稼ぐ人が実践する「A案とB案」で聞く方法とは?『稼ぐ話術「すぐできる」コツ』④

ビジネス

公開日:2019/12/5

人を動かし、仕事を動かし、組織を動かし、そしてお金を動かす──“稼ぐ人に共通のコツ”を真似れば、誰でも稼ぐ人になれる可能性があるという。 「話すとは稼ぐことである」という信念のもと、不動産、保険代理店、広告代理店、教育事業など、様々なビジネスのプロデュースに携わり、300社を起業、300人の「稼ぐ経営者」を育て上げ、自身も毎年1億円以上の年収を稼ぐ金川顕教氏による、「すぐできる+すぐ効果が出る」話術を紹介!

『稼ぐ話術「すぐできる」コツ 明日、あなたが話すと、「誰もが真剣に聞く」ようになる』(金川顕教/三笠書房)

相手が話しやすくなるコツ――稼ぐ人は「二者択一で聞く」

 稼ぐ人は「話し方」だけでなく、「聞き方」にも共通の特徴があります。意識している、していないは別として、稼ぐ人は誰もが、目の前の相手に対して、同じような「聞き方」をしています。

 稼ぐ人は二者択一で話すだけでなく、「二者択一で聞く」──

 という「聞き方」です。「二者択一で聞く」場合は、「二者択一で話す」場合とは違って、「A案とAダッシュ案」ではなく、「A案とB案」で聞くことになります。

 具体的に説明しましょう。まず、次の2人の上司の「聞き方」。あなたは、どちらの「聞き方」をする上司が、話しやすいですか?

A上司「今月は成績が悪いですね。なぜですか?」
B上司「今月は成績が悪いですね。営業する時間が少なかった? お得意様に何か問題があった?」

「B上司のほうが話しやすい」と思われたのではないでしょうか? それもそのはず。B上司は「二者択一で聞く」テクニックを使っているからです。

「二者択一で聞く」と、相手は答えやすいのです。

 自分で「答えを考える」必要がないからです。やることと言えば、ただ「答えを選ぶ」だけ。

 A上司の「聞き方」も悪くはないのですが、稼ぐ人はこのような「聞き方」をしません。この「聞き方」だと、相手がいちいち考えなくてはならないからです。効率的でも生産的でもないのです。

<第5回に続く>