暖かい部屋でじっくり楽しむ児童書(2025年1月 新刊&おすすめ絵本)
公開日:2025/1/30

寒くて長い冬の夜。テレビ番組にも飽きてしまって、サブスクも気になるものがなくて……それなら本を開いてみませんか?
「本を読みなさーい」「ゲームばかりしていないで、本を読んだら?」
そんな言葉よりも何より有効なのは、親御さんが楽しそうに本を読んでいるその姿。もし、その本が自分たちにも読めそうな楽しい表紙とタイトルの本だったら、ちょっと本を置いて席を離れたその隙に、ペラペラとページをめくっているかもしれません。
小学校低学年のお子さんが初めて一人読みするのにおすすめな短い幼年童話から、ファンタジー大好きなお子さんが異世界にぐんぐんのめり込める長編読み物、そして今を生きるひとりの女性が未来の大人たちへ贈る力強いメッセージを綴ったエッセイまで。今月も多種多様な児童書が集まりました。
自分の好きなジャンルの作品を手に取ってみることはもちろん、長い冬の夜のお供に今までと違ったタイプの本を開いてみるのも面白いかもしれません。一冊の本から新しい世界を垣間見てみましょう。
世界の優れた児童書を掲載する国際推薦児童図書目録『ホワイト・レイブンズ』に選ばれた人気シリーズ最新作『やまの動物病院(3) くいしんぼうのクララ』今回のとらまるの患者さんは…?

やまの動物病院(3) くいしんぼうのクララ
著:なかがわ ちひろ
出版社: 徳間書店
出版社からの内容紹介
優れた幼年童話に贈られる「ひろすけ童話賞」を受賞したカラー挿絵たっぷりの好評シリーズ、最新刊!
まちの動物病院でくらしている、
大きなねこのとらまるは、
毎晩、まちの先生が眠ってしまうと、
「やまの動物病院」をひらいて、
山の動物たちの病気やけがを、
なおしていました。
まちの先生が、風邪をひいて
ねこんでしまった晩のこと。
とらまるが、いつものように、
山の動物たちの診察をしていると、
まちの先生の患者の、
ヤギのメリーが、
「とらまるちゃん、たいへんたいへん!」
といって、かけこんできました。
いったい何があったのでしょう……?
ねこのお医者さんが大活躍する
好評シリーズ第三巻。
一巻目の「やまの動物病院」は、
ひろすけ童話賞を受賞しています。
犬好き必見! はじめて犬を迎えるドキドキや予想外なハラハラが味わえる注目のシリーズ第2弾『犬を飼ったら、大さわぎ!(2) トラブルメーカーのブルドッグ?』

犬を飼ったら、大さわぎ!(2) トラブルメーカーのブルドッグ?
著:トゥイ・T・サザーランド
訳:相良 倫子
出版社: 徳間書店
出版社からの内容紹介
11歳の内気なエリックは、
かっこいい犬を飼いたいと
いつも思っていました。
ある日、捨てられていた
大きなブルドッグを
家に連れてかえります。
ミートボールという名のその犬は、
鼻息がうるさいし、
よだれをたらすし、
おまけにわがまま。
ボールをなげてもとりに走りません。
でもエリックは、
マイペースなミートボールと
いっしょにいるうちに、
少しずつ変わっていき……?
トラブルを起こす犬をめぐって、
内気な男の子が成長していく姿を描いた、
楽しい物語。シリーズ第二弾!
新しい部屋が「神さまの通り道」だったら…どうする? ヘンテコな神さまと小学生の゛ちょっといいはなし”第2弾『神さまの通り道 よみがえらせてはいけません』

神さまの通り道 よみがえらせてはいけません
著:村上 しいこ
絵:柴田 ゆう
出版社: 偕成社
出版社からの内容紹介
小学生のガンちゃんのへやには
なぞの神さま、スーさんもすんでいる。
ガンちゃんは、クラスメイトから
死んでしまったペットのウサギにあいたいという
ねがいをきいて、スーさんに相談したけれど、
スーさんはだめ、というばかり。
そうこうするうち、
スーさんのともだちの神さま、クニさんもやってきた。
ガンちゃんは、クラスメイトのおねがいをかなえることができるのか?
ギョウザが大好きで、人の道に反したことをすると
歯を痛くするヘンテコな神さまと、心優しいおきらく小学生の
ちょっといいはなし、シリーズ第2作。
「あいたいペットに、あえる場所が、神さまの国のどこかに、あるんじゃないのかなとか思って。」
「なかなか、いいカンをしておる。」
「えっ、やっぱり!」
頭のなかに、よろこぶ芽亜里ちゃんの顔がうかんだ。
「しかし、だめだ。」
スーさんが、ギュッと口もとをひきしめた。
(本文より)
病の妖怪の治療薬を見つけないと心臓を取られてしまう! 韓国発のファンタジー小説『妖怪島のレストラン(1) 迷いこんだ少女』

