「何年も積んでいた本を読むきっかけに」「新たな本との出会いも」第1回「木曜ゆる読書会」 開催レポート&第2回参加者募集中!
公開日:2025/6/19

2025年6月12日(木)、ダ・ヴィンチWebが主催する「第1回木曜ゆる読書会」が開催されました。本稿では、第1回のようすをレポートします。
「第1回木曜ゆる読書会」開催レポート
読書会というと、課題図書があり、事前に書籍を読み込んで順番に参加者がプレゼンをする、という会もありますが、「木曜ゆる読書会」は課題図書なし、事前に本を読み込む必要もなし。18時からの約90分間のうちおよそ45分、思い思いの本を一緒に読むだけ、というシンプルな会です。さらに、オンライン(Zoom)での開催で、顔出しや声出しも希望者のみ。
当日は、ダ・ヴィンチWeb編集部員らの挨拶から始まり、編集部員がそれぞれに読む予定の書籍を口頭で紹介。参加者の皆さまには、チャットでこれから読む本について教えていただきました。選書については打ち合わせなしだったため、編集部員同士で書籍がかぶる、まさかの事態も発生(しかも、今話題の文芸誌『GOAT』)! 参加者からは第173回直木賞候補となった芦沢央氏の『嘘と隣人』や、高田大介氏の「図書館の魔女」シリーズ、齋藤孝氏の『未来の自分に出会える古書店』などのほか、マンガ『太陽と月の鋼』を読みます、といったバラエティにあふれた申告が相次ぎ、読書タイムへのワクワク感が高まります。
「大人の集中力はだいたい50分くらいと言われていますので、今日は45分間、お好きなペースで読んでみてください」という司会の言葉とともに、マイクをオフして全員読書タイムに突入。好きな飲み物やお菓子とともに、おのおのの積読本や読んでみたかった本の世界に没入する時間のスタートです。
45分後の19時頃、司会の声かけとともに現実の世界に戻った参加者と編集部員。編集部員が書籍の感想をそれぞれプレゼンし、参加者からもチャットで数々の感想が寄せられます。村田沙耶香氏の『世界99』を読んだ方からは「ピョコルンって生き物がでてくるのですが、想像しても 想像できない…いったいピョコルンどんな風貌をしているのだ?」という感想が書き込まれ、チャット欄に「読んでみたい!」のレスが相次ぎました。ミステリー作品を読んだ方からは、「これからどうなるの!? というところまで読めた」「事件が起こる手前までで読書時間が終わった」といった声が複数から上がり、編集部メンバーが「もしかしてミステリーって、読み始めてだいたい45分で事件が起きるの?」などと考察する場面も(※実際は作品のボリューム次第だと思います)。45分で読み切るのは難しい本も多かったと思いますが、参加者からの「読書に集中できて楽しかった」という書き込みに、編集部一同胸を撫で下ろす思いでした。
最後に参加者アンケートの入力をお願いして、「第1回木曜ゆる読書会」は終了。ここでいただいたご感想の一部を、書籍タイトルとあわせて紹介します。
「第1回木曜ゆる読書会」感想紹介(一部抜粋)
『図書館の魔女 第一巻』
何年も積んでいたのでいいきっかけになるかもと思い読みました。素敵なきっかけを作ってくださりありがとうございました。
『エルマーのぼうけん』
子どもたちと読みました。普段はこんなに長い時間読み聞かせすることがないので、子どもの集中力にびっくりしました!
