スペアリブも“ほったらかし”で激うまに!料理家・ワタナベマキの、せいろを使ったヘルシー&簡単おかずレシピ【作ってみた】
PR 公開日:2025/2/21

揚げ物や炒め物もおいしいし大好きだが、健康のことを考えるとヘルシーな料理の頻度を上げなければとも考える。でも味気ない食事は嫌だし、何より続かない。健康を維持するためには、短期集中ではなくほどほどでも長く続けていくことが大切だ。『ほったらかしでおいしい!せいろでおかず蒸し 手軽に毎日ごちそう気分!』(ワタナベマキ/Gakken)は、そんなヘルシーさと食べ応えを両方諦めない、せいろ蒸しのおかずを集めたレシピ本。
せいろを使う料理というと、なんとなく「大変そう」「上級者向けでは?」「扱い方が分からない」と敬遠してしまう人も多いかもしれない。筆者もこれまで、本格的なせいろは持っていなかった。だが最近ダイエット中なこともあり、電子レンジとの違いが気になったのもあってようやくせいろを手に入れた。せいろで蒸すと素材のうまみが凝縮され、しかも栄養素が逃げず、油も少なめで健康的な食事を簡単に作ることができるらしい。

本書には、そんなせいろ料理が「漬けて蒸すだけ」「混ぜて蒸すだけ」「蒸してかけるだけ」「野菜蒸し」「蒸しスープ」「ごちそう蒸し料理」に分けて紹介されており、幅広くバリエーションも豊かで非常に興味をそそられた。そこで、早速本書のレシピを見ながら作ってみることにした。
■「スペアリブのにんにく塩蒸し」(P.12~P.13)

1品目は、「Part.1 漬けて蒸すだけ」から「スペアリブのにんにく塩蒸し」。下処理をしたスペアリブをにんにく、酒、塩に漬け、れんこんは半月切り、チンゲン菜は長さ半分、根元は縦半分に切る。あとはせいろにオーブンシートを敷いてチンゲン菜以外を入れて25分蒸し、そこでチンゲン菜を加えてさらに1分ほど蒸せば完成。最後にごま油を回しかける。
味のしっかりと染みたスペアリブは程よく油が落ち、味が凝縮されて肉質も柔らかに。野菜も驚くほど味が濃く、野菜ってこんなにおいしかったっけ?とその甘みに驚いた。電子レンジ調理だと水分調整が難しいが、せいろなら蒸気で蒸すため失敗もない。思った以上に使えるぞ、せいろ……!
■「ひき肉と干しえびの春雨蒸し」(P.34~P.35)

2品目は、「混ぜて蒸すだけ」から「ひき肉と干しえびの春雨蒸し」。まずは戻して刻んだ干しエビ、豚挽き肉、生姜、紹興酒(もしくは料理酒)、醤油、塩、片栗粉を練り混ぜておく。あとは干しエビの戻し汁で春雨を戻し、オーブンシートを敷いたせいろに広げて、肉だねを丸めたり、ちぎって載せて蒸せば完成だ。最後にごま油をかけて混ぜ、ねぎを散らす。
春雨を蒸し器でやったらどうなるんだろう?と興味が湧いてこのレシピを選んだわけだが、正直期待以上だった。もっちもち! しかも豚挽き肉とエビの出汁をしっかり吸っているので芯までおいしい! 肉だねも脂っこくならず、ふわふわ感すら感じる。蒸すとこんなに違うのかと驚いた。
■「白菜と鶏もも肉蒸し おかかゆずだれ」(P.52~P.53)

最後は「蒸してかけるだけ」から「白菜と鶏もも肉蒸し おかかゆずだれ」。オーブンシートを敷いたせいろに削ぎ切りにした白菜、脂を取り除いて酒を絡めた鶏もも肉を入れ、塩を振る。かつお節、ゆず果汁、酒、塩、ごま油を耐熱の小鉢に入れて横に載せ、あとは10分ほど蒸すだけ。器に盛り、一緒に蒸したタレをかけてゆずの皮を散らせば完成だ。

鶏もも肉はふわっとしつつも味が濃くなり、白菜も驚くほど甘みが引き出されている。ゆず果汁やゆずの皮をふんだんに使っても素材の味が消されず、それどころかしっかりと相乗効果を生んでいた。白菜も鶏肉も本来は淡白な食材のはずなのに、味がはっきりしていてまったく物足りなさを感じない。
3品作ってみて驚いたのは、せいろで蒸すと思った以上に脂が落ちるということ。蒸し終わったあと鍋からせいろを外すと、水に脂がたっぷりと浮いていた。味の濃さやうまみは維持しつつ、余分な脂は落とす。健康やダイエットのことを考えるとまさに理想! 扱いも思ったほど難しくはなく、蒸気の力に任せれば勝手においしく仕上がってくれる。この本のおかげでせいろ料理が一気に身近になった。
本書には、まだまだ気になるレシピがたくさん! 今まで気になりつつ手が出せずにいた人も、これを機にせいろ料理をいつもの食事に取り入れてみては?
調理、文=月乃雫