離乳食を食べてくれない、偏食をする… 栄養、足りているの?/育児書が教えてくれない 育児のホント⑤

マンガ

公開日:2020/7/22

月間最高190万PVを記録し、ブログサイトの新人賞も受賞した育児絵日記「だいごろうの1日」を執筆する人気ブロガーあざみさんによる子育て本です。すべて描き下ろしの4コママンガ&イラストで、笑いあり、たまに涙ありの完全ノンフィクション。育児書通りにいかない「子育てのリアル」をお伝えします!


 苦労してやっと寝かしつけが終わり、ついに自分の時間がやってきた。何をしようか、解放感に胸を躍らせていると玄関のほうから鍵が開く音が聞こえてきた。どうやら夫が仕事から帰ってきたのだが……。

「ガチャッ……バタン! ドンドンガンッ! へーくしゅんっ!」

 しんと静まり返った家にデリカシーのない音が鳴り響く。その瞬間、さっきまですやすや寝ていた子どもが泣いて起きてしまった。せっかく苦労して寝かしつけたのに、またやり直し。そして自由時間は今日も消え去っていくのだった。

 どうか、世のダンナ様にお願いしたい。帰ってくるときはなるべく物音をたてず、子どもがかわいくても絶対に起こさないでほしい。寝かしつけは単純作業に見えるが、実はそうではない。何時間もずっと抱っこで立ちっぱなしの日や、いざ寝たと思ってベッドに置いたら泣いてまたやりなおしなんて日もざらにある。そんな試行錯誤の毎日を積み重ねていることを、玄関のドアを開ける前にぜひ思いだしてほしい。

起こしたら責任もって寝かすように



 離乳食は食べたらラッキー♪ わかっちゃいるけど食べてほしいのが親心。ありとあらゆる方法で食べさせようと試みる。

 例えばスプーン。離乳食のスプーンに興味を示すもんだから、食べる意欲を育てようと好きにさせてみる。するとスプーンをつかんで振り回し、離乳食をあちらこちらに飛ばし放題。そして結局食べないという「つかむ・飛ばす・食べない」の3Tをおみまいされてしまった。そのとき改めて気づかされる。

「やっぱ離乳食、食べねえわ」

 そして慣れた手つきで汚れた床とテーブルを拭き、髪の毛から足の先までドロドロになったわが子をシャワーするのが日課になった。

食べない子は何をしても食べない!



 食べないものは食べない。そうはいっても成長につれて、離乳食が2回食・3回食と増えて授乳回数が減ってくると、栄養が足りているのか本格的に心配になる。わが家の長男も本当に食べない子で悩んでいたが、必ず食べてくれるものが一つだけあった。それがバナナ!

 バナナだけは必ず食べてくれるので家にはつねにバナナがあった。バナナを美味しそうに頬張るわが子を見ていると、赤ちゃんを育てているのかサルを育てているのかわからなくなってきた。

 偏食・少食も一時期の悩みなのであまり深刻になる必要はない。大きくなれば「お腹空いた! ご飯まだ?」の大合唱にまた頭を悩ませるから。

主食がバナナの時期もある


幼稚園や保育園で友だちとご飯を食べるようになると、食べられるものが自然と増える子が多い。それまでは偏食があって当たり前くらいに思ってストレスを溜めないで。

<第6回に続く>