「ユニクロ、無印、しまむら、GAPは強みをわかって使う」/『これまでの服が似合わなくなったら。「40歳、おしゃれの壁」を乗り越える!』⑤

暮らし

公開日:2019/9/24

40歳を迎えて、これまでの服がどうもしっくりこない、と感じることはありませんか? そう感じ始めたなら、自分を見つめ直すチャンス! 40代こそ、自分の軸を作る時期。「自分本位」のおしゃれを身につけて、「おしゃれの壁」を乗り越えましょう。

『これまでの服が似合わなくなったら。 「40歳、おしゃれの壁」を乗り越える!』(山本あきこ/幻冬舎)

ユニクロはUとコラボが狙い目

 ユニクロは、日本中誰もが知っている定番ブランド。だからこそ「ちゃんと選んで、あえて着ています」感を出すと、突然おしゃれ上級者に見えます。なんでもかんでもユニクロではなく、ピンポイント買いするのが大人です。

 私の一押しは「ユニクロU」のライン。このラインは、デザイナーチームが別なんです。163ページのピンクのニットはユニクロU。胸のあき具合が絶妙です。隣の紺のTシャツも一見シンプルだけど袖の形が凝っていておしゃれ。ユニクロUは人気が高いので、発売即完売のものも。アプリや公式LINEをフォローしてマメにチェックしましょう。だいたい金曜日に新商品発売になります。

 海外の有名デザイナーとのコラボ商品もおすすめ。同じページのドット柄とペイズリー柄のワンピースは、どちらも過去のデザイナーコラボ商品で私物ですが、どれくらい着たかわからないくらい、ヘビロテしました。

 ユニクロで柄物を買う機会はあまりないのですが、デザイナーコラボ商品は別。形も柄も手が込んでいて美しいので、長く着ることができます。デザイナーコラボアイテムも争奪戦なので、発売日をチェックしましょう。

 定番ものだと、ヒートテックやブラトップキャミなどの下着、スーピマコットンのシンプルTやタンクトップ、カシミアのセーターなどは、もちろん買いです。

 メンズものもおすすめです。メンズのTシャツやスウェットを少しオーバーサイズでラフに着ていると、「この人、わかってる!」という感じになります。メンズのキャップやリュックなども形がいいですよ。

「それどこの?」と聞かれたときに、「ユニクロだよー。ダンナとおそろいで使ってるんだよね」みたいな会話ができたら、堅実かつおしゃれな人! というイメージです。

 ユニクロは、「あえて買い」を意識しましょう。

無印は日曜日に着たい服

 20代から30代の前半までは、無印良品の服にあまり興味を持てなかった私ですが、年齢を重ねたことで無印の心地よさがわかってきた気がします。

 無印の服を着ていると、たとえそれがオーガニックコットンじゃなくても、なんだか体によいことをしている気がするんですよね。そんな感じ、しませんか?

 無印で買うべきなのは、かちっとしたものよりも、ナチュラルテイストのもの。休日のオフのときに着たくなるような服が、無印はうまいと思います。

 たとえば、164ページのようなボーダー。無印と言えばボーダーというくらいの定番ですよね。これ以外に、シャツもおすすめです。白、ストライプ、デニム、どれもコーディネートしやすいですよ。大きめのトートバッグ、スリッポン、スニーカーなどもいいです。無印で選ぶべきは、リラックスしたシーンに似合う服やアイテムと思っていれば間違いないでしょう。

 ファッションアイテムではありませんが、私はアクセサリー類を無印のアクリルケースに収納しています。

 朝のバタバタしているときに、つけたいネックレスがからんですぐにつけられないイライラを防ぐためにも、アクセ収納は大事です。無印のアクリルケースは、クリアタイプなので、ひとめで見渡せるのがいいところ。コーディネートを考えるときにも、便利です。ついつい増えてしまうアクセ類も、管理しやすくておすすめです。

しまむらは会話が盛り上がる

 GUやユニクロで掘り出し物を見つけたときも嬉しいものですが、ここまで浸透すると、みんな目をつけるところは同じだったりして、意外とかぶりも出てきます。

 でも「これ、おしゃれだね。どこの?」と聞かれたときに「しまむら」と答えることができたら、これはもう、一人勝ちです(笑)。それくらい、しまむらでおしゃれアイテムを見つけることができる目利き感は、格別です

 しまむらでおすすめなのは、バッグ。いつもバッグ売り場に直行しています。164ページにあるような、かごバッグや、シャイニーバッグが、1000円台で手に入ります。レザーはもちろん合皮なのですが、その分いい感じに素材が硬くて使いやすいです。大人になるとバッグだけはいいものを持たなきゃ、と言う人もいますが、そんなふうに堅苦しく考える必要はありません。しまむらのバッグは、安いし可愛いし、なにより会話の糸口になってくれるところが優秀です。

GAPはデニム。これ、王道

 定番プチプラの元祖といえば、GAP。ここはやっぱり、デニムが王道です。

 デニムの形が綺麗なのはもちろんなのですが、GAPはサイズ展開が豊富なので、脚が細くて他の店のデニムがうまくはきこなせないという人にもおすすめ。

 164ページで紹介したのはジーンズですが、デニム素材のダンガリーシャツや、シャツワンピース、デニムのスカートなども、それぞれ綺麗な形でコーディネートしやすいです。

 GAPに限らず、プチプラブランドはその〝出自〟をイメージして、どのブランドでどのアイテムを買うのがよいか考えると失敗しにくいです。

 たとえばGAPはアメリカのカジュアルブランドだからデニムに力を入れているとか、ZARAはスペインのブランドだから女度の高い色気アイテムがうまいとか。無印は飾らないことがコンセプトだから休日アイテムが買いだとか。

 前にお話ししたように、プチプラ服でコーディネートすることは、全然悪いことではありません。大人になったから、高級品を着たほうがいいというのもわかりますが、気軽に手に入れた服で、マンネリ化したバランスを崩していくのも、おしゃれの楽しいところです。

 ただそのときに、「安ければなんでもいい」ではなく「このプチプラブランドではこれを買う」といった、自分の中の判断基準があると、なおいいでしょう。

「ちゃんとわかった上で、安くてもよいものを選んでいる」と思えることは、自分に自信を与えることにもなります。同じプチプラ服を着ていても、この気持ちを持っているだけで、堂々とおしゃれを楽しんでいる上級者感が醸し出されます。プチプラブランドとの付き合い方が変われば、おしゃれのレベルも上がります。

続きは本書でお楽しみください。

山本あきこ
スタイリスト。1978年生まれ。女性誌や広告など多くの媒体でスタイリストとして活躍した実績と経験を持つ