松丸亮吾「僕も、以前は勉強が嫌いでゲームのほうが好きでした」。勉強から入らず、遊びながら考える力をつける「リドラボ」2周年イベント《レポート》
公開日:2025/5/17

謎解きや脱出ゲームを作るクリエイターで、ポケモン好きとして小学生からの人気も高い松丸亮吾さん。そんな彼のもうひとつの顔と言えるのが、ひらめき学習塾「リドラボ」の塾長です。2025年4月13日に開催された開校2周年記念の特別体験授業では、塾長自ら授業を展開。その内容は一般的な塾とはまったく違っていて、驚きの連続でした。
むずかしそうと思っても、1回はチャレンジする

ひらめき学習塾「リドラボ」は、小学生を対象に、子どもたちの地頭力を育てることを目指す塾。謎解きのクリエイターであり、東京大学発のナゾトキクリエイター集団「RIDDLER」の代表取締役でもある松丸さんが、塾長を務めています。独自のカリキュラムは、リドラボが考えるSPECC(多角的思考力・論理的思考力・試行錯誤力・発想力・解釈表現力)を伸ばすために開発されたもの。話を聞くことが中心となる座学とは違い、生徒たちが積極的に発言し、お互いの発言を通じてコミュニケーションを取りながら、一緒に答えを見つけていくスタイルが特徴の一つ。謎解きを楽しんでいるうちに、将来社会で必要とされる力が自然と身につきます。
白衣を着た松丸塾長が会場に入ると、子どもたちや見学に来ていた保護者から「おお〜っ」という嬉しそうな声が。まずは松丸さんから「リドラボ 3つのルール」の説明がありました。
[リドラボ 3つのルール]
1. ストップ、やめてと言われたらやめよう
2. むずかしそうと思っても、1回チャレンジしよう
3. 話したいときは、手をあげよう
これらは授業を楽しく進めるために大事なことなのだとか。学校や一般的な塾にありそうな「静かに話を聞く」というような言葉はなく、子どもたちの発言が授業の軸となるリドラボらしいルールだと感じます。


[考える力:SPECC]
Switch(スイッチ)=きりかえ(多角的思考力)
Program(プログラム)=くみたて(論理的思考力)
Energy(エナジー)=がんばる(試行錯誤力)
Create(クリエイト)=ひらめき(発想力)
Communicate(コミュニケート)=つたえる(解釈表現力)
次に解説があったのは、いわゆる勉強の学力とはちょっと違う、5つの考える力[SPECC]について。リドラボのカリキュラムはこれらの力を育てるために組まれているのだそう。「5つの力がみんな高いって人はなかなかいないので、自分の強みとこれから伸ばしていくところを今日見つけてもらえたら」と松丸さん。