阪田マリンエッセイ連載 第13回「怒られちゃった?! 昭和オタクの学生生活。」/時游性活~ネオ昭和の魅力~

文芸・カルチャー

公開日:2025/3/15

ダ・ヴィンチWebの連載を読んでくださっている皆様、ご存じの通り私は昭和が大好き☆

今回は高校時代のお話です。

私は「ビー・バップ・ハイスクール」にハマっていて、その中でも登場人物の順子が大好きなのだが、順子の制服の着こなしが本当にナウイのだ。

引きずるくらいの長いスカート、セーラーの裏地は渋い朱色で、ウデをまくると朱色が見えてカックイ!! 派手なソバージュをかけて学校に登校しているツッパリ順子に、とにかく憧れていた。

夜な夜な「ビー・バップ・ハイスクール」(私は実写版が好き)(ヒロシかトオルだったら私はトオル派♡)を見ていたのだが、もういてもたってもいられなくなり、元々ひざ丈までしかない制服のスカートを改造しようと考えた。しかしそのためには、スカート丈の生地が必要になってくる。

私が持っているスカートは冬用1枚・夏用1枚なので、どちらかを犠牲にして切り離して継ぎ足すしかない…。そもそも継ぎ足してくれる業者なんて居るのだろうか? 私は裁縫が得意な方だが、さすがにきれいに継ぎ足せるかは心配だし未知の世界だった。しかも私の制服のスカートはチェック柄なので、模様がガタガタになってしまう心配もあった。

『う〜ん、諦めきれない。まずはおばあちゃんに相談だ!』

私はおばあちゃんの家に行き、「ビー・バップ・ハイスクール」のツッパリに憧れていることを伝えたら、

『バカだねぇ、出来ないことはないけど、一度スカートを切り離してしまうと、アンタ制服のスカート1枚しかなくなるよ笑』と言われたので

『心配無用! 大丈夫! たのんます!!』と後先を考えることもなく返答した。

おばあちゃんはミシンとアイロンを用意してきて作業を始めた。慣れた手さばきで、冬服スカートに切った夏服スカートの生地を上手に継ぎ足して見事に超ロングロングローングスカートが完成したのだ! いや〜しかし、継ぎ足し部分が全くわからない。おばあちゃんは本当にミシンの天才だと感動したのを覚えている。

いざ履いてみると、きゃー! 床にずりそうなくらいのロングスカートになっていて、嬉しくて興奮が止まらなかった。

さっそく明日からこれで登校だ。『まるで本当のツッパリみたい』なんて思いながら胸をはずませて、念願だったロングスカートを抱きしめて眠った。

登校の朝、正門に入ると生活指導の先生がいつものように立っている(私立だったので校則がとにかく厳しかった)。髪は染めていないか、パーマをかけていないか、スカートは短くないか、などをチェックしているのだ。

ふっふっふ!心配無用。学校の校則手帳には『スカート丈はひざ下、短いものは禁止』と書いてあるので、長ければ長いほどいいじゃないか。

そうでしょ?? 余裕な心構えで正門を通ると…

『おい!ちょっと待て!』と生活指導の先生から声がかかる。私はロングスカートを引きずりながら

『ん?? 先生、なんですか?』と言うと

『お前はなめてるのか?なんだそのスカートは、どうやったらそんな長くなるんだ?』と。

『え? でも校則で短いのが禁止と書かれていたので…。』と言うと

『限度を超えてる、すぐに元に戻すので生活指導室に来るように。』と。。

チーーーーン。まだ1日目だよ?!

友達にお披露目もしてないのに、スカートを元の丈に切られてしまった。ビーバップの順子気分とおばあちゃんの協力は1日目にして呆気なく幕を閉じた。そして私は夏用スカートを失い、夏場も冬用スカートの暑い生地で過ごすことになったのだ。

<第14回に続く>

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