ミスを指摘する時に嫌われない言い方は? ビジネスの場で好感を持たれる振る舞いがサクッとわかる1冊【書評】
PR 公開日:2025/4/11

初めて出会う取引先、職場の上司、後輩……さまざまな立場に適したふるまいを求められるのがビジネスの場。相手を尊重する気持ちがあってもそれが伝わらなくては損をしてしまいます。『サクッとわかる ビジネス教養 所作と気づかい』(諏内えみ:監修/新星出版社)。はベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)の著者による、ビジネスシーンで役立つマナーをまとめた一冊。人間関係全般に通ずる内容からオンライン会議など具体的なシーンのマナーまで、ビジネスで役立つ内容が詰まっています。
“第一印象がいい人”を目指す!
「人は見た目がすべて」と断言する本書。ここで言う見た目とはもちろん顔の造形のことではなく身だしなみや表情、話し方やふるまいのことです。そこで第一章では「第一印象のいい人になる」をテーマに姿勢や服装、あいさつなど相手に好印象を与える、または不快感を持たれないためのメソッドが紹介されます。


“挨拶の際は前後にアイコンタクトをする”など一見難しくないものばかりですが、これらをいつも、誰にでもできている人は少ないのではと周囲の人、そして自分自身を振り返って感じました。
言葉選びで印象はガラッと変わる
相手にとってマイナスなことも言わなければならないのがビジネスの場。そこで角が立つかどうかは言い方次第。相手を不必要に傷つけず、スマートに自分の意思を伝えるためには指摘の前後にポジティブなワードを入れるとよいでしょう。


他にも“頼みごとをする時”“謝罪をする時”“プレゼンをする時”など、ビジネスの場で避けて通れないシーンで大切にすべきことがまとめられています。職場の人間関係を円滑にすることは、なるべくストレスなく生きていく上でも必須。なにかとハラスメントが取りざたされる令和のビジネスマンには必読の内容です。
座布団に座るときの正しい座り方は? 具体的なマナーも伝授
さらに本書ではメールの書き方、電話応対など具体的なマナーも紹介。和・洋・中それぞれの食事のマナーなどビジネスに限らず応用できる項目も設けられています。

本書の中で最も言葉に残ったのは「敬意・気づかいは型でしか表せない」という言葉。実際私は、夫からですら「初めて会ったときはつまらなそうにしてる人だなと思った」と言われるほど第一印象がよくない人間。でもそれを「なぜか自分は損している」くらいにしか考えたことがなかったので、この言葉は胸に迫りました。相手へ尊敬や気遣いの気持ちを持つことが一番重要なのはその通り。しかしその気持ちを相手に伝えるためには本書が教える「型」が必要なのだと気付きました。
今の人間関係をよりよくするために、小さなコツがぎゅっと詰まった1冊です。
文=原智香
◆新星出版社のライフマガジン『Fun-life!』
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