阪田マリンエッセイ連載 第16回「予測不可能な人生」/ 時游性活~ネオ昭和の魅力~

文芸・カルチャー

公開日:2025/6/15

皆さんおはこんばんわ。阪田マリンです。

急に髪を切りたくなったり、髪を伸ばしたくなったり。欲しいと思ってたものが数時間後に要らなくなったり。犬が好きだと思えば猫が好きになったり。ひとりが好きなのに夜は寂しくなって、悲劇のヒロインぶって、松任谷由実の「翳りゆく部屋」を聴いて泣いてみたり。

昨日の夜は『明日起きたら絶対ラーメンを食べよう!』と決意してたのに、今日何故か和食定食を食べてる。同じ曲を聴いてるのに歌詞の捉え方が変わって全然違う曲に聴こえたりと……。

私ってなんなんだろう、なんなんでしょう!

泣いてみたり笑ってみたり、大人ぶってみたり子供ぶってみたり、私の頭の中は毎日本当にパラレルワールドで騒がしいのです。

でも『私』でも予想できない事を『私の頭』は実行しようとするので、割と楽しかったりする。変人ぶってる訳ではなくって、割とみんなこんなもんでしょう?(笑)

昨日の夜は特に理由もなく落ち込んだ気分だったので、お風呂の電気を真っ暗にして泡風呂を入れ、キャンドルを灯しながらアイスを食べて藤子・F・不二雄のSF漫画を読んでた。

途中暑くなって風呂から上がり、全裸でベッドにダイブして渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」を熱唱した後、バスタオルを両手にかけてジュディ・オングの「魅せられて」を踊って、もう一度泡風呂に入った。

そしたらなんかすごく幸せな気持ちになった。風呂上がりに飲んだタピオカミルクティーもすごく美味しかったのだけれど、ウーバーをしたから料金が倍になり、贅沢を少し反省。単純だけどこういうのでいいのです。私はこれで元気になる。

今日はお昼間にデジタルデトックスをしてみた。

デジタルデトックスとはスマホや電子機器を一切さわらない時間を設けるということ。さてさて、スマホもさわれないし買い物や散歩に出かけよう!と思ったその時…! ふと面白そうな企画を思いついた。『街中を歩いてる間ミャクミャクを何体見つけれるのかチャレンジ!』(笑)

大阪万博が開催され、街でミャクミャクの看板や銅像など見る事が増えたからさぁ(笑)

出発!

タクシーにペイントされてるミャクミャクの絵が多いなぁ。どのタクシーにもほぼほぼ万博のペイントがされている。6時間街で遊んだだけで合計78体のミャクミャクを見た…恐るべし!!! 万博。来月行くので楽しみだ。
家に着くなりデジタルデトックスは終了、6時間ぶりにスマホを見ると通知がワンサカワンサカ! 仕事のメールも入ってる入ってる!

チーーーーンですわ。

だけどねなんかスッキリした。外の風ってもうこんなにあったかくなってるんだ〜とか、公園の薔薇が綺麗だった事とか、ここにこんなお店があったんだとか、デジタルデトックスをしなければ気付かなかった穏やかな発見が沢山あったからね。

散歩に行く前はシーナ&ザ・ロケッツの「レモンティー」を聴いていた。帰宅してからは松任谷由実の「中央フリーウェイ」を聴いた。

心境の変化というか、気持ちが聴く音楽にモロにあらわれるタイプです。

今回のコラムは『横浜中華街で手相占いしてきた話』を書こうと思ったのに、何故かよく分からない全然違う話を書いてる(笑)

何故こうなったのだ!!! ということで、次回は多分手相占いの話を書くと思います。

一生私という人間と付き合っていく。人を羨んでみたり、自分を責めてみたりもするけどそんな私がやっぱり1番愛おしい。

今日の夜死んで明日の朝また生まれ変わる感じ? 予想不可能な人生を自分のモノにしようね。

<第2回に続く>

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