田舎から 飛び出した私がグラドルになって夢のヌード写真集を出すまで。/2000年生まれ グラドルの暗め自分語り

文芸・カルチャー

公開日:2024/6/28

皆さんはじめまして!
グラビアアイドル、モデルをしているあにお天湯(たゆ)と申します。
2000年生まれの23歳、蟹座の年女です。
もうすぐ24歳。

この度、貴重な連載の機会をいただきまして。
私のことを知らない人が圧倒的に多いと思うので、どんな内容にしようか悩んだのですが……専門的な知識や語れることがあまり無いので、この場を借りて、思う存分自分の話をすることにしました。

田舎から出てきてグラビア、モデル業でなんとか生活しています。

わざわざ上京してどうしてグラビアアイドルになったのか?
なぜヌード写真集を出すまでに至ったのか?(!?)
私が日々何を思って、生きているのか!?(?!)!
という誰も得しない気がする私に関する色々を、全6回にわけて書いていきたいと思います。

まずは自己紹介から。

あにお天湯さん

私、あにお天湯は岐阜県の、田舎の中でも都会的な町(例:イオンにチャリで行ける)に誕生。
しかし、親ガチャに失敗……してしまい、機能不全家庭で10代を過ごす羽目に。複雑な家庭環境で、ひたすら周りの大人の顔色を伺いながら育ちました。
好きなものが人とはちょっと変わっていたり、どこに行ってもフワフワ浮いてしまっていた幼少期。
協調性がないので、突然無視のターゲットにされてしまったり。
理解されない気持ちや妄想全部、絵に描くのが唯一の発散方法であり、救済行為でした。
そのまま絵の中の世界にどっぷり浸っていられたら幸せでしたが、年月が経つごとに、段々と家庭環境が壊れてゆくのでした……。

あにお天湯さん

父の怒鳴り声で目が覚めたり、痙攣しながら泡を吹いて倒れている母を跨いで学校に行ったりする日々。
人間って本当に漫画みたいに泡吹けるんだなぁと、なんとなく感心したのを思い出します。
受験勉強をしながら、親の代わりに小さい弟二人の面倒をみる生活が続いて、一年で10kg痩せて、力尽きて絵も描けなくなりました。
親が精神病院に通い始めて、二人とも薬の副作用で顔がパンパンに膨れていきました。
父はお相撲さんみたいな巨漢だったので、男梅みたいになりました。
心が死ぬのが先か顔が破裂するのが先かという勢いで、どんどんパンパンになっていく顔……。
そして高校一年生の夏のある日、母の夜逃げの号令とともに、おばあちゃんの家に住むことになりました。

母もそれから段々帰ってこなくなってしまい、
おばあちゃんとおじいちゃんは毎日ケンタッキーを買ってきて夜ご飯に出してくれて、よく抱きしめてくれたけど、そんな愛情も気味が悪いものに感じるくらい、当時の私は完全に心が壊れてました。
引っ越した事で通学時間がありえないくらい長くなってしまって、いよいよ学校にも段々通えなくなってしまいました……。

自分を取り巻く環境に絶望しながら、
ぼんやりと過ごしていた高校三年生の頃。
インターネットで見つけた「ミスiD 」というオーディションに衝動的に応募しました。

「ミスiD(ミスアイディー、miss iD)は、講談社が主催する、見た目やジャンル、ジェンダーロールに捉われず、新しい時代をサバイブする多様な女性のロールモデルを見つけるオーディション・プロジェクト。」(Wikipediaより抜粋)

このテーマにセンサーが反応したというか、なんとなく駆け込み寺を見つけた感覚でした。
今の状況から抜け出したいという思いが強かったので即応募。
その時、自分に新しい名前をつけようと思って誕生したのが、あにお天湯というヘンテコな名前でした。

あにお天湯さん

そうは言っても、私みたいな田舎でくすぶってる奴はどうせ通らんだろうと、記念受験のようなつもりで書類を送ったのですが、なぜか一次、二次、三次選考と落とされることなく残り続け、気づいたら、『サバイバル賞』という、よくわからないけど小さく光る石ころをいただいていました。

サバイバル賞は、私の中で、濡れて光る苔玉のようなイメージです。
なんかちょっと泥臭い感じもする……謎で地味で、磨けば光るのかもわからない存在でしたが、今まで色々諦めながら生きてきた自分にとって、確かな希望になってくれました。
ミスiDもいまだによくわからないコンテストですが、ありがとうございます。去年あたりになくなったかもしれない。
オーディションを通して、審査員の大人に見つけてもらえたり、なんとファンという存在も私の人生に誕生し……。
私って生きてて良かったんだなみたいな安心を通り越して、私の生き様をこれからも楽しみに待っててくれてる人がいるんだと、未来が明るくなったような気がしました。

あにお天湯さん

そして本当にそれだけを握りしめて、身分証もつてもなく、キャリーケース1つだけ持って、19歳になる1ヶ月前に、地元から逃げるように上京しました。
家もお金もなかったけど、実家にいるよりぜんぜん開放的な気分で、これから新しい人生始めるんじゃい!と希望に燃えていました。
運良く出会った人たちに助けてもらいつつ、地元に絶対帰りたくないという一心でバイトする日々。

