絶望ライン工(ぜつぼうらいんこう) 42歳独身男性。工場勤務をしながら日々の有様を配信する。柴犬と暮らす。
東京へ向かう高速鉄道の中は特別な空間である。 ひと仕事終えた帰路、田舎に帰省した戻り、若しくはその逆かもしれない。 座席に座ってシートを倒し、テーブルを引き出す…
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2025/7/23
日々懸命に過ごし、いつまで続くともわからぬ今の暮らしを生きる。 そんな長いトンネルのようなものを、我々は人生などと呼び勝手に畏怖と親しみを感じる。 トンネルは薄…
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2024/11/13
わが国は資本主義経済を採用している。それはこの世の地獄である。 今や多くの国が取り入れている資本主義のシステムは不完全で、非人道的である。 「世の中銭や!銭のな…
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2024/11/27
国語が5だとか、数学が2だとか体育が1だとか数字が並ぶ。 それを見て教師からの評価はこんなものかと理解する。 通知表、通信簿である。 人の価値を定量化するとはなんた…
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2024/12/11
こんなエッセイを恥ずかしげもなく連載しているくらゐだから、絶望某とやらは随分と読書家なのだらう。 そう噂される事があるが、実情まったくそんなことはない。 読書と…
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2024/12/25
こうして貴重なwebスペースを拝借し、連載をさせていただけるようになったのは私の動画投稿がきっかけである。 博識ぶって偉そうに御託を並べても、残念ながら私は随筆家…
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2025/1/8
知ってるか?晩飯を作る独身男性は3つに分けられる。 旨さを求める奴、節約に生きる奴、レシピを読める奴。 この3つだ。 あいつは── (晩飯闘争記『自炊のエース』より) …
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2025/1/22
本稿がいつ掲載されるかは神のみぞ知る、というか担当編集松原のみぞ知るといったところであるが、本日は読んでくださる皆様に最悪のお知らせがある。 どうか覚悟の上読み…
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2025/2/5
京浜東北線に乗って蒲田の隣、川崎。 東京湾に広がる巨大な製鉄所は海に浮かぶミッドガルだ。 夜になれば妖しい光を放ち、マニアにはたまらねぇサイバーパンクみのある夜…
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2025/2/19
飯はなんて旨いのだろう。健康であればいつ食っても旨い。 朝食べるお茶漬け、昼弁当の握り飯、仕事終わりに飲んだ〆に食う目玉焼き丼。 1日3回の飯が楽しみで仕方ない。 …
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2025/3/5
休日に柴犬を伴って近くの公園に出掛ける。 これはありきたりな犬の散歩と周りからは見えるが、実情は異なる。 我が群れを率いる頼れるリーダー(しかもカワイイ)を、町内…
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2025/3/19
仕事終わりにコンビニに寄る。 ローソンの鶏竜田揚げ弁当、これが実に旨いのだ。 ザクザクの衣におろしポン酢をかけ、ワカメご飯とともにかっこむ。 汁物にワンタンスープ…
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2025/4/2
東神奈川駅で降りる。 いつぶりだらうか、横浜にある小さな町は相変わらずの絶望感だ。 改札を出て2階広場、立呑み龍馬が「こっちぜよ」と呼んでいる。 龍馬は新宿歌舞伎…
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2025/4/16
すこし前に渋谷のクラブに遊びに行った。 知人が主催するパーティーで、私は音楽に合わせ愉快に踊るのが好きであるから、それを充分に楽しんだものである。 エントランス…
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2025/4/30
蒲田や川崎は飲むには便利で楽しい街だが、近所ゆえの窮屈さを感じる。 職場の人や知り合いにバッタリ遭遇、或るいは見ず知らずの誰かに素行の悪さを目撃されては都合が悪…
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2025/5/14
40年生きていると厭きてくる。 これはもう仕方がない。毎日鮮烈な出会いと事件の連続で、スリリングな日々を過ごせたらどんなにいいかと考えるが、それはフィクションの世…
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2025/5/28
この連載は現実世界と同期を取っておらず、ある程度書き溜めたものから敏腕編集松原某に「今週はこれでいきましょう」と選ばれた原稿が載る。 某は撰者である。和歌で言え…
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2025/6/11
血が沸き立つ鉄火場の空気。負けが込む程アツくなる、心がヒリつくあの感じ。 俺ァ根っからのばくち打ちさ。 表通りのパチンコ、スロット、競馬にボート。 お上に隠れてサ…
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2025/6/25
以前は6畳のアパートメントに籠ってもくもくと原稿を書いていたが、近頃外に出かけて原稿をやるのが楽しい。 「ラーメンは救い」は東神奈川の喫茶店で、「弁当の歌」は休…
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2025/7/9
東京へ向かう高速鉄道の中は特別な空間である。 ひと仕事終えた帰路、田舎に帰省した戻り、若しくはその逆かもしれない。 座席に座ってシートを倒し、テーブルを引き出す…
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2025/7/23