95%以上の小中学生が「おいしい」と答えた日本一の給食を作ってみた! 苦手な野菜入りでも無我夢中で食べる我が子にビックリ【書評】

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PR 公開日:2025/2/9

東京・足立区のおいしい給食レシピ足立区教育委員会おいしい給食担当課 /主婦の友社

 子どもにとって給食は、教室でみんなとワイワイ食べるおいしい食事であり、大事な栄養の補給源。「家では食べない野菜を給食では食べているらしい」というのも、小中学生あるあるですよね。

東京・足立区のおいしい給食レシピ』(足立区教育委員会おいしい給食担当課/主婦の友社)は、「おいしい・栄養たっぷり・食育もできる」と3拍子そろった“日本一おいしい給食”と言われる足立区の給食を、家でも作れてしまうレシピ本。足立区では、97%の小学生、95%の中学生が「おいしい」と答えているらしく、おいしさの秘訣がわかれば、おうちメニューにも取り入れたいところ。

 足立区のソウルフードと呼ばれ、セブン-イレブンでもエリア・期間限定で発売されて空前絶後の売れ行きになったという「えびクリームライス献立」と、子どもが残さず食べるという噂の「小松菜入りジャンボ揚げ餃子献立」を作ってみました。

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「えびクリームライス」の工程を大まかに分けると、先に作っておいたホワイトソースを、具材を煮ている鍋に投入する…この2つだけです。味付けは、鶏がらスープのもと・塩・こしょうと至ってシンプル。いつもはルウに頼りがちなホワイトソースですが、作ってみると、「これで完成!?」と拍子抜けするほど簡単でした。

 えびクリームの下に敷くキャロットライスは、バターで炒めたニンジンを米と一緒に炊くのみ。水の量も変わらないので、次からはレシピを見なくても簡単に作れそうです。

 つけあわせの「カリカリさつまいもサラダ」は、先にさつまいもを揚げ焼きしておきます。注目なのは、サラダの調理方法でした。キャベツなどを細切りにして、沸騰した湯にくぐらせるのですが、細切りだから短時間でOK。これなら栄養素がしっかりと残りそうだし、生のままよりも柔らかくて食べやすい。しかも、かさが減ってたくさん食べられる。さすがの工夫です!

 キャロットライスの上に、えびクリームがトロ~リ。エビのプリプリとした歯ごたえ、玉ねぎやきのこのうまみがとけこんだソースがたまらない。シンプルなのに、お店のような味。子どもはもちろん、先生たちも楽しみにしているメニューという話に納得です。

 地元産の農作物を使った「食育」にもこだわる足立区では、区内の生産量1位を誇る小松菜の献立も充実。わが子にも食べさせたくて、「小松菜入りジャンボ揚げ餃子献立」に挑戦しました。主食・副菜・汁物の3品がつくのですが、全体の野菜の量がものすごい。これを全部食べてくれたら、お母さんはうれしすぎます…。

※写真は2人分

 主食の「小松菜入りジャンボ揚げ餃子」は、餃子の皮2枚を使って具材をぎっしり挟み込んだ、ボリュームたっぷりの一品。餃子といえば、野菜嫌いの子でもパクパク食べてくれるメニューの定番。普段から餃子を作る人なら、そこに小松菜を加えるだけでできるのが、この餃子です。

 つけあわせは、「もやしとわかめの甘酢あえ」と「中華コーンスープ」。甘酢あえの調味料は、しょうゆ・酢・砂糖・ごま油を軽くレンチンして作りました。中華コーンスープは、具材をひとつの鍋で煮るだけ。調味料は家にある基本的なものばかりで、クリームコーンを加えるからコクが出ます。「給食の中華スープが大好き」という子どもが多いそう。

 小2の息子にこの献立で作った料理を出したところ、「何がどうした!?」と思うくらい、バリバリバリ…と無我夢中で食べ始めたのでびっくり。たしかに、揚げ餃子だと小松菜特有の苦みがまったく気になりませんでした。驚いたのはそれだけではなく、普段はシャキシャキした食感が苦手なもやし入りのサラダを、何もなかったような顔で食べていたこと。「もやし、食べられるんだ!?」と聞くと、「は?」と返されました。

 あの手この手でおいしくなる工夫が施された足立区の給食。実際に作ってみると、シンプルな調味料だけでも十分においしくなるし、工夫次第で栄養も食べやすさもアップすることがわかりました。

「ガパオライス」など世界の料理が提供されるのも工夫のひとつで、息子と一緒に本書を読みながら、「今度はこれを食べたい」などと話しています。豊富な栄養素も、各レシピに入った円グラフを見れば丸わかり。一食分をセットで作れる楽しさもありました。

 以前は、全体の11.5%も食べ残しがあったという足立区の給食。あらゆる工夫を重ね、最近は3.5%まで減少したとか。子どもたちは給食の時間になるとニコニコしているそうです。子どもの頃から食の楽しさを知っているなんて、すばらしいことですよね。足立区の給食レシピ、ぜひお試しあれ。

調理・写真・文=吉田あき

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