ドラマ『空飛ぶ広報室』の新垣結衣&綾野剛、原作本は読む? 読まない?

テレビ

公開日:2013/4/12

 昨年度の『ダ・ヴィンチ』発表「ブック・オブ・ザ・イヤー」で小説ランキングで1位に輝き、直木賞にもノミネートされた『空飛ぶ広報室』が連続ドラマ化される。テレビディレクターの稲葉リカと、航空自衛隊広報室の空井大祐二尉。群像劇の主軸となるふたりを演じるのは、新垣結衣綾野剛。ダ・ヴィンチ5月号では2人の初対面&特別対談が実現した。

――それぞれが演じる役について、どんなところに人物としての魅力を感じていますか?

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【新垣】 リカについては、長所でもあり短所でもあるなと思っているのは、まっすぐさですね。まっすぐすぎて、周りが見えなくなったりすることもあり、人の気持ちを考えきれない時もあり。でも、自分のやってる仕事に対するまっすぐさは、私自身も持っていたいところではあるので。

【綾野】 僕は……自分の役のことより、自分の周りにいる人たちのことばっかり考えていたので(苦笑)。そもそも空井は、「誰かのために」という思いが常にある人なのかなと思っていて。リカのことをすごく考えるし、広報室のみんなのことを考えるし。そこから、広報室で起こる群像劇を通して少しずつ、自分を取り戻していくというか、「自分のために」っていうところへどんどん帰っていく。そこの心の移り変わりを演じられるのは、魅力だなぁと思っています。あと、ちょっと天然なところも。

【新垣】 (笑)

【綾野】 バカじゃなくって。天然ですね。

【新垣】 仕事に対するまっすぐな思いは、似てますよね。だからこの2人、ぶつかっちゃうんでしょうけど(笑)。

――原作小説とは、どのような関係を結ぼうとお考えですか?

【新垣】 私は普段、原作は読まないことが多いです。でも、今回は気になっちゃって、今読み進めている途中ですね。台本とかなり近いなって感じました。

【綾野】 僕は原作モノの場合、必ず監督に確認します。「読んでほしい」と言われれば必ず読みますし、「原作のイメージに引っ張られてしまわないよう、読まないでほしい」と言われれば、読まないようにしていて。今回に関しては、監督に「この時期に読もう」と言われている時期がありますね。

【新垣】 知らなかった……。

【綾野】 その時期が来るのが、楽しみですね。

取材・文=吉田大助