声優・梶裕貴が選ぶ「マンガの恋愛」BEST5
更新日:2015/2/12
7月より放送がスタートするTVアニメ『アオハライド』で、馬渕洸役をつとめる大人気声優の梶裕貴。主人公・吉岡双葉とのきらめく青春の恋を演じる彼に、マンガの世界のステキな恋愛を選んでもらった。プライベートでもマンガ好きという梶ならではの、バリエーションに富んだベスト5!
※ご本人の希望により今回順位は付けていない。
梶 裕貴(かじ・ゆうき)
東京都生まれ。2004年声優デビュー。『アオハライド』の馬渕洸役のほか、『信長協奏曲』の織田信長役や『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役で主演をつとめる。12年と13年には2年連続で第7回・第8回声優アワード主演男優賞を受賞。
■『ご近所物語 完全版』(矢沢あい/集英社)
オシャレで個性的な恋
デザイナーを夢見る幸田実果子は、矢澤芸術学院の服飾デザイン科に通う高校生。彼女と幼なじみの山口ツトムとの恋を描く。「小学生の頃、TVアニメを観ていました。キャラクターたちも恋愛もすごく個性的で、強く印象に残っています。当時、服飾というテーマも斬新でオシャレでした。矢沢さんのマンガは大好きで、その後も『NANA―ナナ―』などいろいろ読みました」(梶)
■『海街diary』(吉田秋生/小学館)
四姉妹それぞれの恋
鎌倉に住む香田家の三姉妹。離婚して家を出た父が亡くなり、その娘である異母妹の中学生・すずを引き取ることに。“四姉妹”となったすず達の恋と人生の物語。来年、実写映画も公開予定。「マンガ大賞2013の受賞をきっかけに読み始めました。普段から、ジャンルに関わらず話題作は読むようにしているんです。四姉妹の恋愛が、それぞれの年代らしい想いや悩みと共に描かれていて、リアルに伝わってきますね。鎌倉も好きなので、そこもポイントです」(梶)
■『進撃の巨人』(諫山創/講談社)
乙女なミカサ×鈍感エレンの恋
巨人に支配され、人が巨人の餌となる世界を描くメガヒット少年マンガ。梶は主人公のエレン・イェーガーを演じる。2014年と15年に劇場版アニメが前後編で公開予定。「超大型巨人の登場やエレンの巨人化など、男らしいインパクトが強烈で、ものすごいパワーを持った作品。いつも夢中で読んでしまいます。ミカサは寡黙で無骨なのに、心は本当に乙女。でもエレンは鈍感で、全然彼女の恋心に気付かない。彼だけに見せるミカサの振る舞いは可愛らしいですよね。僕はエレンの鈍感ぶりを楽しんで演じています(笑)」(梶)
■『るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~』(和月伸宏/集英社)
大人の距離感を知った恋
緋村剣心は、幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客。明治維新後は「不殺」(ころさず)を誓い、流浪人として全国を旅する。剣術道場師範の美女・神谷薫との出会い……。「本当に長く愛されている作品ですよね。連載が始まった頃、僕はまだ小学生でしたので…。当時はバトル描写や世界観に夢中だったんですが、今読み返してみると、剣心と薫の恋愛模様にも魅力を感じました。くっきそうでくっつかない(笑)。大人の距離感なのだと思います」(梶)
■『アオハライド』(咲坂伊緒/集英社)
青春を疑似体験できるドキドキの恋
累計発行部数600万部を超える大ヒット少女マンガ。双葉は中学時代の初恋の人・洸と再会。再び惹かれるが、どうしてもあと1ミリ彼の心に届かない……。「アニメ化が決まる前から大好きで、ずっと読み続けているマンガです。洸役として、双葉との恋愛を演じるうえでは、アニメらしいドラマ性と同時に、生々しさ……リアルで自然な恋の空気を伝えられたらと思っています。高校生に戻って青春を疑似体験しているようで、とてもドキドキする作品ですね」(梶)
●梶さんより『アオハライド』で洸を演じて
「咲坂伊緒先生の前作『ストロボ・エッジ』のドラマCDにも参加させていたき、その頃から先生の作品のファンでした。『アオハライド』も連載初期からずっと拝読していまして、実はその頃から〈いつかこの作品に、メインキャラクターとして関われたらいいな〉と思っていました。なので、オーディションで洸役が決まった時は本当に嬉しかったです。数年越しの夢が叶いました。洸は一見クールですが、その内面は少し子供っぽかったり女々しかったりする普通の男の子です。なかなか難しい役で試行錯誤していますが、そういった彼らしい心の機微を繊細に演じられればと思っています。双葉との恋愛は、マンガ独特の特殊な設定ではなく、誰の日常にも起こりうる物語です。双葉役の内田真礼さんも、アニメらしい可愛らしさと自然な高校生らしさの両方を備えた、絶妙なお芝居をされる方です。内田さんと二人で、リアルな恋の空気感、そのときの温度や湿度までも、視聴者の皆さんに伝えられるような演技ができたらいいなと思っています。ぜひ楽しんでご覧下さい」
●TVアニメ『アオハライド』7月放送開始