ひとり遊びでも熱中してくれるから親も大助かり! 子育て界隈で大人気の『タッチペンで音が聞ける!はじめてずかん1000 英語つき』を読み聞かせしてみた【書評】
公開日:2025/6/5

子どもが言葉を覚え、さまざまな感情や価値観を養っていく幼児期、親としては「いろいろな遊びをしてあげたい」「絵本をたくさん読んであげたい」と思うもの。
しかし、子育て真っ只中の家庭では、家事や仕事も大忙し。あまり良くないと思いつつ、テレビやYouTubeを見せてしまいがち……というのは、多くの親御さんが抱える悩みでしょう。もうすぐ2歳になる子を持つ筆者も、そんな父親のひとりです。
そんなパパ・ママにオススメしたい本が、『タッチペンで音が聞ける!はじめてずかん1000 英語つき』(小学館)。名前の通り、本の中の写真やイラストをタッチすると音が出てくる図鑑で、シリーズ累計の発行部数は110万部以上! 子どもが自主的に学び、楽しめる本ということで、子育て界隈では子どものプレゼントの定番品としても知られています。
筆者の子どもも2歳が近くなり、いろいろな言葉を覚えはじめたので、「そろそろ楽しめるようになったかな?」と思い、先日プレゼント。この記事では、実際に子どもにひとりで読んでもらったとき、親と一緒に読んだときの感想をお伝えします。
自分の動作に音の反応があるから、子どもが熱中しやすい!

この図鑑は全68ページで、見開きごとに「どうぶつ」「うみのいきもの」「のりもの」「やさい」「ひらがな」「アルファベット」などのテーマが設定されています。「どうぶつ」のページには「うま」「うし」「ぶた」などの写真が並んでいて、タッチすると「うま」という動物の名前が読み上げられ、一部の動物は鳴き声も一緒に流れる……という仕組みです。
まずは、タッチで音が出る様子を一通り見せてあげてから、子どもにペンを渡してみました。
「どうぶつ」や「のりもの」のページを開いて渡すと、やはり子どもは興味津々。「どうぶつ」のページでは、大好きな「いぬ」や「ねこ」を何度もタッチ。「のりもの」のページでは、やはり大好きな「きかんしゃ」や「きゅうきゅうしゃ」をタッチして、両手を上げて「ぽっぽー!」「う~う~」と楽しそうに叫んでいました。
筆者は以前にも、子どもに図鑑を見せてあげたことがありましたが、やはり1歳ちょっとの子どもには「ただ読むだけ」は退屈だったらしく、あまり興味は示しませんでした。一方でこの本は、タッチすることで音が出るという「動作へのリアクション」があるためか、子どもの興味をしっかり引き付けてくれるよう!
そして、2歳前の筆者の子どもの場合は、ペンを持ってタッチすることが「ものを持つ練習」「持ったものを動かす練習」にもなりました。さらに、読み上げられた言葉を耳でも聞くことで、早く・いろいろな言葉を覚えてくれるのではないか……という期待も湧いてきます。
また、親が一つ一つを読み上げなくても、子どもが自分でタッチして遊んでくれるのも、やはり嬉しいポイント。子どもが自分の頭で考え、自分で手を動かし、音のリアクションを通して言葉を覚えられる本なので、安心してひとり遊びをさせられるでしょう。

シリーズ続編は安く買えて、小学校入学前後まで楽しめる!
親が子どもと一緒に読むときも、「ペンを持ってタッチしてもらう」という動作や「タッチした絵の音が出る」という要素が加わるぶん、普通に絵本を読み聞かせするときよりも子どもが夢中になりやすいと感じました。また、横で本を読む顔を見ていても「頭を使いながら本を読んでいるな」と実感できました。
そして、この「はじめてずかん」はタイトル通り初めての図鑑にふさわしく、「子どもの身近にあるもの」が数多く出てくるので、親の側も読んでいると喋りたいことがたくさん出てきます。
「そこにあるのが冷蔵庫で、○○くんがいつも見ているアレがテレビだよ~」というように、家の中にあるものをペンで音を出しながら教えることができます。「はる」「なつ」「あき」「ふゆ」の季節のページでは、「このあいだ初めて見た『ゆき』だねぇ」「あ、これは保育園にも飾ってあった『こいのぼり』だよ~」と、季節の風物詩を楽しく教えることもできました。
なお、筆者の子どもはまだまだ言葉を覚えたての段階ですが、もっと多くの言葉を喋れる3歳、4歳の子どもなら、より自主的に、いろいろなページを開いてタッチしながら遊べるでしょう。そして読み上げる音声を英語に変えることもできるので、早くから英語を覚えてもらいたい家庭でもしっかり活用できるはずです。
本書は音の出るペン付きの図鑑のため、価格は5478円と少しお高めですが、付属のペンはシリーズ続編で1210円の『もっとあそべる!はじめてずかん1000 ドキドキめいろ ペン別売』『もっとあそべる!はじめてずかん1000 ワクワクさがし絵 ペン別売』でも使用可能。そうした発展性があることと、0歳~小学校入学前後くらいまでは誰でも楽しめる本ということで、やはり多くの親御さんにオススメしたい本だと感じました。
文=古澤誠一郎