同じ話を繰り返す、日時を忘れる……親の異変を感じたら? まだ間に合う、認知機能を改善する「30秒スクワット」のすすめ

健康

PR 公開日:2025/2/10

認知機能改善30秒スクワット本山輝幸/日本文芸社

 傷病の当事者だけでなく、現役世代の子どもなど家族の人生にも大きな影響を与える認知症。進行を抑える新薬のニュースなどがネットやメディアを賑わせているが、認知症になってしまったら、その家族は治療費や介護の負担に耐え続けるしかないのだろうか。そんな不安を解消してくれるのが、『認知機能改善30秒スクワット』(本山輝幸/日本文芸社)だ。

 著者の本山輝幸氏は、身体と認知症に関する研究をふまえた認知症予防・改善トレーニングを専門とする健康運動指導士。認知症専門医療機関でのインストラクターとしての活動のほか、著書『ボケたくないなら筋トレをやりなさい』(KADOKAWA)などでも、脳の認知機能向上に寄与する筋力トレーニングの方法を伝えている。

 本書は、認知機能改善の効果が認められている「本山式感覚神経トレーニング」と、そのメソッドを家庭で実践できる「30秒スクワット」の方法を伝える書籍。まず驚くのが、「軽度の認知症や軽度認知障害(MCI)の段階なら、脳機能を健常者レベルまで戻せる」という著者の言葉。筋肉と脳をつなぐ「感覚神経」を再構築するトレーニングによって、衰えた認知機能を元に戻すことが可能だという。

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 著者はまず、認知機能の低下度合いをチェックするための「10秒もも上げチェック」の方法を紹介。椅子があればできるため、物忘れが気になってきた家族に簡単に試してもらうことが可能だ。そして、気になる認知症の原因や、「本山式感覚神経トレーニング」で認知機能が元に戻る仕組み、そして実際にトレーニングで認知機能が回復した患者の事例を紹介した上で、「30秒スクワット」の具体的な方法を写真付きでわかりやすく伝えている。

 「毎日続けること」「意識を前ももに集中すること」などの注意点はあるものの、30秒スクワットの動きはシンプル。短い時間でも感覚神経に刺激が届き、認知機能の改善が見込めるという。椅子をサポート的に使う方法や、無理なく続けるポイントをおさえれば、本人の意欲や体調に応じて柔軟に取り入れることが可能。運動をしたがらない家族をやる気にさせるための声かけや、段階的なスタート手順も参考になる。姿勢改善やメタボ解消に効くプラスアルファの筋トレも紹介されているため、本人だけでなく、家族も一緒に楽しく取り組めそうだ。

 認知機能改善を成功させるためには、早期の対処が大切だと著者は言う。著者のアドバイスを読むと、久々に会った親の異変を「ただの物忘れだろう」「歳だから仕方がない」と放置することは厳禁だとわかる。一方で、「初期ならまだ間に合う」という情報は、認知症を恐れる私たちに勇気を与えてくれる。親に対して「認知症かな?」と感じた人だけでなく、認知機能がまだ元気なシニア世代自身にとっても、認知症対策として家族みんなで読んでおきたいバイブル的な1冊だ。

文=川辺美希

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