お弁当のメインのおかずに迷ったら、ひき肉と塩魚に絞ってみるべし/昼12時のお弁当研究所

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公開日:2025/6/1

※以下は、上記ページのテキスト部分の抜粋になります。

冷めてもやわらかい魚の焼き方は?

塩魚は、ただ焼くだけでおかずになる。
本来もっと気楽に食べられる魚。
だけど冷めてしまうとどうしても締まって硬くなりがち。
どうすればやわらかく焼き上がるのだろうか?

|材料 1人分|

塩じゃけ…1切(100g)

|作り方|

①塩じゃけは、水(1カップ)に10分つけて塩抜きをする。
②フライパンに油(小さじ½)を入れ、水気を拭いた塩じゃけを入れる。下記の方法で焼く。

A ふつうに焼く

ふたをせず、表裏を中火で2~3分ずつ焼く。よく言えばしっかりと身が締まっていて、悪く言えばちょっと硬い。

B ふたをして、ふつうに焼く

表を中火で1~2分焼いたら返してすぐふたをする。そのあと2分焼いたもの。しゃけ本来のおいしさがあり、ふっくらしている。

C ふたをして、水(大さじ2)を加え、蒸しゆで焼きにする

火をつける前にしゃけと水を入れ、ふたをして中火で加熱する。たしかにもっともやわらかいが、少し水っぽい印象。

D 焼いてから水(大さじ2)を加え、水分を飛ばす

Aと同じように焼いて、火が通ってから水を加えて蒸発させたパターン。ふたはしない。いわゆるしゃけフレークのような味に。

結果 Bがやわらかくておいしい

3時間後、食感としていちばんやわらかいのはCの蒸しゆで焼きだったが、ボスの「やわらかいと水っぽいは違うわ」の一言で、結論はBにした。Bは魚の持つ水分と、空気中の水蒸気で焼き上げている。ただCは、Bより低温の水蒸気で焼いていることもあり、うま味がゆで水に逃げてしまっている。Aはオーソドックスだが硬く、Dは加工品っぽい味になっていた。ふたをしてふつうに焼く。これがお弁当にベストの塩魚の焼き方だ。

Data
保存→冷凍してある塩じゃけを焼くときは、半解凍して水気を拭いてから、Bのやり方で。

|材料 1人分|
塩魚(タラ)…1切
A  オリーブオイル…大さじ2
  しめじ(小房に分ける)…50g
  しょうゆ…小さじ1

|作り方|
①魚はキッチンばさみで半分に切り、水(1カップ)に10分つける。水気を拭く。
②フライパンに、魚とAを入れてふたをし、中火にかけて5分煮る。

Data
アレンジ→しめじは別のきのこに変えてもいいし、魚だけで作ってもOK。残ってしまったハーブミックスやスパイス、パセリのみじん切りを加えて、パンの日に持っていっても。

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<第4回に続く>

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