”俳優”岡田准一に期待の声 『海賊とよばれた男』映画化に世間の反応は?

映画

公開日:2015/11/11


 2013年12月に公開された、原作・百田尚樹、監督・山崎貴、主演・岡田准一(V6)の映画「永遠の0」。このたび、百田のベストセラー小説『海賊とよばれた男』の映画化が決定した。興収約87億6,000万円をあげ、2014年の邦画興収1位にも輝いた「永遠の0」の無敵トリオが、再び集結することとなった。もちろんこの発表に、世間の期待も高まっている。

 岡田のほか、三浦春馬、井上真央、新井浩文、染谷将太など、多くの人気俳優が出演し、大ヒットした「永遠の0」。零戦搭乗員の悲劇を描いた同作は、2015年2月に開催された「第38回 日本アカデミー賞」において、最優秀作品賞をはじめ、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞など8部門を獲得する快挙を達成した。

 「永遠の0」を成功に導いた主要人物である、百田、山崎、岡田の3人が再び集結して作られるのが『海賊とよばれた男』。新刊を扱う書店の書店員の投票によって決められる「第10回 本屋大賞」で、横山秀夫の『64』をおさえ、見事第1位に輝いた同作は、明治~昭和の激動の時代を舞台にしたスペクタクル小説だ。出光興産創業者・出光佐三をモデルとした主人公・国岡鐡造が、石油事業を起こし、さまざまな苦難を乗り越え成長していく姿が描かれる。

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 青年期には“海賊”とよばれ恐れられた、波乱万丈の人生を送る男・国岡を演じるのは岡田。オファーが来たときは驚いたようだが、監督を務める山崎からの「共に戦おう」という言葉に心が動かされたらしく、出演に対しては「国岡鐵造のように、数々の苦難を乗り越え、道を切り開いていく姿を体現できたらと思っています」と熱いコメントを寄せている。

 また、岡田の心を動かした山崎は、映画化しようと思ったきっかけについて、終戦直後で下を向く人が多い中、「とんでもないことをしでかした男たちがいた」ということへの驚きが原動力になったとコメント。

 「永遠の0」のヒットもあり、映画「海賊とよばれた男」には、「原作に負けないくらいの映画を期待してます」「いやー、これ映画化待ってました。是非とも骨太な戦前の日本男子の活躍を描いてもらいたい」「いい映画になりそう。もう一度原作読み返そうと思う」「『永遠の0』が“静”なら、この作品は“激”という感じの役。どんな風に演じるのか楽しみです」「『永遠の0』を超えるのは大変だと思うけど、期待したい」などの声が上がっている。

 主演の岡田に対しても「最近、ますますいい男になった」「男から見てもカッコいい」「岡田准一はアイドルということを忘れてしまうくらい実力派の俳優。黒田官兵衛も良かった」「目に力のある役者になりましたね」「岡田くんは、こういうのを安心して任せられるジャニーズ」「最近の岡田くんは、昭和でいう『銀幕のスター』のようで、素敵になりました」と好意的な人が多い。また、大阪府の遊園地「ひらかたパーク」の広報キャラクター“超ひらパー兄さん”を務めていることもあり、「ひらパー兄さんだけはやめないで!」「ひらパーと映画でコラボするかな」といった声も。

 現在、2016年冬の公開に向けて、1月クランクアップを目指し撮影が進められているという映画「海賊とよばれた男」。山崎は「『永遠の0』がライバルになってしまうので大変です(笑)」と、冗談交じりのコメントもしているが、ライバルどころか凌駕するような作品を期待したい。


■『海賊とよばれた男』(上・下)
著:百田尚樹
価格:各750円(+税)
発売日:2014年7月15日
出版社:講談社