楽しい! ワクワク冬の絵本(2025年2月 新刊&おすすめ絵本)
公開日:2025/3/1

日本海側を中心に記録的な大雪を迎えている2025年2月。交通機関への影響など大人にとって悩みの種となる天気ですが、子どもたちにとっては待ってました!の大歓声。雪だるま作りに雪合戦。そり滑りにスキー、かまくらに入ってみるなど、雪の遊びは盛りだくさん。やりたいことはいくらでも出てきそうです。
絵本の世界を…と見てみますと、冬の間も遊べる“ふゆごもりハウス”をつくる10ぴきのカエルがいたり、ゆきだるまがアイスクリーム屋を開店したり、わんぱくだんの3人が春が来ることのない森に迷い込んだり…と、様々な雪との体験を味わうことができそうです。絵本での雪の体験は、読み終わった後に心がポカポカとあたたかくなること間違いなし。
ぜひ、あたたかい部屋でぎゅっと体を寄せ合って絵本のページをめくってみてくださいね。
冬眠するなんて「つまらなーい!」と10ぴきのかえるが作った土の中の「ふゆごもりハウス」。 いよいよやってきた冬にかえるたちは…?『10ぴきのかえるのふゆごもり』

10ぴきのかえるのふゆごもり
作:間所 ひさこ
絵:仲川 道子
出版社: PHP研究所
出版社からの内容紹介
はじめての冬がもうすぐやってくるころ、10ぴきのかえるは、どじょうじいさんに「かえるは冬のあいだじゅう、ゆっくりねむってすごすのじゃ」と教えてもらいました。しかし、「そんなのつまらなーい!」と、10ぴきのかえる達は地面の下に冬の間も遊べる“ふゆごもりハウス”をつくることにしました。設計図をかいて、穴をほって、木をはこんで、家具をつくって、食べ物をあつめて……。立派な“ふゆごもりハウス”が完成したようです。そうしてとうとう冬がやってきました。ほかのかえるたちはみんなとっくに寝ていますが、10ぴきのかえる達は……!?
『ゆきだるまむらのアイスクリームやさん』が作るアイスは雪だるまたちにとって帽子? 意外な展開の連続が心地よい美味しいユーモア絵本

ゆきだるまむらのアイスクリームやさん
作:ソン ホジョン
絵:ヒョットゥン(イ・ヒョギョン)
訳:こまつようこ
出版社: パイ インターナショナル
出版社からの内容紹介
思い込みから自由になると、毎日がもっと楽しくなる!まっしろな村をカラフルに彩る、あたたかな物語
一年中真っ白なゆきに囲まれたゆきだるまむらに、アイスクリーム屋が開店します。しばらくはお客さんがだれもこなかったのですが、小さなゆきだるまがリクエストした、オーダーメイドのアイスの帽子が大評判に! やがて特別なアイスクリームを求めて、村中のゆきだるまがお店にやってくるようになりました。そしてクリスマスを迎える頃……。 思い込みから自由になると毎日がもっと楽しくなると教えてくれる、韓国から届いた大人気絵本です。
わんぱくだんと一緒に、まだ見ぬ世界へ冒険へ出かけよう! シリーズ最新作『わんぱくだんのおおかみもり』ではオオカミの子と一緒に春を呼ぶ花探し

わんぱくだんのおおかみもり
作:ゆきの ゆみこ 上野 与志
絵:末崎 茂樹
出版社: ひさかたチャイルド
出版社からの内容紹介
子どもたちへワクワクの冒険ファンタジー
シリーズ累計110万部の「わんぱくだん」最新作
わんぱくだんの3人が迷い込んだのは、決して春が来ることのない森。
でも、オオカミ達の間には、「ハルヨビヒメ」という花を見つけたら春が来るという言い伝えがありました。わんぱくだんとオオカミの子カムイは、「ハルヨビヒメ」を探しに出かけますが…
春が待ち遠しい季節に読みたい、好奇心と勇気と優しい心を持った「わんぱくだん」のお話です。
担当編集者より
今回の舞台は、マンモスやオオカミが生きていた太古の時代の森です。なじみが薄いかもしれませんが、毛並みまで一筆ずつ繊細に描かれた生き物たちは存在感にあふれています。太古の時代に思いを馳せてお楽しみください。
くすのきしげのり×いもとようこの最強タッグが生み出したほっこり優しい『ゆきのひ』のおはなし。きつねくんとりすくんは仲直りできるかな?

ゆきのひ
原作:くすのき しげのり
文・絵:いもと ようこ
出版社: 佼成出版社
出版社からの内容紹介
身軽なりすくんは、雪合戦が得意です。はやい雪の玉がとんできても、大きな雪の玉がとんできても、ひょい! ひょい!と、上手によけます。
でも、調子よく玉をよけていたら、きつねくんが投げた球が顔にあたって、思わず泣き出してしまい……。きつねくんが作った素敵な仲直りのきっかけとは?
友だちを思う優しさあふれる作品です。
<ここがポイント!>
・相手を思うやさしさ
・季節感あふれる絵本
・友だちの大切さ
<編集者から>
まず、表紙の可愛さに思わずニッコリしてしまうこと、必至です!
ほんとに可愛すぎます(笑)。
ちっちゃい頃って、「ここは自分の見せ所!」というときに失敗したりすると、ものすごく恥ずかしくて、落ち込みますよね。だから、りすくんの気持ち、とってもよくわかります。
でも、それで涙を見せてしまうと、泣かせようなどと思ってもみなかった相手は傷つきますよね。――きつねくんの気持ちも痛いほどわかります。
そんなふたりがどうやって自分の気持ちと向き合い、仲直りするのでしょう?
じつは、このきっかけが、とっても素敵なのです。
今の季節にぴったりのお話です。ぜひ、読んでみてくださいね。