【第17回】『週刊ツリメ』/「AKB48世界選抜総選挙の結果を見て元AKBファンが語る」

エンタメ

2018/6/22

 中学生時代、アイドルオタクだった。夢中になり過ぎて部屋の壁にポスターを何枚も貼っていた。水着の美少女達が綺麗なビーチでセクシーポーズをしているんだ。母親が部屋に入って来る時は恥ずかしくて顔のほっぺが赤くなったのを覚えている。しかし僕は決して剥がさなかった。何故なら彼女達のファンだったから。そう、僕はAKB48が大好きだったんだ。しかし高校受験の勉強期間に入るに連れてAKB48とは距離を置いたんだ。ポスターも今はない。画鋲の穴が傷跡として残っている。だがその跡は僕の楽しい時間の証だったと誇らしく思う。

 それでは何で好きになったか説明するよ。周りの友達がずっとAKB48の話を隣でしてたんだ。会話を右から左へ流していたが徐々に彼女達の事が気になっていった。学校から帰って直ぐにYouTubeで彼女達のMVを観たんだ。「アイドルなんて好きになる筈ない」とやさぐれてたがツリメのアイドルオタクへの第一歩となった。それは「RIVER」って曲だ。

 この曲はなんて言ったら良いんだろ。最初の印象は「川」だなだって感じ。タイトル訳しただけじゃんってツッコミたくなるが本当にそうだった。今改めて観ると単純にイケてるなって感じた。曲もTHEアイドルって感じではなく何処か泥臭い格好良さがあって良い。まぁそこからMVを観まくっていったんだ。

 そこである女性が目に入ったんだ。その人は指原莉乃さん、あだ名はさっしー。

「君のことが好きだから」って曲のMVを観て一目惚れしてしまった。

 彼女の事が大好きになってしまったんだ。あ、言い方が少し違ったな。僕の神推しになったんだ。神推しの事を知らない人に説明すると、アイドルグループにおいて最も推してるメンバーの事を指すんだ。まさに神様だ。そのGodに中学生の全てを注いだんだ。

 音楽番組で少しでも映ったら躍り上がり、常にメディア出演を調べていた。そしてお小遣いを貯めて同じCDを2枚程買ってたんだ。中に入っている握手券を握りしめて幕張メッセで行われていた握手会に行ったのも良い思い出だ。

 初めてさっしーと握手した事は今でも鮮明に覚えている。握手券1枚で手を握っていられる時間は一言交わす程度だ。だから何を言うかが重要になってくるんだ。「さっしーいつも応援してるよ」なんて小学生1年生でも言えそうな台詞はもってのほかだ。覚えて貰う為にはもっとインパクトのある言葉を言わなきゃいけない。もう7年前のことなんで決めていたセリフは忘れてしまったが自信満々にさっしーのレーンに並んでいたんだ。少しずつ順番が迫ってくる。こんなセリフを言って良いのかって不安が緊張に変わり手に汗が溜まる。掌を見ると光が汗に反射する程だった。そんな事を考えていたら本人が目の前にいた。顔がめっちゃ小ちゃいしかわええぇぇぇえ。初めて生で見たのだが画面で観るのと全然違う。これがアイドルかと感銘を受けた。

 そして手汗を服で拭いて彼女の手と互いに握り合ったんだ。頭は真っ白だ。僕の口から放った言葉は「応援してます。頑張ってください」。彼女は「ありがとう」と返してその場を立ち去った。

 皆さん、数行前に戻って貰いたい。「応援してます」なんて小学生でも言えるって僕は言った。そして中学生の僕は言ったんだ。やらかしタァァア。これじゃあ冷やかしみたいじゃないか。やってはいけない事をしてしまった。苦い思い出だが今では懐かしく感じる。

 握手会も楽しいがそれ以上にファンが盛り上がるのがAKB48総選挙だ。2011年の総選挙は今でもハッキリと覚えている。さっしー推しとしては喜ぶへぎ事が起こったんだ。なんと45277票を獲得して見事9位になったんだ。さっしー初の選抜入りだ。選抜に入るって事は次のシングルCDのメンバーになれるんだ。当時中継を観ていた僕は心打たれた。瞳からは10リットルの涙が流れたんだ。ここまで書いた物語が実写化された際はKさんに主題歌を歌って貰いたい。

 冗談はさておき皆さんご存知の方もいらっしゃると思いますがさっしーは2011年以降、一躍人気になって4回も1位になったんだ。

 そして先月に行われたAKB48世界選抜総選挙。ええ? 世界選抜? 知らぬ間に世界にも進出したのね。中継は観ていないのだが結果だけ見たんだ。正直、名前を初めて知った方が沢山いた。しかし彼女達が無名からここまで這い上がれたのは、積み重ねてきた努力が報われたからだと思う。7年前に比べてメンバーの人数も増えてる筈なのにそこから突出したって事は本当に凄い。あっぱれじゃ。

 そんな僕は動画撮影でグアムにいる。砂浜にはボンキュッボンの女性が居てこれが海外かと興奮しているところだ。まさに真夏のセクシーBODY。

◆執筆者プロフィール
ツリメ(byアバンティーズ)
YouTuberプロダクション・UUUM(ウーム)株式会社所属。埼玉県出身の現役大学生でもあり、年齢は21歳。90万人のチャンネル登録者を抱える人気グループ「アバンティーズ」の一員として活躍しているが、じつはYouTuberを続けるか就職するかで悩んでいる(というかそもそも卒業できるのかアヤシイ)。絵心はないがイラストを描くのが趣味で、メンバーからは「画伯」と呼ばれている。

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