つき合いが長続きしない人のLINEメッセージのパターン。好かれる人、モテる人の共通点とは？／なぜか好かれる人がやっている100の習慣④

自分の報告は相手への質問とセットで

　人は自分に強い興味関心があります。地球の裏側で貧困で困っている人達がいても、自分の虫歯がひどく痛んだら、虫歯のほうが気になってしまうのが人間です。

　ペットとして犬が愛されているのは、飼い主に対する強い関心があるからです。飼い主が帰宅しただけで、狂喜乱舞するほど喜んでくれるのですから。だから、人間関係では自分ではなく、いかに相手に関心を向けるかが重要です。

　つき合いが長続きしない人のLINEのメッセージは、自分の報告のみで終わっています。「今日は公園に来ています」「今、ハンバーグ食べています」という感じです。

　例えば、「今日は天気が良いけど、何してる？ 僕は公園に来てます」「この店のハンバーグ美味しいから、今度一緒に食べに行こうね！」などと相手のことが入っていればいいのです。

　ある男性は、彼女が引っ越したばかりでしたが、「今日は〇〇でキャンプに来てます」など自分の報告ばかりで、一度も「引っ越し落ち着いた？」「部屋は片づいた？」と相手を思いやることがありませんでした。

　彼に悪気はなく、会話やコミュニケーションが苦手で、とりあえず頑張って自分の報告をしたのです。

　でも、彼女からすると引っ越しで大変なこちらを気遣う言葉がないのは、私に関心がないのでは？ と恋愛感情が冷めていく原因になりました。

　人は自分に強い関心があるのです。だから、自分を気遣ってくれるようなメッセージをくれる人に好感を抱きます。心の矢印が相手に向かっている人のほうが、影響力が大きいのです。

　好かれる人は、「興味があると言っていた、〇〇の勉強会が今週末にあるよ！」と相手の関心がある情報をわざわざ送ってきてくれます。体調を崩したときも、「体調はどう？」と相手に関心を寄せます。

　デール・カーネギーも「友を得るには、相手の関心を引こうとするより、相手に純粋な関心を寄せることだ」と言っています。

　自分の報告で終わる人は、自分にしか興味関心がない人だと思われてしまうのです。

相手の関心事にコミットする

　好かれる人、モテる人は相手の言葉をよく覚えています。

　モテる人は意中の人が「私、ベーグルにはまっている」と話すと、次回のデートをベーグル専門店にしたり、ベーグルをプレゼントしたりします。そして「ベーグル好きだって、言ってたから」と良きところでリマインドするのです。

　人は自分自身に強い関心を持っています。だから、自分のことを覚えていてくれると嬉しいのです。これは、会話の中に「この前、〇〇って言っていたよね」と相手の関心事について触れるだけでも効果的です。ビジネスでも同様です。新商品の企画を考えている相手に、参考になりそうな新聞の切り抜きや情報誌の記事をお伝えするだけでも喜ばれます。「〇〇の企画を考えていると言っていたので、参考になるかと思って」とリマインドすることで、たとえその記事が実際に役に立たなくても、自分や自分の仕事に関心を示してくれたことが好感や信頼につながるのです。

　トップセールスマンの友人は、ある人が「〇〇に困っている」と話すとそれを解決する力のある人を紹介します。もちろん、相手に頼まれたわけではありません。「先日、〇〇で困っていると話されていましたが、お力になれるかもしれないＡさんをご紹介してもいいでしょうか？」とリマインドします。

　彼はいつも他人の役に立つ情報を探し、橋渡しをします。自分にしか関心がない人は、これができません。

　リマインドができるということは、日頃から相手の関心がどこにあるかを注意深く会話の中からくみ取っているということです。リマインドするためには傾聴力が不可欠です。傾聴とは心の矢印を相手に向けて話を聞くことです。カリスマ性がある人は自分本位ではないと言われるのはこのためです。

　トップセールスマンの彼のリマインドに感動したお客様は、友人に彼の行動を口コミで広めます。すると、また彼の仕事が広がっていくという好循環を生み出します。

　好かれる人は特別なことをしているのではなく、相手の関心事にコミットする力が強いのです。

＜第5回に続く＞