芥川賞作家・田中慎弥 受賞後第1作発売へ

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/27

『共喰い』で第146回芥川賞を受賞した田中慎弥氏の受賞後第1作『田中慎弥の掌劇場』が発売になる。


タイトルからもわかるように川端康成の掌篇集『掌の小説』(短編小説が122編収録されている)のオマージュともいえる作品。

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本作は『毎日新聞西部本社版』(九州・山口地区発行)で2008年10月から月1回で連載が続いている同名の連載を集めた掌篇集で、作品はどれも1篇1600字程度と短く、「生老病死」「結婚・離婚」「殺人・自死」などさまざま感情を呼び起こす物語が37篇収録されている。

巻末には著者のあとがきも収録されており、芥川賞受賞後の執筆に懸ける姿勢を伝える一冊になっている。

■『田中慎弥の掌劇場』 田中慎弥 毎日新聞社 1260円(税込)

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