妖怪島のレストラン(1) 迷いこんだ少女
作:キム・ミンジョン
訳:山岸 由佳
出版社: 評論社
出版社からの内容紹介
制限時間は一カ月。その間に治療薬をみつけないと、あなたの心臓をいただきます!
オッドアイの神秘的な猫にさそわれるように、奇怪な世界に足を踏み入れた15歳の少女シア。桜が満開にさきほこり、ホタルが舞う幻想的で美しいその場所は、なんと妖怪たちが人間から遠く離れてくらすためにつくられた妖怪島だった。
妖怪島最高のレストランのオーナー・ヘドンの前に連れていかれ、心臓を差し出すように言われるシア。彼を苦しめている病は、人間の心臓だけが唯一の治療薬、シアはヘドンに捧げられるために人間の世界からこの異界に連れてこられたというのだ!
その場の機転でなんとか死を免れるが、そのかわりに「レストランで働きながら、一カ月のあいだに、心臓にかわる治療薬をみつける」と約束してしまう。こうしてヘドンの治療薬を探すシアの冒険が始まった。次々とおそう困難のなか、はたして彼女は薬を見つけ、命を守ることができるのか?! 人間の世界に帰ることはできるのか?
顔がふたつあるマダム、頭でっかちの魔女、涙で酒を作る酔っ払い、木の精のような庭師、黒いカラスの翼をもつ少年――。見た目も思考も摩訶不思議。これまでの常識でははかれない妖怪たちと出会い、彼らの物語を知ることで、シアがさまざまなことをみつけていく、Kファンタジーシリーズ第1弾!
奇怪な妖怪レストランにようこそ!
ロアルド・ダール コレクションに新たな物語が仲間入り。「あやまちの森」に住むカイブツを倒すため、少年と小さな森の住人「ミンピン」がタッグを組む!『ビリーと森のミンピン』

ビリーと森のミンピン
著:ロアルド・ダール
絵:クェンティン・ブレイク
訳:おぐらあゆみ
出版社: 評論社
出版社からの内容紹介
「いい子にしていなさい」といつも言われているリトル・ビリー。リトル・ビリーは、いい子にしていることに、ウンザリしていた。ママが絶対やってはいけないということ――すぐそこにある「あやまちの森」を探検すること――をやってみたくてしょうがない。よし、かんたんだ。窓を乗りこえて庭に出て森まで走っていけばいい。ところが、シーンと静かだった森に、やがて、何か大きなものが近づいてくるような音がひびきはじめた……あれは森に住んでいると噂されるカイブツにちがいない!
音はどんどん大きくなり、カイブツのはきだす煙がもくもくとあたりをおおいはじめた。必死で逃げるリトル・ビリー。大きな木の枝にとびつき、下を見ずにどんどんのぼっていった。長い木登りのあと、やっとほっとしてあたりを見まわすと、そこにはなんと……!!
小さな森の住人「ミンピン」たちの町があったのだ。ミンピンたちも、カイブツのせいで、地面を安心して歩くことができず、樹上高く暮らしているという。このままでは、リトル・ビリーもうちに帰れない。リトル・ビリーとミンピンは、なんとかあのカイブツをやっつける方法はないかと考えをめぐらせる。
――物語の名手、ロアルド・ダールの心おどる冒険物語。ダールの児童書ほぼすべてにイラストを添えてきたクェンティン・ブレイクが今回この作品に初めて絵を描き、ロアルド・ダール コレクションに新たに加えられた。
作家としての限界を感じている「沙羅」と彼女の物語の主人公『イズミ』。現代と過去、ニューヨークとパリ、時間と場所を交差させながら二人の物語が紡がれていく……

イズミ
著:小手鞠 るい
出版社: 偕成社
出版社からの内容紹介
沙羅は自分の誕生と引きかえに母親を失った。男手ひとつで育てられた彼女は作家を目指すようになり、新人賞を獲得、最初の作品はヒットするが、その後低迷が続き、あらたな作家としての可能性を探るため渡米する。リタイアメントホームのアルバイトでダニエルという老人と仲良くなった矢先、沙羅は、父親が危篤になった知らせを受け帰国する。
沙羅と彼女の描く作中作が、交互に描かれる構成。
作中作は、第一次世界大戦下で看護師として渡仏する椿イズミが主人公。
二つの物語は、いくつかのワードでつながっていく。
タレント、俳優として活躍を続けるサヘル・ローズさんからのメッセージ『これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗りこえる力』

これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗りこえる力
著:サヘル・ローズ
出版社: 童心社
出版社からの内容紹介
戦争に人生を翻弄され、養母とともに来日してからも、貧困やいじめに苦しんだサヘル・ローズ。
幼少期から積み重なった辛い経験は、心に大きな穴を空けてしまったといいます。
けれど、さまざまな出会いを経て、彼女は自分の心の形を愛し、笑顔で前を向けるように。
暗闇と孤独の中を生き抜いてきたサヘル・ローズが、悩みの中にいる子どもたちの孤独や痛みに寄り添い、「大丈夫」と元気づけ、自分らしく生きていくためのヒントを語ります。
また彼女は、世界中を旅し、紛争で難民となった人びと・貧困に喘ぐ人びとに会いに行き、支援する活動を続けています。祖国を追われ、貧しさの中で喘いでいる世界中の人びとの現状を知り、自分の心に引き寄せて見つめていきます。
その旅は、幼き日の自分を救うための旅でもありました。
旅の中で世界の現実を目の当たりにし、彼女がたどり着いた「真実」とは?
未来の大人に向けて、自分を愛し、他者と手を取り合って生きていくヒントが詰まった、サヘル流「人生指南書」。
<もくじ>
待っていたよ、私を見つけてくれるのを
1・家族のあり方に正解はない ~青い部屋での記憶~
2・人はひとりでは生きていけない
~31年前、母と二人で日本へ~
3・誰かのための「アナタ」にならなくていい。否定する人に好かれようとしないで
~いじめを経験して~
4・がんばらなくていいよ
~私をどん底から救ってくれた言葉~
5・迷って当たり前。大切なのは、自分が選んだ道に「責任」が持てるかどうか
~受験、そしてやりたいことを見つけるまで~
6・お金を「経験」に変えなさい
~旅のゼロ地点、インド~
7・「会話」ではなく「対話」する力
~アフリカ大陸の貧困と差別に触れて~
8・忘れ去られた人びとが世界にいることを知る
~貧困地域の負の連鎖~
9・国家と国民は分けて考える
~ウクライナ侵攻・パレスチナ問題~
10・自分のコップの形を愛する
~想像と共感の扉をひらいて~