「自分が嫌いでツライ」なら、些細なことでいいからまずは自分の好きな部分を褒めてみて/不適合ガール④

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公開日:2021/4/18

人気美容系動画クリエイター・かわにしみきさん、初のエッセイ本!『不適合ガール 生きづらさを感じるあなたに贈る、自分の居場所の見つけ方』から厳選して全6回連載でお届けします。今回は第4回です。 「不適合」だった彼女が挫折を乗り越え、YouTuberの道にたどり着いた経験をもとに、「生きづらい自分のままでも最高に幸せになれるルール」を紹介します。


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不適合ガール
『不適合ガール 生きづらさを感じるあなたに贈る、自分の居場所の見つけ方』(かわにしみき/日本文芸社)

自分のことが嫌いで辛いなら嘘でもいいから好きな部分を褒めてあげる

 中学校時代の私のように、自分の見た目がイヤでコンプレックスに悩まされ、自己嫌悪に陥っている人は多いかと思います。でも本当は、人ってどこかで自分を大切に思ってるし、自分のことが好きなはずなんです。

 

 たとえば大勢で撮った集合写真。あなたは誰を一番最初に見ますか? ほとんどの人は真っ先に自分を確認すると思います。私も昔から自分が写っている写真を見るとき、自然と自分を一番最初に確認するのが当たり前だと思っていたけど、それって自分のことが「好き」という証拠なのだと、ある時気づいたんです。昔、「本当に自分のことが嫌いなら写真なんて撮れない」って言われたことがあって、すごく腑に落ちて。それからは「私って自分のこと本当は好きなのかも」と思えるようになりました。

 そう思い始めると、「嫌いなところばかりに目を向けて自分を苦しめるのってすごく無駄な時間だな」と感じるようになってきて。逆に「自分のいいところをちゃんと見てあげなきゃ」と思い、それからは、些細なことでもいいから良いところを見つけて褒めるように心がけてみたんです。

 それが最初はウソでも全然よくて、長年自分を否定し続けてきたのと同じで、プラスの言葉をかけ続ける習慣をつけることが大切。最初はウソで口に出した言葉でも、毎日続けていたらそれが習慣化され当たり前になり、いずれは本当に好きな部分になるはず。

 例えば、髪の毛にツヤがあってキレイとか、手の指が長いとか、小さなことでもいいから自分で自分を褒めてあげる習慣をつけることで、自己肯定力が少しずつ高まって、マイナス思考だった人も、徐々にプラスに物事を捉えられるようになると思います。

 

 自己否定が習慣になっている方はまず、「自分嫌い」の思考を捨て去り、無理やりでもいいから自分の素敵な所を一つずつ探して認め、褒めてあげてください。これを続けることで、ありのままの自分を少しずつ受け入れられるようになります。

 

 そして、自分を理解し、愛することによって、肩の荷がスッと降りてラクになり、不思議と心が満ちてくるはず。

不適合ガール

<第5回に続く>