『放蕩記』(村山由佳/集英社) 先日、横浜駅の高島屋へと出向いた。愛用の鞄が古くなったためだ。いつものようにふらふらとその重厚な入口を潜ると、そこにはカーネーシ…
文芸・カルチャー
2018/5/4
『新宿ナイチンゲール』(小原周子/講談社) フローレンス・ナイチンゲールといえば、クリミア戦争で、兵士たちから「天使」と呼ばれた看護師である。しかし、ナイチンゲ…
社会
2018/5/4
『僕と彼女の左手』(辻堂ゆめ/中央公論新社) 『僕と彼女の左手』(辻堂ゆめ/中央公論新社)は、2015年『いなくなった私へ』でデビューしてから、タッチの違う小説を書い…
小説・エッセイ
2018/5/4
『龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章』(丸山正樹/東京創元社) “コーダ”という言葉を知っている人はどのくらいいるだろう。これは“Children of Deaf Adults”の頭文字を取…
文芸・カルチャー
2018/5/4
『バイバイ、ブラックバード』(伊坂幸太郎/双葉社) 二度と会えなくなってしまう前に、きちんと「さよなら」だけは告げておきたい。伊坂幸太郎氏の『バイバイ、ブラック…
文芸・カルチャー
2018/5/2
『ぼくたちのリメイク』(木緒なち:著、えれっと:イラスト/KADOKAWA) カラオケで曲を歌い終わったとき、画面にはタイトルや歌手の名前と共に、その曲が発表された年が…
文芸・カルチャー
2018/5/1
『羅生門・鼻・芋粥(角川文庫)』(芥川龍之介/KADOKAWA) 禅智内供(ぜんちないぐ)という僧は顎の下までぶら下がった腸詰のような巨大な鼻を持つことで有名で、長年彼は…
文芸・カルチャー
2018/5/1
『流星の絆』(東野圭吾/講談社) 星降る夜に何を願おうと、それを叶えるのは流星ではなく、本人たちの決意だ。 「大人になったら、三人で、犯人探して復讐しような」。何…
文芸・カルチャー
2018/5/1
『ネバーランド』(恩田陸/集英社) 学校とは、私にとってどういう場所だったのだろうか?自分が高校生だった時はそんなことを考えもしなかったが、「あの日々」が今の自…
文芸・カルチャー
2018/5/1
『夢幻花』(東野圭吾/PHP研究所) 「花は咲く。人は書く。自分自身になりたいがために」という言葉がある。しかし、自分の決めた道を邁進し続けるのは簡単なことではない…
文芸・カルチャー
2018/5/1
『金閣寺 (新潮文庫)』(三島由紀夫/新潮社) 1950年に実際に起きた金閣寺放火事件に対し、三島由紀夫が容疑者の人物像や犯行動機に対する自身の見解を基に書き下ろした作…
文芸・カルチャー
2018/4/30
『夜のピクニック』(恩田陸/新潮社) 『夜のピクニック』(恩田陸/新潮社)は、10年以上前に出版され、今もなお多くの読者の心を揺さぶり続けている不朽の青春小説だ。 …
文芸・カルチャー
2018/4/30
『ドミノ』(恩田陸/KADOKAWA) ドミノは倒れ始めると、あっという間に終わってしまう。けれど、それを見守る観客たちの心は、単純なものではない。様々な仕掛けに驚き、…
文芸・カルチャー
2018/4/30
『青春のジョーカー』(奥田亜希子/集英社) もてないやつは、この世で一番悲惨な生き物だ。もてない自分は、「この先ずっと、楽しいことがなにもないような気がする」──…
文芸・カルチャー
2018/4/28
『つながりの蔵』(椰月美智子/KADOKAWA) 『しずかな日々』を思い出す。椰月美智子は2002年の『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞してデビューした作家だが、2…
文芸・カルチャー
2018/4/27
『こころ(角川文庫)』(夏目漱石/KADOKAWA) 少年が鎌倉の海岸で出会った男性は、いつもどこか寂しげだった。少年は、その男性のことを「先生」と呼ぶようになる。父親の…
文芸・カルチャー
2018/4/25
『小説禁止令に賛同する』(いとうせいこう/集英社) 『小説禁止令に賛同する』 まずは、この奇妙なタイトルの「物語」の舞台設定から紹介したい。 時は近未来、語り手は…