『一次元の挿し木』(序盤のみ)、『九龍ジェネリックロマンス』10巻・11巻
積読だった漫画と、読みたかった本を読みました。
ミステリーの「これからどうなるの?」という場面まで読んだので、続きを読むのが楽しみです。
九龍ジェネリックロマンスは、まさに物語が大きく進む巻で、ずっとドキドキさせられました。12巻が待ち遠しいです。
『力をぬいて』(『OKINAWA guide 24H』『aruco 沖縄』)
『力をぬいて』は、高校生の頃からのファンの銀色夏生さんの最新刊で、これまでのまとめのような本と仰っている通りの本です。銀色夏生の中の人として生きてきたご本人の色々な考え方、作品への思いが綴られてます。正直でストレートな銀色夏生さんらしい内容です。今回3分の1程まで読めたので、これからもゆっくり読みます。
『嘘と隣人』
退官した警察官のその後の日常が垣間見れる。職業柄いろいろ巻き込まれるところが面白い。解決したくなってしまう人柄が吉だったり凶だったり。
『太陽と月の鋼』
1巻の書影に惹かれていたのですが、ずっとタイミングを逃していました。今回の45分間で2巻まで読み進めることができたのですが、良い意味で「なんだこれは!?」というストーリーで裏切られました! やっぱり気になってたものは早く読まないとダメですね。物語が動き出すところで時間となったので、先が気になって仕方ありません!
『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』
40代半ばになり、ものを沢山持っていることに違和感を感じ出したから。いざ読んでみると整理整頓の本というよりは哲学っぽくて、そこが想像していた整理整頓本と違って面白かった。哲学っぽいとはいえ、文体はかなり軽めでするすると読み進めることができました。
『砂嵐に星屑』
本屋を探索していたとき、装丁とあらすじに惹かれて買いました。まだ途中ですが、大阪のテレビ局を舞台にした連作短編集なこともあって、懐かしい関西弁にほっこりしています。
一穂ミチさんはざらざらとした感情でも日常の近くにある表現で書いてくれているので、心にぐさっと刺さってしまう言葉だとしても自然と喉を通って、気づいたときには飲みこんでいる不思議な感覚になりました。
『世界99 上』
今回の読書会で読み始めて冒頭70ページほど読みました。如月空子さんの一生を描く作品ということなのですが、空子さんまだ12歳です。空子さんは、自分がなくコミュニティごとに自分の人格を作り上げるというのですが、読んでいて自分の中にもそういうところあるのでは? と考えさせられる場面が…。『99世界 上』400ページ以上あります。とりあえず上巻読破目標で!!
『プロジェクト・ヘイル・メアリー 下』
がっつりSFですが文量がちょうど良く、展開もドラマチックで読みやすかったです。作中では終始サイエンスの話題が飛び交っているので、理系の人だったら2倍楽しめる本だなと思います。積読を解消すると同時に、新たな本との出会いのキッカケにもなる会でした。
※いただいたご感想の一部を編集部にて編集し掲載しております
これからも、読書をもっとしたいのに、なかなか本を読み進められない、積読本ばかりためてしまう、という皆様に向けた読書会を開催していきます! 次回「第2回木曜ゆる読書会」は6月26日(木)18時からの予定。たくさんのご参加をお待ちしております。
第2回「あの本、読まなきゃな~と思い続けてる人の 『木曜ゆる読書会』」

課題図書はありません。ご自身が購入済みの一冊や、読みかけてそのままになってしまっている一冊を、事前に読まないままでご用意ください。なお、カメラ・マイクOFFでご参加いただけます。
■内容:
スタッフによる会の説明後、口頭またはチャットで事前にお読みになる書籍を共有ください。その後、約45分間を読書の時間にいたします。ノルマなどもなく、ご自身のペースで読書をお楽しみください。
読書の時間終了後は、ご希望の方のみ、読後のご感想を口頭またはチャットでお知らせください。
ほか、ご参加後の簡単なアンケートへのご回答をお願いいたします。
■開催日時:6月26日(木)18:00~19:30
以降、隔週木曜日18:00~、全6回開催予定
■開催場所:オンライン
※URLは参加者に当日までにお知らせします
■定員:なし
■参加費:無料
■その他注意事項:
後日、読書会のもようをイベントレポートとして記事化する場合がございます。また、ご参加者の許諾をいただければ、書籍タイトルとご感想を「ダ・ヴィンチWeb」の公式Xアカウントでご紹介させていただきます。
■お申込方法:下記よりお申込みいただけます。
https://mokuyou-yuru-dokusyo-2.peatix.com/view