「柿の種」は、ある失敗から生まれた?『伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本』/連載7

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2019/3/20

『伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本』(三笠書房)は、百戦錬磨の「クイズ王」である著者の西澤泰生氏が古今東西から集めた雑学ネタを厳選して収録した1冊! 「1時間はどうして60分?」といった身近な疑問から、意外なルーツ、歴史・偉人にまつわるトリビア、笑える話、感動エピソードまで「なるほど!」「すごい!」「へぇ~!」と思えるネタを本書から紹介します。

【?】「柿の種」は、ある失敗から生まれた?

 新潟県長岡市にある「浪花屋製菓」をご存じですか?

 たぶん、ピンと来ないですよね。でも、同社が元祖の名菓、『柿の種』はご存じでしょう。ピーナッツ入りの柿の種をビールのお供に晩酌、という方も多いでしょう。

「柿の種」といえば、あの独特の形ですよね。

 でも、実はあの形、偶然の産物でした。

 創業者の今井與三郎さんの奥さんが、あられの型をくりぬくときに使っていた小判型の金型を、うっかり踏みつぶしてしまったのがそのきっかけ。

 きれいな小判型が歪んでしまい、直すこともできず、仕方なく歪んだ金型をそのまま使用したら、微妙なあの形のあられが誕生したというわけです。

 できあがったあられの形が「柿の種に似ている」と言われたことをヒントに、大正13年に『柿の種』という名前で売り出してみたら、これが思わぬヒット。100年近く続くロングセラー商品になるのですからわからないものです。

 歪んだ金型を見た與三郎さんが、「おっ、この微妙なカーブ、いいね~♪」と思ったかどうかは知りませんが、「まあ、使えるか」と思った、ポジティブ思考の勝利ですね。

第8回に続く