GENICの増子敦貴、ロンドンで見つけた新境地とは?「自分なんてまだまだ。もっと挑戦できるじゃんって」3rd写真集が重版出来!【インタビュー】
公開日:2025/6/17
人生のグラデーションを写真で残せることが嬉しい

——衣装やメイク、ヘアスタイルのバリエーションが多くて、どれもファッショナブルです。特に気に入っている衣装は?
増子:片方の肩が赤いベルトのようになっているジャケットの衣装です。大胆かつ芸術的にロンドンの街を表現した服で、個人的にとても好きですね。

それから、裏表紙にもなっているハット姿。スタイリストさんが見せてくれたとき、いちばんに決めた服でした。ちょっと『キングスマン』(2014年公開のスパイアクション映画)っぽいというか、もともと着てみたかった雰囲気のファッションだったので、それをロンドンで着られて嬉しかったです。ハットを深くかぶると目が見え隠れして、それが僕の活動の幅広さをミステリアスに演出してくれるようで、そんなところも気に入っています。

パブでの撮影も、今回の目標のひとつだったんです。ロケ地のパブは違いますが、ロンドンで公演後に共演者と語り合いながら飲んだのがパブという場所だったので。
——パブはまさにロンドンの思い出が詰まった場所だったんですね。他に、日本でのカットもありますが、どこで撮ったんですか?
増子:三浦海岸です。2ヶ月間ロンドンでいい刺激を受けたからこそ、帰ってから日本の良さを実感しました。和の文化や人の温かさがより感じられて、やっぱり僕はどこまでいっても日本人だし、“I love Japan”だなって。日本で撮った写真では、“素”の僕が映し出されていると思います。
——ロンドンのスタイリッシュさとはまた違った、リラックスした表情ですね。今回の写真集は、2019年、2022年に続く3冊目となりましたが、無事に刊行されて今の気持ちは?
増子:写真には、自分でも気づかないようなことまで映し出されるから、歳を重ねたり経験を積むことで、顔の造形を含めてこんなに変わるんだなと思いました。でも、どの瞬間も本当の自分だし、色褪せることはない。だから、僕自身の変化やグラデーションを写真集として残せるのは嬉しいことです。
その反面、変わらないほうがいいこともあると思うので、増子敦貴らしさもちゃんと残っているなと、この写真集を見て感じてもらえたら嬉しいです。そういう意味では、写真集を出すたびに初心に戻れているような気がします。

——ご自分が考える増子さんらしさって、どんなところですか。
増子:写真集って、長い時間をかけて、カメラを意識せずに動いたりもするので、自然の表情が出てくると思うんですよ。純粋さが残っているようなところは、ずっと変わらないでいたいですね。役柄やメイクで純粋に見せる方法もいろいろあると思いますけど、写真集は心がそのまま映し出されるものだと思うので、人としての生活とか、常識とか、そういうものも変わらず持っていたいと思います。
——そういったことを、プライベートでも意識を?
増子:意識せずとも、なるべく楽しいことを選ぶようにしています。いろいろな経験をするとか、誰よりも毎日を楽しむとか。
——楽しいことを選ぶことで心がすさまないようにしているのかな、と感じました。
増子:そうですね。それに近いかもしれないですね。
——最近はレギュラードラマの出演が重なるなど、お仕事の幅が広がっていますが、居心地のいいと思える場所はありますか?
増子:そういう意味では、写真集のチームは居心地がいいですよ。いつものメンバーが集まることが多くて、「増子軍団」と呼んでいるんですけど。一緒に過ごす時間が長いし、お渡し会やイベントでも一緒。僕が19歳くらいの頃からずっとお世話になっているから、ひとつのチームのような感じで、温かい雰囲気の中にいさせてもらっています。
——この記事の撮影もすごくリラックスした雰囲気でした。スタッフの方から「大人になった」という声を掛けられていたりして…。
増子:年齢的には大人の階段を登っているんでしょうけど、本当の大人ってどういう感じなのか、まだよくわからないんです。ただ、いくつになっても洗練されているように、美容も含めて頑張りたいなと思っています。最近はオーガニックに凝ったり、アサイーボウルにハマったりして、どんどん健康食に向かってるんですよ。
——いいですね。写真集でも見事な肉体美を見せていました。
正直、いくら食べても太らなくて。そういうタイプなのかもしれません。「25を超えたら太るから気をつけて」ってよく言われていて、もう25歳になったので、最近は「30超えたら…」って言われるんですよ。いや、たぶん30超えても大丈夫だぜ、みたいな気持ちが少しあります(笑)。ただ、あんまり細くなりすぎるよりは、ふっくらモチモチくらいをキープしたいですね。