ただ記録を取るだけ? 仕事やダイエットの目標が達成できない人におすすめ!/くよくよしたら手を洗おう。⑥
公開日:2025/7/28
仕事や人間関係などのちょっとした失敗に落ち込んでしまい、なかなか気分がスッキリしないことがありませんか?
簡単なアクションでパッと気分転換できれば、くよくよしても大丈夫。『くよくよしたら手を洗おう。』では、心理学者・内藤誼人氏が世界最新の心理学研究のエビデンスとともに、簡単な気持ちの切り替え方を指導してくれます。
「石けんで手を洗う」「財布にお札をパンパンに入れる」などすぐできることや、1日の終わりや週末にできるアクション、意識改革術などを紹介。「くよくよするな」と言われても、気がついたらくよくよしちゃうネガティブ体質の人必見! 簡単にできて心が軽くなるライフハック術をお届けします。
※本記事は書籍『くよくよしたら手を洗おう。』(内藤誼人/主婦の友社)から一部抜粋・編集しました。

(内藤誼人/主婦の友社)
Trick50 記録をとると、仕事もダイエットも減酒も頑張らなくてもうまくいく

ダイエット、営業目標の達成、英語学習に資格の勉強、頑張りたいことはたくさんあるけれど、どれも長続きしなかったり、達成できなかったり……。「根気がない」「結局、何も身にならない」と自己嫌悪に陥ることはありませんか?
そんなときにおすすめなのが、「記録するだけ」の手軽な方法です。
フィンランドのタンペレ大学のアーニャ・コスキ=ヤネスは、飲酒量が気になる人に対し、インターネット上で飲酒習慣を自己評価してもらい、その後の変化を3カ月、6カ月、12カ月にわたって追跡しました。
その結果、ただ記録をつけるだけのシンプルな方法にもかかわらず、飲酒量が減ったり、行動の見直しにつながったりするケースが多数見られました。
記録をとることで行動が「見える化」された結果、無意識のうちに「これ以上は控えよう」と、自然と気をつけるようになったのです。
これは飲酒に限らず、食事、運動、仕事の進捗など、あらゆる自己管理に応用可能なテクニックです。「いい記録をつけたい」という気持ちが、行動を抑制したり、活動を後押ししたりすることもあるでしょう。ポイントは、ありのままを正直に記録すること。ごまかさず、淡々と記録し続けることで、少しずつ行動が変わり、成果があらわれます。
<第7回に続く>