目上の人への接し方は繊細なもの。かわいがられる人が実践している聞き方とは?/人は聞き方が9割
公開日:2022/3/4
「上の立場の人」ほど孤独になりやすいと理解する
話を聞いてもらえない年長者たちの悩み
「歳は取りたくないもんだねえ」
年配の方からこんな言葉を聞いたことはないでしょうか?
私はこの言葉を「歳を取れば取るほど人は孤独になっていく」という意味の言葉のような気がしています。
以前より体が動かなくなり、行動範囲も狭まり、周りも同時に動きが鈍くなります。当然、若い頃のように集まってワイワイやることも減ってきます。
これは年配の方だけでなく、組織で年長者になっていく場合も同じです。
ポジションや年齢が上がれば上がるほど、現場から離れていき、以前ほど組織のメンバーとの交流も少なくなっていきます。
こうなると、人は孤独感を埋めてくれる存在を求めるようになってきます。
その中の大きな存在の1つ、それは
「自分の話を聞いてくれる次世代」
なのです。
メモを取りながら話を聞く
歳や経験を重ねていくにつれ、年長者や経営者には、実は大きな欲求が芽生えてきます。
それは
「自分のやってきたことを次世代に伝えたい」
というものです。
これを「自己複製欲求」と言います。
簡単に言うと、
「年長者は教えたい生き物」
なのです。
本書の2章で紹介した「魔法の傾聴」。
このアクションは紙面の都合上、5つにまとめましたが、実はこの中の1つにあった「姿勢」の部分で、さらに大きく好印象を持たれるアクションがあります。
それは、
「話を聞きながら、同時にメモを取る習慣」
を身につけることです。
うなずきながらメモを取る、この姿勢は年長者に大きな喜びを与えます。
「いやいや、そんなメモをするようなことじゃないから」
と言いながら、一生懸命いろんなことを教えてくれます。これをやって損をすることはまずありません。
メモを取る時の注意点
ただ1つだけ、マナーとして付け加えておきます。現在はスマートフォンにメモ帳やスケジュール機能がつき、手帳の代役を果たすようになりました。これがまた便利なのです。
ですからもし手帳やノートの代わりにスマートフォンを使う場合には、
「こちらにメモをさせていただいていいですか?」
と前もって、ひと言聞きましょう。
「こいつ、人が話しているのに携帯をいじってるのか」と思われないためにも、このひと言は大切です。
しかしできることなら、年長者に話を聞く場合は、ノートもしくは手帳をあらかじめ準備しておいたほうが印象はさらに上がるかもしれません。
100%好かれる聞き方のコツ
年長者の話を積極的に聞き、未来が楽しみな人になる
