お金を増やしたいなら知っておくべき投資信託のデメリット/お金は寝かせて増やしなさい④

ビジネス

公開日:2020/9/10

投資のプロではないフツーのサラリーマンが15年実践してきた、個人投資家目線の「お金の増やし方」を指南。
インデックス投資って何? 投資信託のメリット・デメリット、運用は何をすればいい? …これから始める人にもわかりやすく投資術と心構えを紹介します。『お金は寝かせて増やしなさい』(水瀬ケンイチ/フォレスト出版)からの試し読み連載です。

『お金は寝かせて増やしなさい』(水瀬ケンイチ/フォレスト出版)

「専門家が運用してくれる」のはメリットにならない?

 世の中の投資信託の解説本を見ると、投資信託のメリットとして専門家による運用をあげるものが数多くあります。

 しかし、これについては、実際の運用成績に目を向けるとメリットとはいえないと断言します。投資信託の運用者は運用のプロであるのは間違いないのですが、リターンをあげるという意味ではプロとは言えません。

 大半の投資信託が市場平均のインデックスに負けてしまうという結果が、古今東西明らかになっています。プロなのに平均に勝てないというのは、おそらく皆さんの直感とは逆だと思いますが、「事実は小説よりも奇なり」です。

 では、投資信託にはデメリットはないのか?
 光あれば影あり。もちろん、投資信託にも次の2つのデメリットがあります。

投資信託のデメリット①持っているだけで手数料がかかる

 投資信託には各種の手数料がかかります。主には、①購入時手数料、②運用管理費用(信託報酬)、③信託財産留保額の3つです。

 なかでも、②運用管理費用(信託報酬)は、投資信託を持っている間は、毎日かかる手数料です。毎日かかるので、長期保有しても影響を薄めることができないため、リターンを直接押し下げる要因になってしまいます。

 そのため、インデックス投資では、運用管理費用(信託報酬)ができるだけ低い投資信託を選ぶことがとても重要になってきます。

 なお、①購入時手数料と、③信託財産留保額は、一時的な手数料なので投資信託を長期保有することで影響を薄めることができるうえに、そもそも①③ともに0%のインデックスファンドがあるため、これを選べば問題はありません。