認知症を加速させる「3大ストレス」って?/認知機能改善30秒スクワット
公開日:2025/4/16
認知機能の低下に気づくきっかけは人それぞれです。「最近、約束の日時を忘れることが多い」「食べたものを思い出せない」――。こうした違和感の正体はもしかしたら、認知症の前段階である「軽度認知障害(MCI)」かもしれません。
MCIは放置すると、4年以内には50%、6年以内には80%が認知症へ進行するといわれています。 ただし、初期の段階で適切な対策をすれば、認知機能を改善し、健常者レベルに戻すことも可能です。
本書では、著者の20年以上の研究により明らかになった認知症のメカニズムや認知機能低下のセルフチェック法、改善に効果的な筋力トレーニング法などが詳しく紹介されています。
日常生活に支障は出ていなくても、もの忘れや、同じ話を何度もしてしまうような症状がある人は必見の一冊。認知症改善専門の運動療法士である著者が提唱する『認知機能改善30秒スクワット』をお届けします。
※本記事は『認知機能改善30秒スクワット』(本山輝幸/日本文芸社)から一部抜粋・編集しました

生活習慣病やストレスで脳にゴミがたまっていく
加齢によってアミロイドβたんぱくが脳から排出されにくくなるほか、糖尿病や高血圧などの生活習慣病をもっていると、脳内にゴミが滞りやすくなることがわかっています。とくに血管に障害が起きる糖尿病は、以前から認知症との結びつきが指摘されていました。
睡眠不足も大敵です。というのもアミロイドβたんぱくは、睡眠中に分解されて脳から排出されるしくみ。ところが6~8時間の十分な睡眠がとれないと、この働きがうまく作用せず、脳内に老廃物がたまりやすくなるからです。
さらに、ストレスを受けることによって分泌される「コルチゾール」というホルモンが、タウたんぱくやアミロイドβたんぱくの蓄積を促進させることもわかっています。アルツハイマー病は、主に生活習慣や体調の乱れから生じるものです。規則正しい生活や健康へのケアが予防の第一歩になります。
