リスク最小限で反撃するには? 「しっぺ返し」のスタンスで反撃すると被害が少ない!?/マンガ版「言い返す」技術②

マンガ

公開日:2020/9/24

職場で、プライベートな場で、無神経な一言を浴びせられたらどうすればいい? そんな悩みに応えてくれる1冊から、相手の言葉を受け流すコツ、自分の心を守るテクニックの一部をご紹介! 攻撃されたら一度だけ反撃しよう。

マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術
『マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術』(ゆうきゆう:著、Jam:マンガ/ 三笠書房)

「リスク最小限」で反撃するための基本ルール

マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術

 自分の身を守るためなら相手に何をしてもいい、ということにはなりません。あなた自身が「イヤなやつ」になって相手を傷つけることはおすすめしません。

 仮に反撃に転じたとしても、その後の人間関係に大きなしこりを残すのは考えもの。泥仕合に発展したり、長期の冷戦状態に入れば、大量の労力が必要になってきます。

 では、どうするのが一番効果的に自分を幸せにできるのでしょう。

 実はこんな状況での「最高の戦略は?」ということについて、以前に世界的な大会が開かれたことがあります。主催者が世界中の学者に、「あなたが考える最高の戦略を書いてください」と言い、寄せられたいくつもの戦略同士を戦わせたわけです。

 そしてその寄せられた戦略を主催者が戦わせた結果、ついに優勝が決まったのです。

 その戦略こそが、「tit.for.tat」戦略。titもtatも「叩く」くらいの意味で、日本語で言うなら「叩かれたら叩き返せ」。もっとこなれた言葉にするなら「しっぺ返し」です。

 すなわち、「自分からは決して裏切らない」「しかし一度相手に裏切られたら、次は自分も一度だけ裏切り返す」。「tit.for.tat」とはこれをひたすら繰り返していく戦略で、この場合にもっとも被害が少なかったわけです。

 相手に悪口を言われたのなら、あなたも一度だけやり返す。でもそれ以上はやり返さない。これがリスク最小限の反撃術の基本ルール。ぜひ覚えておいてくださいね。

<第3回に続く>