お弁当のマンネリは、ごはんに原因が!? 冷めてもおいしいごはんの秘密/昼12時のお弁当研究所
公開日:2025/5/31

※以下は、上記ページのテキスト部分の抜粋になります。
冷凍ごはん、何分で冷める?
お弁当で意外と時間がかかるのが、ごはんの「冷め待ち」。
100gの冷凍ごはんを電子レンジで解凍し、室温20℃の部屋で3つの方法で冷ましてみた。
A 保冷剤で上下をはさむ
13分

ラップをしいて、上に保冷剤をおき、下にも保冷剤を入れたパターン。体感としていちばん速く冷めそうだが、その通りになった。
B 保冷剤を上にのせる
15分

Aから、下の保冷剤をなくしたパターン。上からの冷気の力のほうが強いようで、下の保冷剤がなくても、15分で芯温28℃まで下がった。
C そのまま
20分

「保冷剤なんて気休めじゃない?」と思っていたが、何もしないと芯温28℃になるまでに20分かかった。急いでいる日や暑い日は、やはり保冷剤があったほうが速い。
結果 Aなら13分で冷める
冷たい空気は下に流れる。だから、保冷剤は上にのせたほうが効率よく冷める、というのがよくわかる結果だった。ここでの「冷める」とは、ごはんに温度計を入れて、芯温が28℃くらいになったタイミングを指している。なぜ28℃かというと、それ以下だと水蒸気が出なくなるから。また、微生物がいちばん発生しやすいのが30〜40℃。ここの温度帯を下回れば、ふたをしてもOK。レンジで解凍したごはんは蓄熱されていて熱いので、炊飯器からよそったごはんのほうが冷めやすい。

Q ごはんは冷蔵庫に入れちゃダメ?
A ダメってことはないけれど、冷凍保存のほうがだんぜんおいしい。なぜなら、15℃以下になると、「蝋化」といって、ごはんのもちもちしたでんぷん質が固まってしまうから。こうなるとレンジで加熱しても元の味わいややわらかさに戻りにくい。冷凍なら、この温度帯を通過して-18℃で保存・解凍されるので、蝋化する温度帯にある時間が短くてすむのだ。