世界一周!…に行ったつもりでゆる~く楽しむコミックエッセイまとめ【連載⑥/オーストラリア・バリ島】

コミックエッセイ

公開日:2019/5/4

 GW、特に今年のような長期連休中は「どこか旅に行きたい…!」という気持ちが強くなるもの。とはいえ予算やスケジュールの都合で現実的に旅行へ繰り出すのが厳しい人も多いのでは? そんな時は、笑えてためになるコミックエッセイで旅行気分を味わってみるのはいかがだろう。世界をほぼ一周する6回連載。最終回は、オーストラリア・バリ島の4冊を紹介! 

『ダーリンは外国人』の2人が旅するオーストラリア!

『さおり&トニーの冒険紀行 オーストラリアで大の字』(小栗左多里、トニー・ラズロ/ヴィレッジブックス)

 オーストラリアはいうまでもなく日本人にとって馴染みのある観光地だ。壮大な自然と可愛い動物たち、近代的な都市の街並みを楽しめる。そんなオーストラリアを旅したのは『ダーリンは外国人』でおなじみ“さおり&トニー”の2人。『さおり&トニーの冒険紀行 オーストラリアで大の字』(小栗左多里、トニー・ラズロ/ヴィレッジブックス)は、オーストラリア東海岸縦断の旅を描いた大爆笑ルポである。

 2人が旅したのはケアンズ、ブリスベン、ゴールド・コースト、シドニー、メルボルン。読者にいろんな体験の様子を伝えようと、滞在期間をめいいっぱい使う2人に起こるのはユニークで笑える出来事の数々。不思議な植物や動物、また現地の人々との触れ合いはオーストラリアの魅力を知るには十分だろう。

オーストラリアのパワースポットで運気UP!

『30日間世界一周!3』(水谷さるころ/イースト・プレス)

 力強い大自然でパワーをもらえるというスポットが目白押しのオーストラリア。『30日間世界一周!3』(水谷さるころ/イースト・プレス)の旅の目的も「厄落としパワースポットめぐり」だ。本書に登場する地は、シドニー、エアーズロック、ケアンズ。

 ノープランの3人組の旅は準備不足、コミュニケーション不足で踏んだり蹴ったり。でも、それがまた笑えてしまうところ。目的地までの移動の様子や、ホテルやタクシーでのリアルなやりとりは、旅行を考えている読者にとって非常にタメになるだろう。作者が身をもって体験した失敗エピソードを学んで、楽しい旅をするために本書を役立ててほしい。

フリープランでバリ島をだらだら過ごせ!

『バリ島だらだら旅』(吉田にく/ワニブックス)

 旅コミックエッセイといえば、自分で何でも手続きして好きに回る個人旅行…といったイメージがある。「憧れるけど、自分にはその行動力はないな…」というアナタにおすすめなのが『バリ島だらだら旅』(吉田にく/ワニブックス)だ。作者はバリ島旅行リピーター歴20年だが「ツアー会社のフリープランツアー最強だよ!」と断言する。

 添乗員がつかず、ホテルと航空券が取れるフリープランツアーには「空港への送迎のみ」といったものもあって便利だそう。また作者が主張するのは「免税店内のカフェは値段も日本より少し安いくらいだし衛生的で安心、クーラーが効いてるしトイレもきれい」ということだ。作者がバリ島に到着してやることといえば、ひたすらダラダラ。せっかくの旅行でストレスを感じたくない人、とりあえずダラダラしに行きたいという人は本書を参考にしてみてはいかがだろうか。

お金をかけないバリ島周辺の楽しみ方!

『k.m.p.の 南の島ぐるぐる。』(k.m.p./メディアファクトリー)

 リゾート地として人気のバリ島のお隣、40分の距離にトラワンガン島という島がある。バリ島に比べて手付かずの自然を楽しめるトラワンガン島はバリ島旅行の穴場である。さらにそのトラワンガン島のそばにはメノ島、アイル島、ロンボク島という景色の美しい3つの島がある。

 その5つの島(バリ島、トラワンガン島、メノ島、アイル島、ロンボク島)を楽しんだ旅の一冊が『k.m.p.の 南の島ぐるぐる。』(k.m.p./メディアファクトリー)だ。本書のモットーは「お金をかけない南の島の楽しみ方」である。豪華な場所ばかりじゃなくても旅を楽しむ方法はいくらでもある。そんな工夫を教えてくれる、写真とイラスト満載の1冊だ。

文=ジョセート