上京から半年以上経つ頃には、周りの助けもありちょっとずつ生活が安定してきて、当時喫茶店で週5で8時間キッチリ働きながら、先輩や同僚ともすごく仲良くなって、大好きな派手髪やネイルを楽しんでおしゃれ三昧でした。
なんとか生活は安定してきて幸せ。だけど、その一方で、オーディションが終わってから、芸能の方の人生に光が見えず……じわじわと焦りを感じ始めていました。
就職は絶対不可能なので、なんとか芸能で食えるようにならないと、ここで死ぬ……。

このままインターネット女子的な感じで散るのか?
埋もれていくのか?
ふと、ある人に言われた言葉を思い出す…。
「将来変なサブカルおばさんになってそうだよね(笑)」
いや、絶対に嫌だ!!中途半端に終わりたくない!!!そして、なんとなくエロっぽいサブカルおばさんには死んでもなりたくない!!!!
と焦って悩んで出てきた狂った発想が、

「なんか、グラビアアイドルになれる気がしてきた……!」

でした。
ここから本格的に意識し始めるグラビア人生。
友達に反対されたりもしたけれど、学生時代はいじられたりしてコンプレックスだった、Iカップという特徴を活かせば、こんな私でも誰かには引っ掛かるんじゃないか?
そして、上手くいけばオンリーワンの新たな表現が出来るんじゃないかと思いつきました。
それまで他の職業では想像できなかった、野望が芽生えたのが新鮮でした。

あにお天湯さん

上京から1年と少し。
なんとか東京での生活も落ち着いてきて、初めての1人暮らしとともに、Twitterにほぼ毎日きわどい自撮りを載せ続ける日々がはじまり…。
1ヶ月ほど経った頃、深夜3時くらいにupした、お風呂で撮った自撮りが突然めちゃくちゃバズりました。
なんじゃこりゃーと慌てているうちに、2日でフォロワーが5万人増えて、週刊誌からのオファーと、芸能事務所からのスカウトが!
20歳になる1ヶ月前に、ぎりぎり10代でめでたくグラビアデビューしました。

ヨッシャーー

自分が全国のコンビニに並ぶ雑誌でデビューできたことも、知っている芸能人が沢山いる大きな事務所からスカウトしてもらえたことも、現実みがなかったけど、ひとまず少しは未来が保証されて安心しました。

あにお天湯さん

その後、グラビアのお給料が本当に少ない…というか、ほぼ0に近いことを身をもって知り、現実を突きつけられましたが……(笑)(涙)
グラビアのお仕事はどれも本当に楽しくて、回を重ねるたびに自分の殻を破れて、仕事を通して精神的に成長できてると感じる部分があったので、これからもずっとやっていきたいと、グラビアに関わるたびに心からそう思いました。
そう思っただけに、自分の生活を天秤にかけて、バイトを三つ掛け持ちして毎日働いたコロナ真っ只中。
悩みつつ、楽しみつつ、二年間所属した事務所を円満退所!
沢山の夢を叶えてくださり、感謝しています。

2022年6月。
さて、フリーになったのは良いものの、これから一体どうしよう…?と考えた時、やっぱりもっとグラビアがしたい!!と強く思いました。
私のグラビア表現に興味を持ってくれるのは女性が多かったので、もっとみんなが見たくなるような、かっこいい作品を作りたい!と思ったし、どれも同じに見える、性欲を掻き立てるために撮られただけのグラビアではなく、みんなが自分の好奇心を試して、未経験の興奮に出会えるグラビアを追求したいと燃えました。
今まで見たことないものを作りたい〜
そして、自慰行為のためだけにあるような作品じゃなくても、グラビアの意味があると、自分の力で証明したかったです。
電車の脱毛広告などの多さにも違和感があったので、自分で脇毛を生やしてみたりして、
堂々と、かつ自然に存在している姿を示して、こういうのもありかもって、色んな人に勇気を与えられたらいいなと思いました。

あにお天湯さん

そして、その思いや願いが詰まった写真集が、2023年の夏に完成。思い入れがありすぎるので、詳しいお話はのちのち沢山語ります。

ありがたいことにその写真集が二回も重版することとなり、私生活も安定して、現在、猫と植物と日当たりのいい最高の和室暮らしを手に入れて、絶対に守りたいと思えるものもだんだん増えてきました!
今年で上京5年です。

さて、ここまで長い自己紹介を読んでくださり、ありがとうございました。
初めてする話ばかりで、緊張。
次回は、私の幼少期〜学生時代の話をしたいと思っています。
好きだったもの辛かったこと色々、田舎で暗い毎日を乗り切る術を皆さんに共有できたら嬉しいです。

ではこれから、どうぞよろしくお願いいたします!♨

あにお天湯さん

<第2回に続く>

あわせて読みたい