単にマネできる“ちょい足し”テクニックの「つかみ・ツッコミ・リアクション・アドリブ・まわす力(MC力) etc.」を、豊富なマンガイラストも使って紹介します。日常や職場の仕事から雑談までさまざまなシーンで活用できますよ!

※本作品は『すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術 お笑い芸人・話し方講師の二刀流が教える56の絶対ウケる法則』(桑山元/日本実業出版社)から一部抜粋・編集しました

すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術
『すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術』
(桑山 元/日本実業出版社 )

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すぐに使える! おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術

 話がわかりにくい人には3つのパターンがあります。「わからない文章で話す人」「わからない言葉で話す人」「自分の考えを言語化できない人」の3つのパターンです。

 「分からない文章で話す人」というのは、道案内の下手くそな人です。「この近くの郵便局の場所を教えて下さい」と聞かれて、グーグルマップのストリートビューのように目に映る店の名前や目印をこと細かに、これでもかと話す人です。

 要点が絞れていないので聴いているほうが情報過多になって、かえって頭が混乱してしまいます。「だいたいこの邦楽に200メートルくらい行ったところです。曲がるポイントは3ヶ所で…」とポイントを絞って説明してくれたほうが、よほどわかりやすく郵便局まで辿り着けます。

 

 「わからない言語で話す人」というのは、専門用語を多用する人。カタカナ用語や四字熟語を多用する人もこの部類です。わからない用語が出てくると、聞き手としてはそこで一度立ち止まり、「その言葉って何だっけ?」と頭の中で考えなければなりません。

 考えているうちに、話が先まで進んでしまっていることもあります。すると集中力が切れて「もうこの話、聞かなくていいや」となってしまうのです。

 この2つの改善策は簡単です。「話法を学んで結論から話す」「専門用語、カタカナ用語、四字熟語を意味のないところで使わない」ことに気を付けるだけです。

 

 では、「自分の考えを言語化できない人」はどうでしょう。できないとまではいわないけど、「言語化が苦手」まで対象を広げると、かなりドキッとする人もいるのではないでしょうか。

 これにも、ちゃんと改善策はあります。それが「実況中継」というトレーニング方法です。目に見えるもの、耳にするものを言葉にして、声に出して言ってみるという極めてシンプルな方法です。

 この実況中継トレーニングは〝3段階〟に分かれます。

 

 まず第1段階は、目に映るものを「そのまま」言葉にして声に出します。例えば、お風呂場で浴槽に浸かっている時ならこんな感じです。

 

 「白い壁が見えます。その壁から右に視線を移すとシャワーがあります。シャワーヘッドからは水滴がぽたぽたと垂れています。シャワーの横には鏡がありますが曇っていて…。

 

 これはどんな意味があるかというと、脳の中で「言語化するプロセス」のパイプを太くするトレーニングです。もう少しそれっぽくいうと、脳内の視覚に関するシナプスと、脳内の言語化に関するシナプスの結び付きをより強固にするトレーニングです。

 

 これができるようになったら、第2段階です。次は目に見えるものを言葉にしつつ、そこに「感想や説明」を合わせて言葉にします。

 

 白い壁が見えます。その壁から右に視線を移すとシャワーがあります。このシャワーも買い替えてから5年が経ちます。シャワーって何年くらいが買い替え時期なんでしょうね。シャワーヘッドからは水滴がぽたぽたと垂れています。シャワーの横には鏡がありますが、曇っていてよく見えません。鏡ってどうしてあんなに曇るんでしょう。水垢落としの石みたいなのを買ってきても、曇り止めのスプレーを買ってきても、全然効果があったため市がありません。

 

 この第2段階に慣れてたら、ついに第3段階です。第3段階では目に映るものを言葉にしつつ、感想と「思い出したこと」を付け加えていきます。

 

 白い壁が見えます。その壁から右に視線を移すとシャワーがあります。このシャワーも買い替えてから5年が経ちます。このシャワーヘッドは妻と2人で家電量販店に買いに行きました。どれがいいのかとかなり悩んだ末、決め手となったのはヘッドの所にカルキの除去剤が入れられるというところでした。水道水に含まれるカルキが髪の毛を痛めるという説明を聞いて、これに決めました。3ヵ月ごとに除去剤を交換すれば髪の毛にダメージを与えなくて済むということで購入したのですが、気が付くともう3年くらい交換していません。最近、私の抜け毛が増えてきた気がしますが、もしかしたらこれが原因なのではないかという気がしてきました。シャワーヘッドからは水滴がぽたぽたと垂れています。シャワーの横には鏡がありますが、曇っていてよく見えません。鏡ってどうしてあんなに曇るんでしょう…。

 

 お風呂場でなくても、道を歩きながらブツブツつぶやきながら実況中継でもOKです。ここまでできると頭の中に思い浮かんだ光景や、考えを言語化することに抵抗がなくなってきます。もちろん、「このイメージに合う言葉って何だろう」と考えることはありますが、それは後々克服されていきます。

 この状態には練習すれば誰でも辿り着けます。そして、この「話すことを作業レベルに落とし込む」ことができると、「頭を七三に分けるメソッド」の完成にぐっと近づけます。

 

<第6回に続く>

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