文芸・カルチャー
2018/4/21
普段小説を読まない人にも広く人気を博した「キミスイ」こと、小説『君の膵臓をたべたい』。同作は2017年に実写映画化され、2018年9月には、ふたたび劇場アニメとして映画…
文芸・カルチャー
2018/4/18
直木賞作家・西加奈子待望の短編集『おまじない』(筑摩書房)が2018年3月2日に出版される。自身も関西で育ち、人情や愛憎の色濃い関西を舞台としたものが多い作品の数々…
文芸・カルチャー
2018/4/17
『舞台』(西加奈子/講談社) 「誰もが皆、この世界という舞台で、それぞれの役割を演じている」。 『舞台』(西加奈子/講談社)は、自意識過剰でめんどくさい青年が、ニ…
文芸・カルチャー
2018/4/17
『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ/文藝春秋) 「血は水よりも濃い」ということわざがある。血の繋がった血縁者の絆は、どんなに深い他人との関係よりも深く強い…
文芸・カルチャー
2018/4/14
『愛が挟み撃ち』(前田司郎/文藝春秋) 不妊の悩みを抱える夫婦はかなり多い。近年では“妊活”という言葉もよく耳にし、また不妊や妊活は多くの物語の題材にもなっている…
文芸・カルチャー
2018/4/8
『マレ・サカチのたったひとつの贈物』(王城夕紀/中央公論新社) 「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり」という言葉があるが、そんな時の流れのなかで、あ…
文芸・カルチャー
2018/4/5
2018年4月2日(月)よりスタートするTVアニメ『かくりよの宿飯』。原作は友麻碧による「かくりよの宿飯」シリーズで、2015年4月に第1巻が発売され、2016年にはコミカライ…
アニメ
2018/4/2
『凶犬の眼』(柚月裕子/KADOKAWA) 3月30日、ミステリー作家・柚月裕子の新作長編『凶犬の眼』(柚月裕子/KADOKAWA)が刊行された。同作は日本推理作家協会賞を受賞した…
文芸・カルチャー
2018/4/2
『探してるものはそう遠くはないのかもしれない』(新井見枝香/秀和システム) 一人暮らしをしていると謎の重要書類が自宅に舞い込むことがある。カードかナニかのナニか…
文芸・カルチャー
2018/3/31
『屍人荘の殺人』(今村昌弘/東京創元社) 第27回鮎川哲也賞を選考委員の絶賛をもって受賞した今村昌弘のデビュー作『屍人荘の殺人』(東京創元社)。本格ミステリーらし…
文芸・カルチャー
2018/3/31
舞台となった東京都北区王子にある王子稲荷神社 シリーズ累計部数100万部を超えている大人気シリーズの最新刊『よろず占い処陰陽屋開店休業』(天野頌子/ポプラ社)が発売…
文芸・カルチャー
2018/3/30
各テレビ局がドラマに最も力を入れ、高視聴率作品が数多く登場するといわれる4月期。2018年4月スタートの新ドラマも豪華俳優陣が熱演する注目作ばかり。本稿では、年度初…
文芸・カルチャー
2018/3/30
『月刊monogatary.com』2018年4月号(ソニー・ミュージックエンタテインメント) イラスト:ふすい 「monogatary.com」に投稿された作品を掲載していくデジタルマガジンの…
文芸・カルチャー
2018/3/28
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娘がいじめを受けていることの真偽を確かめるため担任に問い合わせ。すると翌日、担任が報告してきたのは耳を疑う対応だった【漫画家インタビュー】
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環境の変化に敏感ですぐに体調を崩すニンゲン。生き物を飼うのは想像以上に大変だけどそれ以上に楽しい! 作品に込めた思い【著者インタビュー】
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