疲れやすさ改善のカギは「腸」にあり! 毒素が体内にあふれだす2つの原因とは!?/まんがでわかる 最高の体調⑧

健康・美容

公開日:2020/6/9

まんがでわかる 最高の体調

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出版社:
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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『まんがでわかる 最高の体調』(鈴木祐:著、 ながみちながる:まんが/クロスメディア・パブリッシング)

疲れやすさ改善のカギは「腸」にあり!

 いつもだるい、疲れやすい……そんな体質に悩んでいるなら、原因は「腸」かもしれません。腸内細菌が減少し、腸内環境が悪くなっている可能性があります。

 腸内細菌とは、人の消化器官に住み着くさまざまな微生物のこと。ビフィズス菌や乳酸菌が有名です。腸内細菌は長年に渡って人類を支えてきた「親友」のようなもの。ビタミンB群やビタミンKといった重要な成分を合成したり、栄養の吸収を助けたり、食物をエネルギーに変えたり……彼らなしで人体は正常に働きません。

 数ある腸内細菌の働きのなかでも、もっとも重要なのが「外敵との戦い」です

 腸は栄養の吸収を行う器官ですが、一方では細菌やバクテリアなどの脅威にさらされています。そんななか、腸内細菌は兵隊として働きます。栄養素をもとに武器を作ってバクテリアを駆除し、腸からの侵入をブロック。同時に、食物繊維から生成した成分を盾として、有害物質が体内に入り込むのを防いでくれます。

リーキーガットで毒素が体内に溢れ出す

 ところが現代では、この腸内細菌がうまく機能しない状態に陥っている人がとても増えています。これが悪化すると、「リーキーガット」になります。腸の細胞に細かな穴が開いてしまい、外敵をバリアする機能が破れた状態です。

 いったんリーキーガットが起きると、腸の穴から未消化の食物や毒素などの有害物質が血管に侵入。これに反応した人体は免疫システムを作動させ、体内のあらゆるエリアに慢性的な炎症を発生させていきます。こうなってしまうと、どんなに健康的な生活をしても、なかなか効果は出ません。いくら野菜を食べ、運動し、良質な睡眠をとっても、腸のバリアを突破した毒素が体内で暴れ続けるからです。

 結果、アレルギーや認知機能の低下などさまざまな不調が発生することに。コーネル大学の研究チームなどは、「現代人の謎の疲れ」との関係性も指摘しています[1]。

 腸内細菌がうまく機能しなくなっているのも、文明病の一種。近代の生活が腸内細菌を追いやり、仲違いを引き起こしているのです。その原因は2つあります。

 まず、高度に発達した衛生環境や医薬品に含まれる抗生物質が、本来有用な菌との接触を妨げるようになりました。かつては身の回りにあふれていた微生物が近代化とともに減り、そのおかげで免疫システムに狂いが出たというわけです[2]。

 実際、原始的な生活を送る狩猟採集民の多くは、先進国の住民よりも多種多様な腸内細菌を持っています。例えばアマゾンのヤノマミ族を調べた調査[3]によれば、彼らの腸内に住み着く細菌の種類はおよそ50種超。これに対して、一般的な西洋人の腸内には数種類の細菌しか存在していません。

 2つめの原因は、栄養不足。腸内細菌はおもに食物繊維を食べて繁殖します。

 にもかかわらず、現代人は食物繊維の摂取量が減っています。厚労省は1日の食物繊維の摂取量を20〜27gに定めていますが、いまの日本人は13〜17g程度しか摂れていないのが現状[4]。これに対して、コロラド州立大学が229種の狩猟採集民を調べたところ、彼らは1日で42.5gもの食物繊維をとっていました[5]。

 エサの量に2倍以上もの差があるのだから、先進国と狩猟採集民の腸内環境に違いが出るのも当然でしょう。

 また、腸内細菌は、加工食品が大の苦手。なかでも高脂肪で食物繊維が少ない食品(ファストフードなど)や、精製糖の多い商品(スナック菓子や清涼飲料水など)の摂取量が増えるほど、腸内細菌が死にやすくなることがわかっています。これらは全体の食事量の1〜2割までに抑えるのが望ましいでしょう。


<第9回に続く>

この記事で紹介した書籍ほか

まんがでわかる 最高の体調

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出版社:
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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9784295404095