松丸亮吾「僕も、以前は勉強が嫌いでゲームのほうが好きでした」。勉強から入らず、遊びながら考える力をつける「リドラボ」2周年イベント《レポート》

出産・子育て

公開日:2025/5/17

まずは「予告じゃんけん」でウォーミングアップ

 ここから、いよいよ体験授業がスタート。最初に挑戦するのは「予告じゃんけん」です。5つの力の中でも「ひらめき」が必要となる謎解きだとか。ルールは「まずは謎解きの問題を急いで解く」「塾長がじゃんけんで、ある“手”を出す。謎解きの答えと同じ“手”になるので、みんなはそれに勝てる“手”を出すこと。たとえば、問題の答えがグーだったら、塾長がグーを出すので、みんなはパーを出す」というもの。

 3問の出題のうち、大人の視点で難しかったのは、少し変形した「イシ」というカタカナが2つ並べられた問題。松丸さんからは「謎の答えがグーチョキパーになるとは限りません」というヒントが…。その図が「イシ」という文字を示していることや、「イシ」がグーを指していることに気づかないと答えられないという難しさがありましたが、頭の柔らかい子どもたちはほぼ全員クリア。みんな楽しそうな様子で、元気いっぱいにじゃんけんをしていました。

「クリティカル間違い探し」で柔軟な発想がムクムク

 ウォーミングアップの予告じゃんけんが終わり、メインの授業として始まったのが「クリティカル間違い探し」。子どもたちにプリントが配布され、2つの絵の違いを探します。絵の違いだけではなく、クリティカル(批判的)な間違いも含まれていることが特徴。「絵の中にあるカレンダーが2月30日になっている(2月は28日 or 29日までしかない)」「天井から照明がぶら下がっているのに、照明を吊るしているコードが見当たらない」など、思い込みをなくし、現実ではありえないおかしな間違いを冷静に探すことで、〈きりかえて見る力(多角的思考)〉や〈うたがって見る力〉が鍛えられるのだそう。

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 各テーブルを回って子どもたちの回答をチェックしながら、「まだ出ていない答えがあるよ」と伝えたり、「一歩引いて全体を見てみて」とヒントを出したりする松丸さん。子どもたちは真剣に考えながら楽しそうにプリントに書き込み、タイムアップになると次々と手が挙がっていました。

 興味深かったのは、松丸さんが子どもの回答に対して否定をしないことでした。「コンパスの鉛筆が短すぎる」という回答は、“ありえないおかしな間違い”ではないかもしれないけれど、松丸さんは子どもの発言に対して「それは不便だね」と返答。自身の考えをしっかりと受け止めてもらえた子どもは、また発言したくなるはずです。

「クリティカル間違い探し」で〈きりかえて見る力〉が鍛えられることを、松丸さんが、保護者だけではなく、子どもたちに伝える場面もありました。〈テストに出る問題〉を伝えるのではなく、〈社会に出てから必要になる力の伸ばし方〉を一緒に考えながら学べるのがリドラボのカリキュラム。「自分はきりかえの力が強い」と自身の強みを知った子どもは、自信を持って次のステップに進めるのではないでしょうか。

 最後に「まずは8分間よくがんばりました! 自分に拍手を送りましょう!」と子どもたちのがんばりを受け止める塾長。子どもたちは「楽しかった!」「あっという間だった!」と自由に発言して、満足したような笑顔を見せていました。

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