つい周りに合わせてしまう… 同調圧力に負けない力をつけるには/『yujiの星読み語り』①

暮らし

公開日:2020/1/20

あなたが進むべき道は、星たちが教えてくれる。人気ヒーラーyujiが見つけた、“自分軸”で生きる方法とは…

読み応えたっぷりのエッセイや、ホロスコープで読み解くこれからの生き方などを1冊にまとめました。自分らしく生きるためのヒントが見つかるはず。

『yujiの星読み語り』(yuji/ワニブックス)

同調圧力に負けない力をつける

 「純度100%の自分」になるためには、自分の心と向き合うことが不可欠。それは間違いないのですが、難しいのが、自分の本心に気づけても、意思を曲げたり引っ込めたりしてしまう場合があることです。

 その原因は、周囲の「同調圧力」に迎合してしまうから。私たちは日々、家族にはじまり、学校や職場、趣味の場やご近所づき合いなど、集団の中で暮らしています。やりたいことを見つけても、常識や多数派の意見から外れそうだと感じると、つい環境に合わせて、無意識に自分の意見を軌道修正してしまう。そんなケースは、少なくないのではないでしょうか?

 例えば、仲間内で「いくらでも旅費を掛けられるなら、どこに旅行したい?」という話をするとします。私なら断然、「ヨーロッパ!」と答えますが、みなさんは素直に行きたい場所を答えられますか?もちろん、そこに正解などありません。ハワイでも、中国でもインドでも、国内でも、見栄を張ったり誰かに気を遣うことなく、思ったままを言えばいいのです。

 細かい話をすると、私は絶対に某「夢の国」には行きません。別に「嫌い!」と思っているわけではありませんが(笑)、まったく興味をそそられないので、自分の人生には必要のないものだと認識しています。ディスプレイを見てもテンションは上がらないし、何も感じない。どんなに人気があっても、「自分は行かなくていい」というスタンスなのです。

 しかし、ここで力を及ぼしてくるのが「同調圧力」です。某「夢の国」は、幸せや善良なものの象徴のようになっているため、「嫌いな人なんているの?」と言われてしまうかもしれません。それでも私なら、「いや、頭に耳とか付けたくありませんから!」と答えます(笑)。例え誘われても、行きたくないのであれば堂々と意思表示することが大切なのです。

 また、私は最近スーツを全部捨てました。自分のキャラクターを「ニットキャップとサングラスの男」に設定して、「今後、その格好で行けない場所には行かない!」と、アイデンティティの表明を決めたからです。

 例えば、タモリさんはどんなときでもサングラスをしているし、XJAPANのYOSHIKIさんは黒装束にサングラス。デーモン小暮閣下は、あのメイクと衣装があるから「我輩は」なんて語っていられるのでしょう。

 これは個性的な例ではありますが、自分のキャラクターを固めると、自ずと自分軸も定まってきて、行動に反映されていきます。そして自分軸があれば、そこから外れているものはどんどん不要になっていく。みなさんも、仕事帰りに映画を観に行きたいなら、ムリに飲み会の誘いに乗らなくていいんです。そこで「ノー」が言えなくなってしまうと、自分が自分以外のものになってしまいます。

 そもそも、宇宙的な視点から見れば、世の中で「〜ねばならない」と言われていることの大半は意味のないもの。俯瞰して見ると、それらが人間界だけに存在しているフレームワークで、「意外とどうでもいいもの」「こだわる必要のないもの」だと気づけるかもしれません。

 同調圧力に負けそうになったときは、視野を広げてみることで、「〜ねばならない」のルールから解放されていきましょう。

<第2回に続く>