毎日の献立に悩む主婦や、ひとり暮らしを始めた人の強い味方! アプリで人気のおかずベスト630品を掲載した最強レシピ本誕生
公開日:2025/4/11

ネットの膨大な料理レシピから作りたいものを探すのは大変だし、検索したら同じようなレシピがたくさん出てきてどれを選べばいいかわからない……。そう感じている方におすすめしたいのが、2025年3月に発売された『クラシル公式 人気おかず事典』(クラシル著/発行KADOKAWA)だ。
4400万人が利用する国内No.1のレシピ動画アプリ「クラシル」初の公式レシピ本となる本書は、管理栄養士が監修した公式レシピ5万点以上の中から、ユーザーレビューや口コミの評価の高い人気のおかず630品を厳選し、和、洋、中、エスニックなどのジャンルごとにまとめている。
書籍の価格をレシピ数で割ると、1レシピあたり約2.8円の計算。アプリにも掲載されているレシピとはいえ、アプリでは人気ランキングが表示されない。“間違いのない”人気レシピを、手間と時間をかけずに探せるという点において、大きな価値があると言えそうだ。
本書に掲載されているレシピは以下の通り。
・和のおかず 122品
・洋のおかず 82品
・中華&エスニックおかず 83品
・スイッチオンでラクラク 炊飯器レシピ25品
・どれにする? 今夜はカレー♪ 38品
・忙しいときにお役立ち 10分特急おかず 28品
・ひと皿で完結 麺とごはん 113品
・バリエが広がる 汁もの&スープ 89品
・家族と一緒に! 季節のおかず 36品
・おせち 14品
毎日の献立に役立つ定番おかずに加え、炊飯器レシピ、カレー特集、超特急10分レシピ、麺とごはん、汁もの&スープ、季節のおかずといった多彩なレシピが収録されている。すべて管理栄養士が監修した簡単、おいしい、ヘルシーなレシピで、栄養価(エネルギー、塩分量、PFC値)が付いているのも本書ならではのポイントだ。ちなみにアプリには記載はなし。
パラパラとめくって気づいたのは、スタンダードなレシピのほかに、変わり種のレシピも多く掲載されていること。たとえば「コンソメ味のロールキャベツ」のほかに、「だし香る!和風ロールキャベツ」、「トマト缶で作る簡単ロールキャベツ」「鶏むね肉で!チキンチーズロールキャベツ」といったアレンジレシピがあるので、レパートリーはかなり増えそうだ。チャーハンやカレーもさまざまなレシピが載っている。
本書を見ながら実際におかずを作ってみた。「ハニーマスタード味のジャーマンポテト」(P107)は、はちみつ、粒マスタード、塩、粗びき黒こしょうで味付けし、粉チーズをトッピングした洋のおかず。ソーセージやじゃがいも、玉ねぎはよく使う定番の食材だが、本書を参考にしたことで目新しい味わいを楽しめた。

中華&エスニックのおかずには「基本の餃子」のレシピもあるが、こちらは同じページに載っている「なすのロール餃子」(P137)。餃子の皮を使わず、縦に薄切りにしたなすで肉だねをクルッと巻いた変わり餃子だ。肉汁を吸ったなすを噛むと、じゅわっとうまみが広がる。肉だねには刻んだ青じそも入っているため、風味が爽やかで気に入った。

麺とごはんのジャンルには、パスタ、うどん、そうめん、そば、ハヤシライスやピラフ、丼物などのバリエーション豊かなレシピが掲載されている。パスタ&スパゲティだけでも23品あり、自分ではまず思いつかない食材の組み合わせもあって作ってみたくなった。
「ツナと青じそのワンパンパスタ」(P186)は、にんにくと玉ねぎを炒めて水を加え、スパゲティを入れて茹で、最後にツナと調味料を加えて炒めて味をなじませるところまで、1つのフライパン(ワンパン)で完結するレシピだ。洗い物が少なく、さっと作れるので、忙しいときや、すぐ食べたいときに重宝する。にんにく、しょうゆ、コンソメ、ツナ、青じそがよく合っていて、簡単に作れるのにとてもおいしい。

とにかく掲載レシピ数が多いので、手元に置けば自然とレパートリーを増やしていけるだろう。日々の献立がマンネリ化している人も、新生活を始めた料理初心者の人も、本書を参考においしくヘルシーな料理を作ってみてほしい。
文・調理・写真=ayan