面倒くさいのはやり方を間違えてるから!? 効率良く進めるコツとは?/面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本⑤

ビジネス

公開日:2021/2/12

面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本 (アスカビジネス)

著:
出版社:
明日香出版社
発売日:

「面倒くさい」ことに取り組むとき、どのように取り組んでいますか? 面倒くさいと思わないようさまざまな工夫をしてみても、ふと気づくと後回しにしてしまっていたなんてことも…。本書では、面倒なことを減らす仕組みと、ラクに取り組むためのコツをご紹介します。

面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本
『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』(内藤誼人/明日香出版社)

「ダンドリ」に時間をかける

 料理を作るとき、きちんと下ごしらえをしておけば、肝心の料理は手早く作ることができます。

 仕事もそうで、きちんと下準備をしておいたほうが、かえって時間は浮くものです。

 まったく何の準備もせず、いきなり仕事をスタートさせたりすると、かえってムダが多くなり、余計に疲れて、面倒くさいと感じることになります。

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 小売店回りのルート営業をするのであれば、いきなり会社を出るのではなく、まずはどんなルートで回ればラクなのかを考えましょう。

 たとえば、朝イチで出かけるところは会社から一番遠いところにして、そこから会社に戻ってくるような順番で訪問先の予定を組んでいくのです。

 そういう下準備をしておけば、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりする必要がなく、しかも夕方になるにつれて、会社にだんだん近づいていくので、「今日も、もうすぐ終わりだな。よし、もうひと頑張りするか!」とやる気も失われません。

 また、営業に出向くときには、訪問先で聞かれそうなことを予測して、きちんとパンフレットや資料や契約書の下準備もしておきましょう。

 「その資料は、後日、あらためてお持ちします」という二度手間、三度手間をしないためには、下準備が欠かせません。

面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本

 出たとこ勝負で動くのは、まったくのムダで、かえって面倒くさそうだな、という発想をしましょう。

 要領よく下準備しておけば、下準備の手間はかかるものの、その後の面倒は避けることができます

 電話をかけるときには、相手に伝えるべき内容をちょっとメモしておく、という下準備をしておけば、何を話せばいいのか言い忘れてしまうことがありません。

 電話を切った後で、「あっ、そうだ。あれも伝えておかなきゃ」と思い出して、また電話をかけなおす、という面倒もありません。

 あるいは、相手から「こんなことを聞かれそうだな」ということは、あらかじめきちんと調べてから電話をするのもいいでしょう。そうすれば、「ちょっと待ってください。今調べて後で折り返します」という手間も省けます。

 

 カナダにあるクイーンズランド大学のジュリアン・バーリングは、カナダ全土の自動車ディーラーからランダムに60社を選んで、営業マンの成績と、彼らの仕事のダンドリを教えてもらいました。

 その結果、成績のいい営業マンほど、ダンドリ上手であることがわかりました。そういう人はきっちり先を読みながら下準備をして、ムダな時間や労力を使わないようにしていたのです。

 

 「毎日の仕事が面倒くさくてたまらない」という人は、仕事の内容が面倒くさいのではなくて、仕事のダンドリを間違えているから、面倒くさいことになっている、という可能性が非常に高いです。

 自分の仕事のやり方を振り返ってみてください。ちょっと下準備をしておけば、面倒くさくならないようにできるのではないでしょうか。

面倒なことは、一気にまとめて

 ダイニングキッチンの椅子がギーギーと音を出すようになったとします。

 ネジがゆるんでいるのです。きちんとネジを締めなおせば、問題は解決です。

 しかし、ここでちょっと考えてみるのです。「同じ日に買った、同じ構造の椅子なんだから、他の椅子にもネジのゆるみがあるんじゃないか」と。

 

 そこで、他の椅子についても、ついでにネジを締めてしまうのです。ちょっとだけ余計な手間がかかりますが、しばらくして他の椅子もギーギーと音が鳴りはじめ、そのたびに工具箱からネジ回しを取り出してこなければならない、という面倒は防ぐことができます。

 オフィスの蛍光灯が切れかかって、チカチカしはじめたときもそうです。切れかかった蛍光灯を1本だけ新品に取り替えるのではなく、部屋全体、あるいはフロア全体の蛍光灯をそっくり取り替えてしまったほうがいいケースもあります。

 そうすれば、「今度はこっち、次はあっち」といちいち脚立などを用意してきて、蛍光灯を取り替える手間が省けますからね。だいたい、どんなものでも、使用期限はほとんど同じですから、1つがダメになったら、他のものも早晩ダメになるのですよ。「まだ使える」などと考えると、別の日に面倒な手間が増えてしまいます。

 

 面倒なことは、ちょこちょこと分散してやるのではなく、一気にまとめてこなしてしまうのがコツです。一気にやってしまったほうが、いちいちやる気を引っ張り出してくる必要がありません。

 「ああ、そろそろこれも取り替えなきゃなあ……」と思っても、やる気にならないことが多いのです。ですから、ちょっとでもやる気があるときに、まとめていっぺんに片づけてしまったほうが、面倒くさいとは感じません。

 

 勉強のときには、一気にまとめて勉強することを「集中学習」、少しずつ分散させて勉強することを「分散学習」といいます。

 4時間ぶっ続けで勉強を終わらせるのが集中学習、一度に1時間、それを4回に分けて勉強するのが分散学習です。

 一般的には、分散学習のほうが効果的だとはいわれています。

 ニューヨーク州立大学のジョン・ドノヴァンは、集中学習と分散学習についての63の心理学研究を集めて比較してみましたが、「わずかに分散学習のほうが効果的」ということがわかったといいます。

 とはいえ、私は個人的には集中学習のほうが好きです。ひょっとすると個人差があるのかもしれませんが、面倒な勉強は一気にまとめてこなしてしまったほうが、精神的に疲れずにすむように感じるのです。

 

 もちろん、面倒なことを分散させてやるというのも1つの手ですが(これは次の項目で述べます)、その反対に、一気にまとめてやってしまうというやり方もあるのだということを覚えておいてください。そして、自分に合ったほうを選べばいいと思います。

<第6回に続く>

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出版社:
明日香出版社
発売日:
ISBN:
9784756921178